「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は英語で?意味に近い表現と簡単な言い方

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は英語で?と虎のイラスト

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、成果を得るには、ときには勇気を出して危険や難しさのある場所へ踏み込む必要がある、という意味のことわざです。

英語にもよく似たことわざがあります。ただし、日常会話で毎回ことわざらしく言う必要はありません。この記事では、定番表現に加えて、英語初心者でもそのまま使える簡単な言い方を紹介します。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味

文字どおりには「虎の住む穴に入らなければ、虎の子を手に入れることはできない」という意味です。大きな成果や貴重なものを得たいなら、ある程度の危険や困難を引き受けなければならない、という教えを表します。

由来は中国の歴史書に記された言葉とされ、日本語では「虎子」を「こじ」と読みます。「無謀なことをしよう」という意味ではなく、欲しい結果のために必要な一歩を踏み出す場面で使うのがポイントです。

いちばん近い英語は Nothing ventured, nothing gained.

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に最も近い定番表現は、次のことわざです。

Nothing ventured, nothing gained.
危険を冒さなければ、何も得られない。

venture は、ここでは「思い切って危険を冒す」という意味です。「挑戦しなければ成果もない」という関係が、日本語のことわざによく合います。

A: I’m nervous about applying for that job.
その仕事に応募するの、不安だな。

B: Nothing ventured, nothing gained. Give it a try.
虎穴に入らずんば虎子を得ずだよ。やってみなよ。

No pain, no gain. との違い

No pain, no gain. も訳として紹介されることがあります。意味は「苦労なくして得るものなし」です。

こちらは、運動や勉強などで「努力や苦労をしなければ成長できない」と言いたいときにぴったりです。一方、Nothing ventured, nothing gained. は「リスクを取って挑戦しなければ成果は得られない」という意味なので、「虎穴に入る」という原文の感覚には、こちらのほうが近いでしょう。

一歩踏み出して好機をつかむイメージ

初心者でも言える簡単な英語

ことわざを正確に覚えていなくても大丈夫です。会話では、伝えたい意味を簡単な文に言い換えたほうが自然なこともあります。

You have to take a risk.

You have to take a risk.
リスクを取らないといけないよ。

take a risk は「リスクを取る」という定番の組み合わせです。短く、仕事や恋愛、進路の話でも使えます。

Sometimes you have to take a risk.
ときにはリスクを取らないとね。

sometimes を加えると、無理に背中を押す感じが弱まり、やさしい助言になります。

You won’t get anything if you don’t try.

You won’t get anything if you don’t try.
やってみなければ何も得られないよ。

中学英語の単語だけで、ことわざの意味をかなり素直に表せます。venture が出てこなくても、この文なら作りやすいでしょう。

Sometimes you have to be brave.

Sometimes you have to be brave.
ときには勇気を出さないとね。

「危険」よりも「勇気」に焦点を当てた、やわらかい言い換えです。新しい仕事への応募、告白、初めての海外旅行など、相手を励ます場面に合います。

Give it a try.

Give it a try.
やってみなよ。

ことわざの意味を全部説明する文ではありませんが、実際の会話で相手の背中を押すなら、とても使いやすい一言です。

会話で使ってみよう

A: I want to ask her out, but I’m afraid she’ll say no.
彼女をデートに誘いたいけど、断られるのが怖いんだ。

B: Sometimes you have to be brave. Give it a try.
ときには勇気を出さないと。誘ってみなよ。

A: Do you think I should present my idea to the boss?
このアイデア、上司に提案したほうがいいと思う?

B: Yes. You won’t get anything if you don’t try.
うん。やってみなければ何も得られないよ。

使うときの注意点

このことわざは、相手にリスクをすすめる表現でもあります。健康やお金、安全に大きく関わる場面では、軽く Take a risk! と言うと無責任に聞こえることがあります。

そんなときは、I think it’s worth trying.(やってみる価値はあると思う)や、Think it through, but don’t be afraid to try.(よく考えて。でも挑戦を恐れないで)のように、慎重さも添えると自然です。

まとめ

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に最も近い英語のことわざは、Nothing ventured, nothing gained. です。

初心者なら、まずは次の表現から使ってみましょう。

  • You have to take a risk.(リスクを取らないといけない)
  • You won’t get anything if you don’t try.(やってみなければ何も得られない)
  • Sometimes you have to be brave.(ときには勇気を出さないと)
  • Give it a try.(やってみなよ)

考えすぎて一歩を踏み出せないときには、「案ずるより産むが易し」を英語で言う表現もあわせて読んでみてください。

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