
「転ばぬ先の杖」は、失敗してから慌てるのではなく、問題が起きる前に準備しておこう、という意味のことわざです。
英語では Better safe than sorry. がよく使われます。ただし、場面によっては別のことわざが合うこともあります。この記事では定番表現の違いと、初心者でもすぐ言える簡単な英語を紹介します。
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「転ばぬ先の杖」の意味
「転んでから杖を用意しても遅い。転ぶ前に杖を持っておこう」というたとえから、失敗や事故を防ぐために、あらかじめ準備や用心をすることを表します。
旅行前に薬を用意する、雨が降りそうなので傘を持つ、大切なデータをバックアップするなど、日常のさまざまな場面で使えます。
ポイントは、怖がって何もしないことではありません。行動するために、起こりそうな問題を想像して備えておく、という前向きな知恵です。
いちばん使いやすい英語は Better safe than sorry.
「転ばぬ先の杖」に近く、日常会話でも使いやすいのが次の表現です。
Better safe than sorry.
後悔するより、安全なほうがいい。/念のため用心しよう。
これは It’s better to be safe than sorry. を短くした言い方です。直訳すると「後悔するより安全でいるほうがよい」ですが、日本語では「念のため」「用心するに越したことはない」と考えると自然です。
A: Do we really need to bring an umbrella?
本当に傘を持っていく必要ある?
B: The forecast says it might rain. Better safe than sorry.
予報では雨が降るかもしれないって。念のため持っていこう。
Look before you leap. との違い
「転ばぬ先の杖」の英訳として、次のことわざもよく紹介されます。
Look before you leap.
跳ぶ前によく見なさい。/行動する前によく考えなさい。
leap は「跳ぶ」という意味です。この表現は、決断や行動の前に状況やリスクを確認することに重点があります。
一方、Better safe than sorry. は、傘を持つ、予約を再確認する、予備を用意するといった「念のための備え」に向いています。
- Better safe than sorry.:問題に備えて、安全策を取る
- Look before you leap.:行動する前に、よく考える

初心者でも言える簡単な英語
ことわざをそのまま使わなくても、簡単な文で意味は十分に伝わります。むしろ日常会話では、状況に合った短い表現のほうが自然です。
Let’s prepare now.
Let’s prepare now.
今のうちに準備しておこう。
prepare は「準備する」です。旅行、会議、試験など幅広い場面で使えます。
Let’s prepare now, just in case.
念のため、今のうちに準備しておこう。
just in case を加えると、「何かあるといけないから」という転ばぬ先の杖らしいニュアンスが出ます。
It’s better to be prepared.
It’s better to be prepared.
準備しておくほうがいいよ。
やさしい単語だけで、用心をすすめられる表現です。You should prepare. よりも命令的に聞こえにくく、相手への助言に使いやすいでしょう。
Let’s check one more time.
Let’s check one more time.
もう一度確認しておこう。
予約、書類、持ち物、メールの宛先などを再確認するときに便利です。「転ばぬ先の杖」という抽象的な教訓を、実際の行動に落とした表現です。
I’ll bring it just in case.
I’ll bring it just in case.
念のため、それを持っていくね。
傘、薬、充電器、上着など、必要になるか分からない物を持っていく場面で、そのまま使えます。
会話で使ってみよう
A: I don’t think I’ll need my medicine on this trip.
今回の旅行では薬はいらないと思う。
B: Take it anyway. Better safe than sorry.
一応持っていきなよ。転ばぬ先の杖だよ。
A: I sent the presentation to my laptop.
プレゼン資料はノートパソコンに入れたよ。
B: Let’s save a copy online too, just in case.
念のため、オンラインにもコピーを保存しておこう。
A: Should I confirm tomorrow’s reservation?
明日の予約、確認したほうがいいかな?
B: Yes. It’s better to be prepared.
うん。準備しておくほうがいいよ。
just in case は日常会話で特に便利
「転ばぬ先の杖」の感覚を英会話で表すなら、just in case はとても便利です。「念のため」「万一に備えて」という意味で、行動の理由を自然に添えられます。
Charge your phone, just in case.
念のため、スマホを充電しておいて。
Write down the address, just in case.
念のため、住所を書いておいて。
I made a backup, just in case.
念のため、バックアップを作ったよ。
難しいことわざを覚えなくても、just in case が使えれば、日常の「転ばぬ先の杖」はかなり表現できます。
まとめ
「転ばぬ先の杖」を英語で言うなら、もっとも使いやすい定番表現は Better safe than sorry. です。
行動前によく考えることを強調するなら、Look before you leap. も使えます。
初心者は、次の簡単な英語から使ってみましょう。
- Let’s prepare now.(今のうちに準備しよう)
- It’s better to be prepared.(準備しておくほうがいい)
- Let’s check one more time.(もう一度確認しよう)
- I’ll bring it just in case.(念のため持っていく)
準備して安全策を取ることも大切ですが、ときには勇気を出すことも必要です。反対側の考え方として、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語で言う表現も読んでみてください。









