
相手から鋭い質問をされて、「そこを突かれると答えられないな」「その点では一本取られた」と認めたいときに使えるのが、You’ve got me there. です。
単なる「分かりません」ではなく、相手が示した特定の論点について、よい答えや反論がないと認めるニュアンスがあります。この記事では、thereが何を指すのか、自然な使い方、You got me. や You have a point. との違いまで、会話例とともに解説します。
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You’ve got me there.の意味
You’ve got me there. は、文脈に応じて次のように訳せます。
- そこは答えられないな。
- その点では反論できない。
- そこを突かれると弱い。
- それは一本取られた。
相手の質問や指摘が的確で、自分にはすぐ答えがないと認める返答です。軽く笑いながら言えば、率直で少しユーモラスな響きになります。
しゅみすけ(大山俊輔)
thereは「場所」ではなく、その論点
この表現のthereは、駅や店のような物理的な場所ではありません。直前に出た質問・指摘・論点を指します。
You’ve got me は「あなたは私を捕まえた」、there は「その点で」という感覚です。つまり、相手の質問によって、自分が答えられない地点に追い込まれたイメージです。

会話での基本的な使い方
基本形は、相手の質問や反論を受けて、短く返す形です。
A: Why didn’t you check the schedule before booking?
予約する前に、どうして予定を確認しなかったの?
B: You’ve got me there.
そこを突かれると答えられないな。
A: If this plan saves money, why does it cost more at first?
この計画で節約できるなら、なぜ最初は費用が増えるのですか?
B: You’ve got me there. I’ll need to check the numbers again.
その点はすぐ答えられません。数字をもう一度確認する必要があります。
A: You tell me to sleep early, but why are you still awake?
私には早く寝ろって言うけど、どうしてあなたはまだ起きてるの?
B: You’ve got me there.
それは一本取られた。
You’ve got me there.が自然な場面
日常会話:矛盾を指摘されたとき
A: You said the café was too expensive. Why did you go again?
あのカフェは高すぎるって言ってたよね。どうしてまた行ったの?
B: You’ve got me there. Their cheesecake is hard to resist.
そこを突かれると弱いな。あそこのチーズケーキには抗えなくて。
仕事:質問への答えを持っていないとき
A: How will we support customers if the system goes down?
システムが停止したら、どうやって顧客をサポートしますか?
B: You’ve got me there. We need a backup plan.
その点は答えがありません。予備の計画が必要ですね。
職場でも使えますが、かなり会話的です。改まった会議なら、That’s a fair point. I don’t have an answer yet.(もっともなご指摘です。まだ回答を持ち合わせていません)のほうが無難です。
恋愛・人間関係:軽く非を認めるとき
A: If you missed me, why didn’t you call?
会いたかったなら、どうして電話してくれなかったの?
B: You’ve got me there. I should have called.
そこは言い返せないな。電話するべきだったよ。
旅行:もっともな疑問を向けられたとき
A: Why did we bring three guidebooks but no charger?
ガイドブックを3冊も持ってきたのに、なぜ充電器はないの?
B: You’ve got me there.
それは返す言葉がないな。
You got me.との違い
You got me. は、文脈によって「見抜かれた」「参った」「分からない」など、より広く使われます。
| 表現 | 中心の意味 | 焦点 |
|---|---|---|
| You’ve got me there. | その点は答えられない・反論できない | 特定の質問や論点 |
| You got me. | 見抜かれた・参った・分からない | 状況全体にも使える |
たとえば、Who ate the last cookie?(最後のクッキーを食べたのは誰?)に You got me. と答えると「ばれたか」という意味になり得ます。一方、Why did you say you were full, then eat the cookie?(お腹いっぱいと言ったのに、なぜ食べたの?)への You’ve got me there. は「その矛盾は説明できないな」です。
似た表現との違い
That’s a good question.
「いい質問ですね」という中立的な返答です。答えがすぐにない場合にも使えますが、自分が論破されたことまでは認めません。
That’s a good question. Let me think.
いい質問ですね。少し考えさせてください。
I don’t know.
単純に「知りません」と伝える直接的な表現です。相手の指摘の鋭さを認めるニュアンスはありません。「分からない」のさまざまな言い方は、I’m not sure.の使い方も参考にしてください。
You have a point.
You have a point. は「一理ある」「もっともなところがある」と、相手の意見の妥当性を認める表現です。反論がないとは限りません。
You have a point, but we still need to consider the cost.
一理ありますが、それでも費用を検討する必要があります。
よくある間違いと注意点
- thereを場所として訳さない:この表現では「そこで捕まえた」ではなく「その論点では」です。
- 深刻な謝罪の代わりにしない:軽く認める響きなので、大きな失敗には I’m sorry. I take responsibility. などを使います。
- 答えを後で求められる仕事の場面では一言足す:I’ll look into it.(確認します)を続けると責任ある印象になります。
- You’veの発音:You have の短縮で「ユーヴ」に近い音です。gotとつなげて You’ve got… と滑らかに言います。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
この表現がすぐに出てこなくても、次の基本表現で十分に伝わります。
- I don’t know. — 分かりません。
- I can’t answer that. — それには答えられません。
- You’re right about that. — その点はあなたの言うとおりです。
- That’s a good question. — それはいい質問ですね。
- I don’t have an answer yet. — まだ答えがありません。
You’ve got me there.を自分の会話で使うコツ
まずは「質問される → 返答に困る」という短いやり取りで覚えましょう。
A: Then why didn’t you tell me earlier?
じゃあ、どうしてもっと早く教えてくれなかったの?
B: You’ve got me there.
そこは言い返せないな。
さらに、後ろへ I need to think about that. や I’ll check. を足す練習をすると、日常会話にも仕事にも応用できます。
まとめ
You’ve got me there. は、相手の質問や指摘を受けて「その点は答えられない」「そこを突かれると反論できない」と認める会話表現です。thereは場所ではなく、直前の特定の論点を指します。
You got me. よりも焦点が限定され、You have a point. よりも「自分にはよい答えがない」という意味が強いのがポイントです。難しければ、I don’t know. や You’re right about that. でも十分に伝えられます。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









