
word for wordは、「一語一句そのまま」「言葉を一つひとつ変えずに」という意味の定型表現です。誰かの発言を正確に繰り返すときや、文章を逐語的に訳すときによく使われます。
ただし、日本語の「一字一句」と同じ感覚で使える場面もあれば、翻訳では「直訳しすぎて不自然」という含みになることもあります。この記事では、word for wordの意味・語順・自然な例文に加えて、verbatimやliterally、in your own wordsとの違いまで整理します。
Contents
word for wordの基本的な意味
word for wordは、直訳すると「語に対して語を」という形です。つまり、元の発言や文章にある一つひとつの語を、そのまま対応させる感覚があります。
- 一語一句そのままに
- 正確に同じ言葉で
- 逐語的に
She repeated his message word for word.
彼女は彼の伝言を一語一句そのまま繰り返しました。
I remember the conversation word for word.
私はその会話を一語一句覚えています。
Don’t translate this sentence word for word.
この文を一語ずつ直訳しないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「一語一句」という意味になるの?
A for Aの繰り返しには、「一つずつ対応させる」という感覚があります。word for wordでは、元の文章の最初のwordに対して同じword、次のwordにも同じwordを置いていくイメージです。
日本語では「一字一句」と言いますが、英語は文字(letter)ではなく語(word)を単位にしています。そのため、letter for letterではなくword for wordが定着しています。
word for wordの位置と語順
word for wordは副詞的に働き、通常は動詞や目的語の後ろに置きます。
主語+動詞+目的語+word for word
He copied the email word for word.
彼はそのメールを一語一句そのまま写しました。
Can you tell me what she said word for word?
彼女が言ったことを一語一句そのまま教えてくれますか。
The article was translated word for word.
その記事は逐語的に翻訳されました。
名詞の前で使う場合は、ハイフンを入れてa word-for-word translation(逐語訳)のように書くのが一般的です。
This is a word-for-word transcript of the interview.
これはインタビューを一語一句書き起こしたものです。
会話でよく使う自然な例文
発言を正確に伝える
A: What exactly did the manager say?
A:マネージャーは正確には何と言ったの?
B: I can’t remember it word for word, but she said the deadline was final.
B:一語一句は覚えていないけど、締め切りは変更できないと言っていたよ。
暗記していることを表す
My daughter can recite the whole scene word for word.
娘はその場面を最初から最後まで一語一句暗唱できます。
「暗記する・そらで言える」こと自体を中心に表すなら、learn by heart/know by heartの使い方も参考になります。
直訳を避けるよう助言する
You don’t need to translate every sentence word for word.
すべての文を一語ずつ直訳する必要はありません。
Try to understand the main idea instead.
代わりに、全体の意味を理解してみましょう。

word for wordとin your own wordsの違い
この2つは、ほぼ反対の考え方です。
| 表現 | 中心となる意味 | 何を保つ? |
|---|---|---|
| word for word | 一語一句そのまま | 元の言葉・語句 |
| in your own words | 自分の言葉で | 元の内容・意味 |
Please repeat her answer word for word.
彼女の答えを一語一句そのまま繰り返してください。
Please explain her answer in your own words.
彼女の答えを自分の言葉で説明してください。
意味を別の表現で示すときには、in other words(言い換えると)もよく使われます。
verbatim・literallyとの違い
verbatim:原文どおり・逐語的に
verbatimも「一語一句そのまま」という意味で、word for wordとかなり近い表現です。ただし、verbatimは書き起こし・引用・記録などで使われる、やや硬い語です。日常会話ではword for wordのほうが分かりやすく自然です。
The statement was quoted verbatim.
その声明は原文どおり引用されました。
literally:文字どおりに/本当に
literallyは「比喩ではなく文字どおりに」という意味で、語を一つずつ同じにすること自体は表しません。
He literally ran out of the room.
彼は文字どおり部屋から走り出ました。
「同じ言葉を再現する」ならword for word、「比喩ではなく本当に」を強調するならliterallyです。
日本人が間違えやすいポイント
word by wordとの違い
word by wordも使われますが、「単語を一つずつ順番に処理する」という進み方に焦点があります。一方、word for wordは「元と同じ言葉を正確に再現する」ことが中心です。
Read the sentence word by word.
その文を単語ごとに読んでください。
She repeated the sentence word for word.
彼女はその文を一語一句そのまま繰り返しました。
名詞の前ではハイフンを入れる
- 副詞:He repeated it word for word.
- 形容詞:It was a word-for-word translation.
ハイフンがなくても意味は伝わることがありますが、名詞を修飾するときはword-for-wordとまとめると構造が明確です。
この表現が出てこないときの簡単な言い換え
word for wordがすぐ出てこなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- Tell me the exact words she used.
彼女が使った正確な言葉を教えて。 - He said exactly the same thing.
彼はまったく同じことを言いました。 - Don’t change any words.
どの言葉も変えないで。 - I don’t remember every word.
全部の言葉までは覚えていません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
word for wordは、「一語一句そのまま」「元と同じ言葉で」「逐語的に」を表す定型表現です。発言の再現、書き起こし、暗唱、翻訳などで使えます。
- 副詞ではrepeat it word for word
- 名詞の前ではa word-for-word translation
- 内容を自分の言葉で伝えるならin your own words
- 単語を一つずつ処理するならword by word
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









