
What’s wrong? は、相手の様子がいつもと違うときの「どうしたの?」だけでなく、機械や計画について「何が問題なの?」「どこがおかしいの?」と尋ねるときにも使える表現です。
ただし、What’s wrong with you? は声の調子や状況によって「どうしたの?」にも「いったいどうかしているの?」にもなります。この記事では、基本の意味、with の後ろに置く語、自然な返事、似た表現との違いまで整理します。
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What’s wrong?の基本的な意味
wrong は「正しい状態ではない」「正常に働いていない」という形容詞です。したがって、What’s wrong? は直訳すると「何が正常ではないの?」。会話では、文脈に応じて次のように訳します。
- 人に対して:どうしたの?/何かあった?
- 物に対して:どこがおかしいの?/何が故障しているの?
- 状況に対して:何が問題なの?
A: You’ve been quiet all morning. What’s wrong?
朝からずっと静かだね。どうしたの?
B: I didn’t sleep well last night.
昨夜よく眠れなかったんだ。
「問題がある」という前提を直接示すため、心配そうに優しく言うことも、問題点をはっきり確認することもできます。表現だけで無礼になるわけではなく、声の調子と相手との関係が大切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
What’s wrong with …?の語順と使い方
何に問題があるのかを示すときは、What’s wrong with+人・物・こと? の形にします。ここでの with は、問題が関係している対象を示します。
物・機械について尋ねる
What’s wrong with the printer?
プリンターのどこがおかしいの?
What’s wrong with my phone? It keeps turning off.
私のスマホ、どこがおかしいんだろう?何度も電源が切れる。
Do you know what’s wrong with the air conditioner?
エアコンのどこが悪いか分かりますか?
故障の原因がまだ分からない段階で自然に使えます。原因を特定して尋ねるなら、Why isn’t the printer working?(なぜプリンターが動かないの?)のようにも言えます。
人について尋ねる
What’s wrong with Maya? She left the meeting early.
マヤはどうしたの?会議を早く抜けたけど。
第三者については「体調や様子に何かあったの?」という意味になりやすい一方、本人に直接言う What’s wrong with you? には注意が必要です。

What’s wrong with you?が強く響く理由
What’s wrong with you? は、相手がつらそうな場面で穏やかに言えば「どうしたの?」という気遣いになります。しかし、相手の行動を非難する場面で強く言うと、「何考えてるの?」「どうかしているんじゃない?」という攻撃的な意味になります。
You look pale. What’s wrong with you?
顔色が悪いよ。どうしたの?
What’s wrong with you? You can’t speak to her like that.
いったい何考えてるの?彼女にそんな言い方をしちゃだめだよ。
体調をやさしく確認したいだけなら、Are you okay? や Are you feeling all right? のほうが誤解されにくいでしょう。
「~することの何が悪いの?」という使い方
What’s wrong with+動名詞(doing)? で、「~することの何が悪いの?」と反論したり、問題点を尋ねたりできます。
What’s wrong with eating breakfast for dinner?
夕食に朝食みたいな料理を食べて、何が悪いの?
What’s wrong with asking for help?
助けを求めることの何が悪いの?
本当に問題点を知りたい場合もありますが、会話では「別に悪くないでしょう」という反語になることがよくあります。
There’s nothing wrong with …も一緒に覚える
There’s nothing wrong with … は「~には何の問題もない」「~しても悪くない」という肯定的な表現です。
There’s nothing wrong with changing your mind.
考えを変えることは何も悪くないよ。
There’s nothing wrong with this laptop. The battery is just empty.
このノートパソコンに故障はないよ。単にバッテリーが空なだけ。
反対に、異常があると伝えるなら Something is wrong with … を使います。
Something is wrong with the payment system.
決済システムに何か問題があります。
What’s wrong?への自然な返事
返事は、問題があるなら短く事情を伝え、話したくなければその意思をやわらかく示せば十分です。
- I’m just tired. — ちょっと疲れているだけ。
- I have a headache. — 頭が痛いんだ。
- I’m worried about tomorrow’s presentation. — 明日のプレゼンが心配なの。
- Nothing. I’m okay. — 何でもないよ。大丈夫。
- I don’t really want to talk about it right now. — 今はあまりそのことを話したくないんだ。
Nothing. だけだと素っ気なく聞こえることがあります。I’m okay. や Thanks for asking. を添えると、気遣いへの感謝が伝わります。
What’s the matter?・Are you okay?との違い
| 表現 | 中心となる感覚 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| What’s wrong? | 問題・異常を直接尋ねる | 人、物、状況に幅広く使う |
| What’s the matter? | 何が起きているか事情を尋ねる | 様子の違う人への気遣い |
| Are you okay? | 相手の状態・安全を確認する | 体調不良、転倒、ショックの後 |
| What happened? | 起きた出来事を尋ねる | 原因となる事件や出来事を知りたいとき |
What’s wrong? と What’s the matter? は重なる場面が多く、どちらも「どうしたの?」と訳せます。違いを固定的に考えるより、前者は「問題」、後者は「事情」に少し焦点があると捉えると分かりやすいでしょう。詳しくはWhat’s the matter?の意味・使い方とWhat’s wrong?との違いで解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
wrongの後ろに対象を直接置かない
× What’s wrong this computer?
○ What’s wrong with this computer?
wrong と対象の間には with が必要です。
「答えが間違っている」は別の形
What’s wrong with this answer? は「この答えのどこが問題なの?」です。一方、単に「その答えは間違っています」なら That answer is wrong. と言います。
What’s wrong?を必ず「病気?」と訳さない
人だけでなく、機械、計画、文章、システムなどにも使えます。会話の対象を見て「どうしたの?」「何が問題?」「どこがおかしい?」と自然な日本語に変えましょう。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- Is there a problem? — 何か問題がありますか?
- Are you okay? — 大丈夫?
- What happened? — 何があったの?
- Why isn’t it working? — どうして動かないの?
大切なのは難しい決まり文句を無理に思い出すことではなく、相手・物・出来事のどれを尋ねたいのかを明確にすることです。
まとめ
What’s wrong? は、人なら「どうしたの?」、物なら「どこがおかしいの?」、状況なら「何が問題なの?」を表します。対象を加える形は What’s wrong with …? です。
What’s wrong with you? は言い方によって非難に聞こえるため、やさしく安否を確認するなら Are you okay? も使えます。まずは What’s wrong with the printer? や There’s nothing wrong with asking for help. のような短い文から、自分の会話に取り入れてみてください。
ほかの定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









