
callを使った句動詞には、call back、call off、call for、call up、call in、call outなど、電話・仕事・予定・人間関係でよく使う表現がそろっています。
ところが、callを「電話する」だけで覚えていると、「call offはなぜ中止する?」「call forとcall onはどう違う?」「call me backとcall back meはどちらが正しい?」と迷いやすくなります。
先に全体像を言うと、callの中心には「声・名前・連絡によって、相手や物事へ働きかける」感覚があります。そこへback、off、for、in、out、on、upなどが方向・対象・結果を加えることで、折り返す、中止する、求める、呼び入れる、公に指摘する、といった意味が生まれます。
この記事では、callを使った句動詞を頻出度・意味・使用場面別に整理し、語順や似た表現との違いもまとめます。詳しいニュアンスと例文は、各表現の専門記事へ進んで確認できます。
句動詞そのものの仕組み・語順・覚え方を基礎から確認したい方は、句動詞とは?意味・仕組み・語順・覚え方をご覧ください。
Contents
まず覚えたいcall句動詞7選
| 句動詞 | 中心となる意味 | 短い例文 |
|---|---|---|
| call back | 折り返し電話する・呼び戻す | I’ll call you back later. あとで折り返します。 |
| call off | 予定・試合などを中止する | They called off the meeting. 彼らは会議を中止しました。 |
| call for | 必要とする・要求する・迎えに行く | This job calls for patience. この仕事には忍耐が必要です。 |
| call up | 電話する・呼び出す・招集する | I called her up last night. 昨夜、彼女に電話しました。 |
| call in | 専門家・応援を呼ぶ | We called in an expert. 私たちは専門家を呼びました。 |
| call out | 大声で呼ぶ・公に指摘する | She called out his name. 彼女は彼の名前を大声で呼びました。 |
| call on / upon | 指名する・訪ねる・正式に求める | The teacher called on me. 先生は私を指名しました。 |
しゅみすけ(大山俊輔)
callの最低限のコアイメージ
callには「電話する」のほかに、「呼ぶ」「声をかける」「名前を読み上げる」「人や助けを求める」という意味があります。共通するのは、声・名前・連絡を使って、相手や状況に働きかけることです。
- call:声・名前・連絡で相手へ働きかける
- パーティクル:働きかける方向・対象・結果を加える
- call+パーティクル:誰をどこへ呼び、何を求め、どういう状態にするかを表す
例えば、backは「元へ戻る」方向です。相手から来た電話へ連絡を返せばcall back、離れた人を元の場所へ呼べば「呼び戻す」になります。offは接触から離れる感覚を加え、予定を実行の流れから切り離すため「中止する」へ広がります。

call+パーティクルで意味はどう広がる?
| 組み合わせ | 組み合わせのイメージ | 代表的な意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| call+back | 働きかけを元の相手・場所へ返す | 折り返す・呼び戻す | Could you call me back? 折り返してもらえますか。 |
| call+off | 予定を実行の流れから切り離す | 中止する・撤回する | The game was called off. 試合は中止されました。 |
| call+for | 必要なものへ向けて声を上げる | 要求する・必要とする・迎えに行く | The situation calls for action. その状況には行動が必要です。 |
| call+in | 外にいる人を内側へ呼ぶ | 専門家・応援を呼ぶ・電話で連絡する | They called in the police. 彼らは警察を呼びました。 |
| call+out | 声を外へ出す・問題を公の場へ出す | 大声で呼ぶ・呼び出す・公に批判する | He called out the mistake. 彼はその間違いを公に指摘しました。 |
| call+on | 特定の人・組織を対象に働きかける | 指名する・訪問する・行動を求める | We call on everyone to help. 皆さんに協力を求めます。 |
| call+up | 相手を意識・場・役割へ呼び上げる | 電話する・招集する・思い起こさせる | The image called up old memories. その画像は昔の記憶を呼び起こしました。 |
| call+away | 今いる場所から別の用件へ呼ぶ | 急用で呼び出す・席を外させる | She was called away from the meeting. 彼女は急用で会議を抜けました。 |
| call+forth | 内にある反応を前へ呼び出す | 感情・反応・努力を引き出す | The speech called forth strong emotions. その演説は強い感情を呼び起こしました。 |
