
What’s the matter?は、「どうしたの?」「何かあったの?」という意味です。相手の表情や様子がいつもと違い、何か問題や心配事がありそうなときに使います。
優しい声で言えば気遣いになりますが、強い口調では「いったいどうしたんだ」「何をしているんだ」という苛立ちにもなります。さらに、What’s the matter with you?は文脈によってかなり厳しく聞こえるため、使い方に注意が必要です。
この記事では、matterから意味を理解する考え方、withの後ろに人や物を置く語順、自然な返事、What’s wrong?・Are you okay?・What’s up?との違いまで解説します。
Contents
What’s the matter?の意味
What’s the matter?は、相手に問題や悩みがありそうだと感じたときに、その事情を尋ねる表現です。
- どうしたの?
- 何かあったの?
- 何が問題なの?
- どこか具合が悪いの?
You look upset. What’s the matter?
つらそうだね。どうしたの?
You’ve been quiet all evening. What’s the matter?
今晩ずっと静かだね。何かあったの?
What’s the matter? Are you feeling sick?
どうしたの?具合が悪いの?
日本語訳は同じ「どうしたの?」でも、表情、体調、出来事など、相手に起きている問題の事情を聞く感覚があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜmatterで「どうしたの?」になる?
名詞のmatterには、「事柄」「問題」「困った事情」という意味があります。
What is the matter?を直訳に近い形で見ると、「問題となっていることは何ですか?」です。自然な日本語では「どうしたの?」「何があったの?」になります。
ここでのwhatは、問題や事情の中身を尋ねています。
What(何が)+ is(ですか)+ the matter(問題・困った事情)?
matterには動詞で「重要である」という意味もありますが、What’s the matter?のmatterは名詞です。動詞のmatterとの違いは、matterの意味とnot make much differenceの違いでも解説しています。
ネイティブが感じるニュアンス
相手に問題があることを前提に尋ねる
What’s the matter?は、相手の表情や行動を見て、「いつもと違う」「何か困っていそう」と感じた場面で使います。
A: You don’t seem like yourself today. What’s the matter?
今日はいつものあなたらしくないね。どうしたの?
B: I didn’t sleep well last night.
昨夜よく眠れなかったんだ。
そのため、単なる挨拶として元気な相手に突然使うと、「私に何か問題があるように見えるの?」と思わせる可能性があります。
声の調子で心配にも苛立ちにもなる
穏やかな声なら気遣いですが、強い声や険しい表情では責める質問になります。
What’s the matter? You can talk to me.
どうしたの?私に話していいんだよ。
What’s the matter? Why aren’t you listening?
どうしたんだ?なぜ話を聞いていないんだ?
文字だけのメッセージでは声の調子が伝わらないため、心配しているならAre you okay?やI’m worried about you.を添えると意図が明確になります。
What’s the matter with~の語順と使い方
問題がありそうな人や物を特定するときは、後ろにwith+人・物を置きます。
What’s the matter with+人・物?
人の体調や様子を尋ねる
What’s the matter with Emma? She looks pale.
エマはどうしたの?顔色が悪いね。
What’s the matter with your brother?
あなたの弟はどうしたの?
第三者について尋ねる形は、状況確認として自然に使えます。
物の不具合を尋ねる
What’s the matter with the printer?
プリンターはどうしたの?
What’s the matter with your phone?
あなたの携帯、どうしたの?
物について使うと、「どこが故障しているの?」「何がうまく動かないの?」という意味になります。
What’s the matter with you?は要注意
What’s the matter with you?は、優しく言えば「どうしたの?」ですが、強い口調では「あなたはいったいどうしちゃったの?」「何を考えているの?」という非難になります。
What’s the matter with you? That was a cruel thing to say.
いったいどうしたの?そんなひどいことを言うなんて。
相手を気遣いたいだけなら、次のように言うほうが安全です。
Are you okay? You seem a little quiet.
大丈夫?少し静かみたいだけど。
What’s the matter?への自然な返事
返事では、起きている問題を短く説明します。
問題をそのまま伝える
I have a headache.
頭が痛いんです。
I had an argument with my sister.
姉(妹)とけんかをしました。
I’m worried about tomorrow’s interview.
明日の面接が心配なんです。
My laptop won’t start.
パソコンが起動しません。
話したくないとき
Nothing. I’m just tired.
何でもないよ。ただ疲れているだけ。
I’d rather not talk about it right now.
今はそのことを話したくありません。
It’s a long story. I’ll tell you later.
話すと長くなるんだ。後で話すよ。
問題がないと伝える
Nothing’s the matter. I’m fine.
