
「わざと遅れたの?」「わざと無視した」「わざとじゃないよ」。日常会話でよく使う「わざと」は、英語ではまず on purpose を覚えれば大丈夫です。
ただし、少し硬めに「意識的に」と言うなら deliberately、計画や意図を客観的に説明するなら intentionally が自然です。そして、「わざとじゃない」は直訳より I didn’t mean to. が会話の定番です。
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「わざと」は英語でどう言う?
- on purpose:わざと、故意に(会話の定番)
- deliberately:意識して、慎重に選んで
- intentionally:意図的に(中立的・やや硬め)
- purposely:目的を持って、わざと
- I didn’t mean to.:わざとじゃない

on purpose:会話で使う「わざと」の定番
on purpose は、偶然ではなく本人の意思で行ったことを表す、もっとも日常的な表現です。良い行動にも悪い行動にも使えますが、会話では非難や弁解の場面で特によく登場します。
Did you do that on purpose?
それ、わざとやったの?
He ignored my message on purpose.
彼はわざと私のメッセージを無視しました。
I left the note there on purpose.
私はわざとそこにメモを置きました。
on purpose は通常、文末に置けば自然です。He did it on purpose. の形を丸ごと覚えましょう。
by accident との反対関係
on purpose の反対は by accident(偶然に、うっかり)です。
- I deleted it on purpose.:わざと削除しました。
- I deleted it by accident.:間違って削除してしまいました。
意図したのか偶然なのかを対比するとき、この2つはセットでよく使われます。
deliberately:考えたうえで意識的に
deliberately は、行動を意識的に選んだことを強調します。「わざと」のほか、「慎重に」「よく考えて」というニュアンスを持つこともあります。on purpose より硬めで、説明文やニュースにもよく合います。
She deliberately avoided the topic.
彼女はわざとその話題を避けました。
He spoke slowly and deliberately.
彼はゆっくり、言葉を選ぶように話しました。
The room was deliberately kept simple.
その部屋は意図的にシンプルな状態に保たれていました。
2つ目の例では悪意のある「わざと」ではなく、「一語一語を意識して」という意味です。文脈によって訳が変わる点がポイントです。
intentionally:意図した結果であることを説明
intentionally は「意図的に」という中立的な語です。本人の気持ちを責めるより、行動が偶然ではなかったという事実を説明します。ビジネス文書、規則、設計、分析などでも使われます。
The information was intentionally omitted.
その情報は意図的に省かれました。
We intentionally kept the design simple.
私たちは意図してデザインをシンプルにしました。
I didn’t intentionally hurt her feelings.
彼女をわざと傷つけたわけではありません。
deliberately と intentionally の違い
- deliberately:考えて、その行動を選んだ過程に焦点
- intentionally:その結果が意図されたものかどうかに焦点
日常会話では差を厳密に意識しなくても通じますが、迷ったら会話は on purpose、少し硬い説明は intentionally と考えると簡単です。
purposely は使える?
purposely も「わざと」という意味で使えます。
She purposely left early to avoid the traffic.
彼女は渋滞を避けるため、わざと早く出発しました。
ただし、一般的な会話では on purpose のほうがずっと覚えやすく、使える場面も広いです。初心者はまず on purpose を優先しましょう。
「わざとじゃない」は I didn’t mean to.
何かをこぼした、傷つけた、忘れたといった場面で、「わざとじゃない」と弁解するなら I didn’t mean to. が非常に自然です。直訳は「そうするつもりではなかった」です。
I’m sorry. I didn’t mean to.
ごめんなさい。わざとじゃなかったんです。
I didn’t mean to hurt you.
あなたを傷つけるつもりはありませんでした。
I didn’t mean to interrupt.
邪魔するつもりではありませんでした。
何をするつもりがなかったのか明らかな場合は、to の後ろを省略できます。だから I didn’t mean to. だけで成立します。
It wasn’t on purpose. も使える
It wasn’t on purpose. も「わざとではなかった」という意味です。
- I didn’t mean to.:そんなつもりではなかった
- It wasn’t on purpose.:故意にしたことではなかった
前者は自分の意図、後者は行動そのものが故意ではなかった点を強調します。会話ではどちらもよく使います。
「わざとらしい」は on purpose ではない
日本語の「わざとらしい」は、単に故意というより「不自然で、演技しているように見える」という意味です。英語では文脈に応じて次を使います。
- fake:偽物っぽい、気持ちがこもっていない
- forced:無理に作ったような
- affected:気取った、不自然に作った
- obvious:意図が見え見えの
Her smile looked forced.
彼女の笑顔はわざとらしく見えました。
His reaction seemed fake.
彼の反応はわざとらしく見えました。
on purpose-like のような直訳はしません。
「わざと」と「あえて」の違い
どちらも意図的な行動ですが、焦点が違います。
- わざと:偶然ではなく、意図して結果を起こす → on purpose
- あえて:難しさや反対意見があっても、その選択をする → dare to / deliberately choose to
He broke the rule on purpose.
彼はわざとルールを破りました。
He dared to challenge the rule.
彼はあえてそのルールに挑みました。
「わざと」には非難の響きが出やすく、「あえて」には意思や勇気を評価する響きが出ることがあります。
初心者はこの3文から覚えよう
- Did you do it on purpose?
わざとやったの? - I did it on purpose.
わざとやりました。 - I didn’t mean to.
わざとじゃないよ。
まずはこの3つで十分です。deliberately や intentionally は、読んだときに意味が分かる状態から始めても問題ありません。
会話例で確認
A: You didn’t reply to my message.
B: I’m sorry. It wasn’t on purpose. I completely forgot.
A: Okay. I was a little worried.
A:メッセージに返信してくれなかったね。
B:ごめん。わざとじゃないんだ。完全に忘れてた。
A:そっか。ちょっと心配したよ。
A: Did you leave that note there on purpose?
B: Yes. I wanted everyone to see it.
A:あのメモ、わざとそこに置いたの?
B:うん。みんなに見てほしかったから。
よくある質問
「わざと遅刻した」は英語で?
He was late on purpose. または He deliberately arrived late. と言えます。会話では前者が簡単で自然です。
「わざと無視する」は?
ignore someone on purpose または deliberately ignore someone です。例:Are you ignoring me on purpose?(わざと私を無視してるの?)
「そんなつもりじゃなかった」は?
I didn’t mean it that way. が自然です。行動について「するつもりではなかった」なら I didn’t mean to.、発言の意味について「そういう意味ではなかった」なら I didn’t mean it that way. と使い分けます。
まとめ
- 日常会話の「わざと」:on purpose
- 考えたうえで意識的に:deliberately
- 意図的だった事実を説明:intentionally
- わざとじゃない:I didn’t mean to. / It wasn’t on purpose.
- わざとらしい:fake / forced
最初に覚えるべきセットは on purpose と by accident、そして弁解の I didn’t mean to.。この3つがあれば、日常の「わざと/うっかり/そんなつもりじゃない」を自然に言い分けられます。
意志や行動のニュアンスをもっと整理したい方は、親記事の気持ち・意志・行動を表す日本語ニュアンスの英語表現まとめと、総合ガイドの日本語のニュアンス表現を英語で伝える方法もご覧ください。
意図して難しい選択をする場合は、「あえて」は英語で?もあわせて読むと違いが分かります。また、行動を追加する表現は「ついでに」は英語で?で解説しています。