callを使った句動詞一覧
ここからは、b-cafe.netで個別解説を公開しているcall句動詞をまとめます。日常での使用頻度が高い表現から学び、その後に仕事・公的場面・旅行で使う表現へ広げると効率的です。
最重要:日常と仕事で最初に覚えたい表現
| 句動詞 | 主な意味 | 使用場面 | 個別解説 |
|---|---|---|---|
| call back | 折り返す・呼び戻す | 電話・仕事・選考 | call backの意味・使い方・語順 |
| call off | 中止する・撤回する | 予定・イベント・仕事 | call offの意味・使い方・語順 |
| call for | 必要とする・要求する・迎えに行く | 仕事・報道・日常 | call forの意味・使い方・語順 |
| call up | 電話する・呼び出す・招集する | 電話・軍事・スポーツ | call upの意味・使い方・語順 |
| call in | 専門家・応援を呼ぶ | 仕事・医療・修理 | call inの意味・使い方・語順 |
| call out | 大声で呼ぶ・公に指摘する | 日常・仕事・SNS | call outの意味・使い方・語順 |
| call on / upon | 指名する・訪ねる・正式に求める | 授業・訪問・公式要請 | call on / call uponの意味・使い方 |
場面を選ぶが知っておきたい実用表現
| 句動詞 | 主な意味 | 特徴 | 個別解説 |
|---|---|---|---|
| call around | 何人か・何か所かへ電話する | 店の在庫・予約・情報収集 | call aroundの意味・使い方 |
| call away | 別の用件へ急に呼び出す | 受動態be called awayが頻出 | call away / be called awayの意味・語順 |
| call forth | 反応・感情・努力を呼び起こす | やや硬めの文章・スピーチ | call forthの意味・使い方 |
| call at | 列車が停車する・船が寄港する | 英国の交通案内で特に多い | call atの意味・使い方 |
意味・場面からcall句動詞を探す
電話・連絡
- call back:受けた電話へ折り返す
- call up:人に電話する。現在の日常会話では単にcallも一般的
- call around:複数の店・会社・人へ順番に電話する
- call in:番組・会社などへ電話で連絡する用法もある
仕事・予定・問題対応
- call off:会議・試合・計画を中止する
- call for:状況が特定の行動・能力を必要とする
- call in:自分たちだけで解決できないときに専門家を呼ぶ
- call out:誤り・不正・問題行動を公に指摘する
指名・要請・呼び出し
- call on:授業などで人を指名する
- call on / upon A to do:Aに〜するよう正式に求める
- call up:軍務・代表チームなどへ招集する
- call away:今いる場所から急用へ呼び出す
感情・記憶・反応
- call forth:内にある感情・勇気・努力などを引き出す
- call up:記憶・イメージを心に呼び起こす
混同しやすいcall句動詞の違い
call backとcall up
call backは「折り返す・かけ直す」で、前の電話や呼びかけに応じて連絡を返すことに焦点があります。call upは単に「電話する」ことも表せますが、やや古風に聞こえる場合があり、招集する意味もあります。
call forとcall on
call for+物・行動は「〜を必要とする・要求する」。call on+人は「人を指名する・訪ねる」、call on+人+to doなら「人に〜するよう求める」です。forの後ろには求める内容、onの後ろには働きかける相手が来る、と整理できます。
call inとcall up
call inは、専門家・警察・増援などを自分たちのいる場へ呼び入れます。call upは、人に電話する、軍務やチームへ招集する表現です。
call outとpoint out
call outは問題行動を公に名指しで批判・指摘する響きが出やすい表現です。point outは、事実・誤り・注意点を指摘する中立的で幅広い表現です。
call offとcancel
どちらも「中止する」ですが、cancelは予約・注文・契約などにも広く使える一般語です。call offは、予定されていた会議・試合・捜索・計画などを「実行しないと決める」会話的な表現です。
call atとcall on
call at+場所は、列車・船などが駅や港へ立ち寄る表現です。call on+人は人を訪ねる、または人を指名する表現です。後ろが場所か人かを確認しましょう。
call句動詞の語順と文法
call句動詞には、目的語を間に入れられるものと、前置詞の後ろへ置くものがあります。特に代名詞の位置が重要です。
分離できる句動詞
call back、call off、call up、call in、call out、call away、call forthなどは、他動詞として使う場合、目的語をcallとパーティクルの間に置けます。
- Call the meeting off.