何でもありません。大丈夫です。
日常会話では、より簡単にNothing. I’m okay.でも十分です。
場面別|What’s the matter?の例文
日常・家庭
You haven’t touched your dinner. What’s the matter?
夕食に手をつけていないね。どうしたの?
What’s the matter? Did you hurt yourself?
どうしたの?けがをしたの?
恋愛・人間関係
You’ve been avoiding me all day. What’s the matter?
一日中、私を避けているよね。どうしたの?
A: What’s the matter? You seem distant.
どうしたの?なんだかよそよそしいね。
B: I need some time to think.
少し考える時間が必要なの。
仕事
You look concerned. What’s the matter?
心配そうですね。どうしましたか?
仕事では、相手との関係によっては次のような柔らかい聞き方も自然です。
Is there anything you’d like to discuss?
何か話し合いたいことはありますか?
Is there a problem with the schedule?
スケジュールに何か問題がありますか?
海外旅行
What’s the matter with the air conditioner?
エアコンはどうしたのですか?
A: What’s the matter?
どうしましたか?
B: I can’t find my passport.
パスポートが見つかりません。
What’s the matter?と似た表現の違い

| 表現 | 自然な意味 | 中心となる感覚 |
|---|---|---|
| What’s the matter? | どうしたの? | 問題の事情を尋ねる |
| What’s wrong? | どうしたの?/何が問題? | 何かが正常でないと直接感じる |
| Are you okay? | 大丈夫? | 相手の状態や安全を気遣う |
What’s wrong?との違い
What’s wrong?も「どうしたの?」と訳せます。wrongは「正常ではない・間違っている」という語なので、問題そのものへ少し直接的に焦点を当てます。
What’s wrong with the computer?
そのコンピューターのどこがおかしいの?
What’s the matter?は事情を聞く響き、What’s wrong?は何が問題なのかを直接確認する響き、と考えると使い分けやすいでしょう。ただし、日常会話では重なる場面も多くあります。
Are you okay?との違い
Are you okay?は、問題の内容よりも相手の状態を先に気遣います。けが、体調不良、ショックを受けた場面などで使いやすい表現です。
You nearly fell. Are you okay?
転びそうだったね。大丈夫?
まず相手の安全や気持ちを確認したいならAre you okay?、その後で事情を聞きたいならWhat’s the matter?が自然です。
What’s up?との違い
What’s up?には「どうしたの?」のほかに、「最近どう?」「やあ」というカジュアルな挨拶の使い方があります。
Hey, what’s up?
やあ、最近どう?
What’s the matter?は通常、何か問題があると感じたときに使います。詳しい使い分けと返事は、What’s up?の意味と自然な返し方も参考にしてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
What’s matter?とtheを落とさない
定型表現はWhat’s the matter?です。matterの前にtheが必要です。
○ What’s the matter?
× What’s matter?
元気な相手への挨拶として使わない
What’s the matter?には「何か問題がある」という前提があります。普通の挨拶なら、How are you?やWhat’s up?を使います。
with youを付ければ丁寧になるわけではない
with youは対象を明示しますが、強い声では非難になります。心配を表したいときに、無条件で付け足す表現ではありません。
What happened?と完全に同じではない
What happened?は「何が起きたの?」と出来事を尋ねます。What’s the matter?は現在の問題や相手の様子に焦点があります。
I heard a loud noise. What happened?
大きな音が聞こえたよ。何が起きたの?
You look sad. What’s the matter?
悲しそうだね。どうしたの?
簡単な英語で言い換えるなら
What’s the matter?がすぐに出てこなくても、次の短い表現で伝えられます。
- Are you okay?
大丈夫? - What happened?
何があったの? - Do you feel sick?
具合が悪いの? - Is there a problem?
何か問題がありますか? - Do you want to talk?
話したい?
相手への気遣いを最優先するなら、まずAre you okay?と言えば十分です。
まとめ
- What’s the matter?は「どうしたの?」「何かあったの?」
- 相手に問題や心配事がありそうなときに事情を尋ねる
- matterはこの表現では「問題・困った事情」という名詞
- with+人・物で、問題がある対象を明示できる
- What’s the matter with you?は強い口調だと非難になる
- What’s wrong?は問題へ直接焦点を当てやすい
- Are you okay?は相手の状態を気遣う
- 普通の挨拶としてはHow are you?やWhat’s up?を使う
What’s the matter?を自然に使うポイントは、文法だけでなく声の調子と相手との関係です。心配していることが伝わる穏やかな表情や、Are you okay?などの一言を組み合わせてみましょう。
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