
What if …? は、基本的には「もし…ならどうなる?」「もし…だったらどうする?」という意味です。しかし、実際の会話では未来への不安だけでなく、仮定・提案・反論にも使われます。
たとえば What if it rains? は「雨が降ったらどうする?」という心配にも、「雨が降った場合はどうなる?」という確認にもなります。What if we take a taxi? なら「タクシーで行くのはどう?」という提案です。
この記事では、文脈によって変わる4つの用法、現在形と過去形の違い、How about …? などとの使い分けを、自然な例文で整理します。
Contents
What ifの基本的な意味と仕組み
What if …? は、直訳すると「もし…なら、何が起こる?」です。完全な形を補うと、次のように考えられます。
What will happen if …?
もし…なら、何が起こりますか?
What would happen if …?
もし…だったら、何が起こるでしょうか?
会話では will happen や would happen を省き、What if + 主語 + 動詞? という短い形で使います。
What if the store is closed?
もし店が閉まっていたらどうする?
What if she says no?
もし彼女に断られたらどうする?
しゅみすけ(大山俊輔)
What ifの4つの使い方

1.心配・不安:「もし〜したらどうしよう?」
失敗や問題の可能性を思い浮かべ、不安を口にするときの用法です。声の調子や文脈によって「どうしよう」という気持ちが表れます。
What if we miss the last train?
終電に乗り遅れたらどうしよう?
What if my card doesn’t work abroad?
海外でカードが使えなかったらどうしよう?
What if I forget what to say during the presentation?
プレゼン中に言うことを忘れたらどうしよう?
2.仮定・想像:「もし〜だったら?」
現実とは違う状況を想像したり、可能性を考えたりするときにも使います。
What if you could live anywhere in the world?
もし世界のどこにでも住めるとしたら?
What if you had an extra day off every week?
毎週もう一日休みがあったらどうする?
What if nobody needed to commute?
もし誰も通勤する必要がなかったらどうなるでしょう?
3.提案:「〜するのはどう?」
What if we …? や What if you …? は、案を提示する表現にもなります。「この方法を試したらどうなるだろう?」から、やわらかい提案になります。
What if we meet at six instead?
代わりに6時に会うのはどう?
What if you talk to her directly?
彼女に直接話してみるのはどう?
What if we split the bill?
割り勘にするのはどう?
命令するのではなく、一つの可能性として差し出す響きがあります。
4.反論・注意:「もし〜だったらどうするの?」
相手の考えに見落としがあることを示したり、別の可能性を突きつけたりする使い方です。言い方によっては強く聞こえます。
A: We don’t need a backup plan.
予備の計画はいらないよ。
B: But what if the system goes down?
でも、システムが止まったらどうするの?
What if you’re wrong?
もしあなたが間違っていたら?
現在形・過去形・助動詞の違い
| 形 | 感覚 | 例 |
|---|---|---|
| What if + 現在形? | 現実に起こり得る未来 | What if it rains? |
| What if + 過去形? | 現実から少し距離を置いた想像 | What if you had more time? |
| What if + could? | 可能性・能力の仮定 | What if we could start over? |
| What if + should? | 万一〜ならという硬めの仮定 | What if he should refuse? |
起こり得ることには現在形
未来の話でも、if 節の中では通常、現在形を使います。
What if the flight is delayed?
飛行機が遅れたらどうする?
× What if the flight will be delayed?
○ What if the flight is delayed?
想像上の話には過去形
過去形は過去の時間だけでなく、現実から距離を置いた仮定にも使われます。
What if you won the lottery?
もし宝くじに当たったらどうする?
What if I were in your position?
もし私があなたの立場だったら?
日常会話・仕事で使える例文
日常会話
What if we order pizza and watch a movie at home?
ピザを頼んで、家で映画を見るのはどう?
What if he doesn’t remember me?
彼が私のことを覚えていなかったらどうしよう?
仕事
What if we move the launch to next month?
発売を来月に延期するのはどうでしょう?
What if the client asks for another revision?
クライアントがもう一度修正を求めてきたらどうしますか?
恋愛・人間関係
What if I tell him how I really feel?
彼に本当の気持ちを伝えたらどうなるかな?
But what if she needs some time alone?
でも、もし彼女が一人になる時間を必要としていたら?
海外旅行
What if we take the train instead of renting a car?
レンタカーを借りずに電車で行くのはどう?
What if my luggage doesn’t arrive?
荷物が届かなかったらどうしよう?
学校・学習
What if I study for twenty minutes every morning?
毎朝20分勉強してみたらどうなるだろう?
What if we practice the dialogue in pairs?
二人組でその会話を練習するのはどうですか?
How about・Why notとの違い
What ifとHow aboutの違い
How about …? は「〜はどう?」と、相手の意見を尋ねたり直接提案したりする表現です。What if …? は「もしこの状況なら?」と結果や可能性を想像させるため、不安・反論にも使えます。
How about meeting at six?
6時に会うのはどう?
What if we meet at six?
6時に会うことにしたらどう?
語順にも違いがあります。
- How about + 名詞/動名詞
- What if + 主語+動詞
詳しくは「How aboutの意味・語順とWhat aboutとの違い」をご覧ください。
What ifとWhy notの違い
Why not + 動詞の原形? は「〜したらどう?」という直接的な提案です。What if …? のほうが、案を仮定として差し出す響きがあります。
Why not ask Tom?
トムに聞いてみたら?
What if we ask Tom?
トムに聞いてみるのはどう?
Why not? には「もちろん」「なぜダメなの?」という別の使い方もあります。「Why not?の意味と使い分け」で確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
What about ifを基本形にしない
What about if …? が使われることもありますが、一般的な「もし〜ならどうする?」は What if …? が簡潔で自然です。
未来の話だからとwillを必ず入れない
What if の後ろでは、起こり得る未来を現在形で表すのが基本です。
× What if it will rain tomorrow?
○ What if it rains tomorrow?
明日雨が降ったらどうする?
不安なのか提案なのかは文脈で決まる
What if we take a taxi? は、状況によって「タクシーに乗ったらどうなる?」にも「タクシーで行くのはどう?」にもなります。会話では表情・イントネーション・前後の話が意味を補います。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語での言い換え
What if …? が出てこないときは、伝えたい目的を直接言えば大丈夫です。
- Is it possible that it will rain?
雨が降る可能性はありますか? - What should we do if we miss the train?
電車に乗り遅れたら、どうすればいいですか? - Let’s meet at six.
6時に会いましょう。 - Maybe you can talk to her.
彼女に話してみてもいいかもしれません。 - There may be another problem.
別の問題があるかもしれません。
まとめ
What if + 主語+動詞? は、「もし…ならどうなる?」を中心に、4つの目的で使われます。
- 不安:もし〜したらどうしよう?
- 仮定:もし〜だったら?
- 提案:〜するのはどう?
- 反論:でも、もし〜だったらどうするの?
起こり得る未来には現在形、現実から距離を置いた想像には過去形を使うのが基本です。まずは日常の提案で、What if we …? を使ってみましょう。
ほかの会話で役立つ定型表現は、「英熟語・定型表現の一覧」から探せます。











