
日本語の「実は」は、秘密を打ち明けるとき、相手の思い込みを訂正するとき、前の話をさらに強い事実で補うときなど、いろいろな場面で使います。
英語では、そのすべてを一つの表現に置き換えることはできません。日常会話で最もよく使う Actually, …、事実を補強する In fact, …、本当のことを打ち明ける To tell you the truth, … では、会話での働きが異なります。
Actually, I live in Osaka.
実は、大阪に住んでいます。(相手の認識を訂正)
It was good. In fact, it was the best meal I had there.
おいしかったです。実際、そこで食べた中で一番でした。(事実を補強)
To tell you the truth, I was really nervous.
実を言うと、とても緊張していました。(本音を打ち明ける)
この記事では、「実は」に使える英語を場面別に整理し、似ている表現のニュアンスと自然な使い方を例文で紹介します。
Contents
「実は」を表す英語の使い分け早見表

| 英語表現 | 中心の働き | 日本語の感覚 |
|---|---|---|
| Actually, … | 予想・認識とのズレを示す | 実はね/本当は |
| In fact, … | 前の内容を事実で補強・修正する | 実際/それどころか |
| To tell you the truth, … | 本音や言いにくい事実を打ち明ける | 実を言うと |
| The truth is, … | 隠れていた事情や真相を明かす | 本当のところは |
| As a matter of fact, … | 意外な事実を強めて提示する | 実を言えば/実際のところ |
迷ったときは、日常会話では Actually, … が最も使いやすい表現です。ただし、「秘密を打ち明ける合図」と決めつけず、何を更新・補強・告白しているのかで選びましょう。
Actuallyは「思っていたのと違って、実は」
Actually は、相手や自分が持っていた予想・認識と、現実とのズレを示します。会話では、誤解をやわらかく訂正したり、意外な事実を伝えたりするときによく使います。
相手の思い込みをやわらかく訂正する
A: Are you from Tokyo?
A:東京出身ですか?
B: Actually, I’m from Kobe.
B:実は、神戸出身なんです。
ここでの actually は、「あなたは東京出身」という相手のイメージを、角を立てずに更新しています。
予想外だった感想を伝える
I actually enjoyed the movie.
実は、その映画を楽しめました。
「あまり期待していなかったけれど」というズレが含まれます。単なる「本当に楽しんだ」なら I really enjoyed the movie. が自然です。
予定や希望を遠慮がちに伝える
Actually, I’d prefer to meet on Friday.
実は、金曜日に会うほうが都合がいいです。
Actually の意味・位置・reallyとの違いは「Actuallyの意味は?実は・本当は・意外にもを使い分ける位置と例文」で詳しく解説しています。
In factは「さらに事実を加えると、実は」
In fact は、前に述べた内容を、より具体的または強い事実で補強します。「実は」というより、文脈によっては「実際」「それどころか」と訳すほうが自然です。
She speaks English very well. In fact, she used to work in London.
彼女は英語をとても上手に話します。実は、以前ロンドンで働いていました。
The test wasn’t difficult. In fact, it was quite easy.
そのテストは難しくありませんでした。実際、かなり簡単でした。
Actually が会話の中で相手の認識を直すのに対し、In fact は自分が述べた内容へ「もっとはっきりした事実」を足すイメージです。そのため少し説明的で、文章でもよく使われます。
To tell you the truthは「実を言うと」
To tell you the truth, … は、本音、言いにくい感想、これまで明かしていなかった事実を伝える前置きです。To tell the truth とも言えますが、会話では相手を含めた to tell you the truth が自然によく使われます。
To tell you the truth, I don’t remember his name.
実を言うと、彼の名前を覚えていません。
To tell you the truth, I was thinking of quitting.
実を言うと、辞めようかと考えていました。
Actually よりも「これから本当のことを話します」という合図が強くなります。毎回の小さな訂正に使うと大げさに響くため、本音を少し改まって切り出す場面に向いています。
To be honestは「正直に言うと」
To be honest, … は、率直な意見や評価を伝える表現です。To tell you the truth が「隠れていた事実」を明かす感じなのに対し、To be honest は「遠慮せず率直に評価すると」という場面でもよく使います。
To be honest, I didn’t like the design.