- Call off the meeting.
- Call it off.
- Call her back.
- We called an expert in.
目的語がit・me・you・him・her・us・themなどの代名詞なら、原則としてcall+代名詞+パーティクルの語順です。
- 正:I’ll call you back.
- 誤:I’ll call back you.
- 正:They called it off.
- 誤:They called off it.
分離しない表現
call for、call on / upon、call atでは、for・on・atが後ろの名詞との関係を示します。間へ目的語を移動しません。
- The job calls for patience.
- The teacher called on me.
- The train calls at Kyoto.
3語の型はまとめて覚える
call on A to doは「Aに〜するよう正式に求める」です。人・組織をAに置き、求める行動をto doで続けます。
They called on the government to act.
彼らは政府に行動するよう求めました。
しゅみすけ(大山俊輔)
しゅみすけ式:call句動詞が出てこなかったら?
句動詞を忘れても、難しい一語へ言い換える必要はありません。知っている中学英語で、何をするかを直接説明すれば十分に伝わります。
| 言いたい句動詞 | 簡単な言い換え |
|---|---|
| call back 折り返す |
I’ll phone you later. あとで電話します。 |
| call off 中止する |
We decided not to have the meeting. 会議を行わないことにしました。 |
| call for 必要とする |
We need more time. もっと時間が必要です。 |
| call in 専門家を呼ぶ |
We asked an expert to help us. 専門家に助けを求めました。 |
| call out 問題を公に指摘する |
She said publicly that it was wrong. 彼女はそれが間違いだと公に言いました。 |
| call on A to do Aに〜するよう求める |
We asked them to act now. 私たちは彼らに今行動するよう求めました。 |
学習するときは、次の順番がおすすめです。
- まず頻出7表現の中心的な意味を知る
- back・off・in・outなどの方向を意識する
- 電話・仕事など、自分が使う場面の例文を一つ作る
- 代名詞を使った語順を声に出す
- 出てこなければ、簡単な説明文に分解する
call句動詞の覚え方
call句動詞は、日本語訳を一つずつ暗記するより、callの「声・名前・連絡で相手へ働きかける」感覚と、パーティクルの方向を分けて見るほうが整理しやすくなります。
backなら元へ返す、offなら実行から切り離す、inなら内へ呼ぶ、outなら外へ声や問題を出す、onなら特定の対象へ働きかける、upなら人・記憶を呼び上げる、という具合です。
句動詞だけでなく英熟語・定型表現全体も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。
まとめ
callを使った句動詞の中心には、「声・名前・連絡によって、相手や物事へ働きかける」という感覚があります。そこへパーティクルが方向・対象・結果を加えます。
- 最初はcall back、call off、call for、call up、call in、call out、call onから始める
- 電話だけでなく、呼ぶ・求める・指名するというcallの広がりを理解する
- 分離できる句動詞では、代名詞をcallとパーティクルの間に置く
- call for・call on・call atは後ろの名詞との関係まで含めて覚える
- 出てこなければ、簡単な説明文へ分解する
気になる表現を一覧から選び、個別記事で意味の仕組み・自然な例文・語順・類似表現との違いまで確認してみてください。
callそのものの感覚を確認:callのコアイメージと基本的な使い方では、「声や合図を相手へ届け、注意を向ける」という共通感覚を解説しています。