正直に言うと、そのデザインは好きではありませんでした。
否定的な意見の前に使う場合、表現を添えただけで必ず丁寧になるわけではありません。I’m not sure it’s right for me. のように、後ろの言い方もやわらかくすると安心です。詳しくは「To be honestの意味は?『正直に言うと』の使い方と似た表現の違い」もご覧ください。
The truth isは「本当のところは」
The truth is, … は、表面に見えていたことと違う事情や真相を明かす表現です。is の後ろに that を置く The truth is that… も使えます。
The truth is, I’ve never traveled abroad.
本当のところ、海外旅行をしたことがありません。
The truth is that we need more time.
本当のところ、私たちにはもっと時間が必要です。
As a matter of factは「実を言えば・実際のところ」
As a matter of fact, … は In fact, … に近く、相手の予想に反する事実や、前の内容を強める情報を提示します。日常会話でも使えますが、actually より長く、少し強調した響きがあります。
As a matter of fact, I’ve already met her.
実を言えば、彼女にはもう会ったことがあります。
「実は秘密なんだけど」は英語で?
相手だけに秘密を打ち明けたい場合は、Actually だけでは「秘密」という意味になりません。次のような前置きを使います。
Between you and me, I’m thinking of changing jobs.
ここだけの話、転職を考えています。
Can I tell you a secret?
秘密を話してもいい?
Don’t tell anyone, but I’m planning a surprise party.
誰にも言わないでね。実はサプライズパーティーを計画しています。
場面別:「実は」を使った自然な英会話例
出身地の誤解を直す
A: You’re from Osaka, right?
A:大阪出身ですよね?
B: Actually, I’m from Hyogo, but I lived in Osaka for years.
B:実は兵庫出身です。でも大阪には何年も住んでいました。
予想より良かったことを伝える
A: How was the class?
A:レッスンはどうでした?
B: It was great. In fact, I’ve already booked the next one.
B:とても良かったです。実は、もう次のレッスンも予約しました。
本音を打ち明ける
A: You look calm.
A:落ち着いて見えますね。
B: To tell you the truth, I’m really nervous.
B:実を言うと、すごく緊張しています。
「実は」の英語についてよくある質問
「実は」はいつでもActuallyで通じますか?
多くの日常会話では通じますが、いつでも最適とは限りません。前の発言を事実で補強するなら In fact、本音を改まって明かすなら To tell you the truth が自然です。
Actuallyは失礼に聞こえますか?
それ自体は失礼ではありません。ただし、相手の発言のたびに強い調子で Actually, … と訂正すると、反論が多い印象になります。Sorry, but actually… や穏やかな声を添えると、やわらかく伝えられます。
「実は前から好きでした」は英語で?
Actually, I’ve liked you for a long time. と言えます。本気の告白として真実を打ち明ける響きを強めるなら、To tell you the truth, I’ve liked you for a long time. も自然です。
まとめ
- Actually:相手の予想や認識をやわらかく更新する
- In fact:前の内容を、より具体的・強い事実で補強する
- To tell you the truth:言いにくい本音や隠れていた事実を明かす
- To be honest:率直な意見や評価を伝える
- The truth is:表面とは違う事情や真相を示す
まずは日常会話で使いやすい Actually, I… を、自分の出身地・本当の好み・予定の変更につなげて声に出してみましょう。英語を一語ずつ作らず、文頭のかたまりとして使う練習は「英語のチャンクとは?会話が続く頻出チャンク・文頭表現一覧」でも紹介しています。
会話で使える英語を、意味のかたまりで身につけませんか?
「実は」のような短い表現も、単語の訳だけでなく、使う場面と音のリズムを一緒に練習すると自然に口から出やすくなります。オンライン教材「beyondZ English」で、知っている英語を会話で使える形へ変えていきましょう。
In factの使い方をさらに詳しく: In factの意味は?Actually・As a matter of factとの違いと使い方










