for fear thatの意味は?for fear of・lestとの違いと使い方を例文解説

for fear thatの意味・使い方・lestとの違いを表すアイキャッチ画像

She spoke quietly for fear that she might wake the baby. は、「彼女は赤ちゃんを起こすことを恐れて、静かに話した」という意味です。

for fear thatは、単に「怖い」という感情を伝えるだけではありません。望ましくないことが起きるのを避けるために、何かをする・しないという予防の理由を示します。この記事では、意味と語順、for fear oflestso thatとの違いを自然な例文で解説します。

for fear thatの意味は「〜することを恐れて」

for fear that+文は、「〜することを恐れて」「〜するといけないので」という意味です。後ろには、避けたい出来事を表す文が続きます。

She spoke quietly for fear that she might wake the baby.
赤ちゃんを起こすといけないので、彼女は静かに話しました。

この文には、次の流れがあります。

  1. 赤ちゃんを起こすという悪い結果を想像する
  2. その結果を避けたいと思う
  3. 今、静かに話す

日本語では「恐れて」と直訳するより、「〜するといけないので」「〜しないように」と訳したほうが自然な場面も多くあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

for fear thatは、必ずしも強い恐怖を表すわけではありません。「困った結果にならないように用心して」という感覚でも使えます。

for fear thatの語順と助動詞

基本の形は次のとおりです。

行動+for fear that+主語+might/would/should+動詞

避けたい出来事はまだ現実になっていないため、mightなどの助動詞がよく使われます。

  • I saved a copy for fear that the file might disappear.
    ファイルが消えるといけないので、コピーを保存しました。
  • She didn’t mention the problem for fear that he would worry.
    彼が心配するといけないので、彼女はその問題を口にしませんでした。
  • He whispered for fear that someone should hear him.
    誰かに聞かれることを恐れて、彼はささやきました。

shouldを使う形は、特にイギリス英語や改まった文章で見られます。日常的にはmightやwouldのほうが理解しやすいでしょう。

for fear that・for fear of・lestの違い

for fear that・for fear of・lestの語順の違いを示す図解

for fear that+文

She spoke quietly for fear that she might wake the baby.
赤ちゃんを起こすといけないので、彼女は静かに話しました。

thatの後ろには「主語+動詞」の文を置けます。行動する人と、避けたい出来事の主語が違う場合にも便利です。

I left early for fear that the roads might become crowded.
道路が混むといけないので、私は早く出発しました。

for fear of+名詞・動名詞

She spoke quietly for fear of waking the baby.
赤ちゃんを起こすことを恐れて、彼女は静かに話しました。

ofの後ろには名詞または動名詞を置きます。

  • for fear of failure:失敗を恐れて
  • for fear of losing her job:仕事を失うことを恐れて
  • for fear of being misunderstood:誤解されることを恐れて

lest+文

She spoke quietly lest she wake the baby.
赤ちゃんを起こさないように、彼女は静かに話しました。

lestも「〜するといけないので」を表しますが、現代の日常会話ではかなり硬く、文学的・改まった響きがあります。アメリカ英語では後ろに動詞の原形、イギリス英語ではshould+動詞が続くことがあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

会話で無理にlestを使う必要はありません。まずはso that … wouldn’tやbecause I didn’t want …で伝えれば、自然で分かりやすい英語になります。

日常会話・仕事で使える例文

仕事

We tested the system again for fear that it might fail during the presentation.
プレゼン中にシステムが止まるといけないので、もう一度テストしました。

She kept the email for fear that she might need it later.
後で必要になるかもしれないと思い、彼女はそのメールを残しておきました。

旅行・外出

I took a screenshot for fear that I might lose my internet connection.
ネット接続が切れるといけないので、スクリーンショットを撮りました。

We avoided that street for fear that it might be unsafe at night.
夜は安全でないかもしれないので、私たちはその通りを避けました。

恋愛・人間関係

He hid his feelings for fear that she would reject him.
彼女に拒絶されるのを恐れて、彼は気持ちを隠しました。

I chose my words carefully for fear that she might misunderstand me.
彼女に誤解されないように、私は慎重に言葉を選びました。

家庭・暮らし

We lowered the volume for fear that the neighbors might complain.
近所から苦情が来るといけないので、音量を下げました。

She wrote the date down for fear that she might forget it.
忘れるといけないので、彼女は日付を書き留めました。

so thatとの違い

so thatは目的を広く表し、日常会話でとてもよく使われます。否定形を使えば、for fear thatに近い内容をやさしく表せます。

  • She spoke quietly for fear that she might wake the baby.
    赤ちゃんを起こすといけないので、彼女は静かに話しました。
  • She spoke quietly so that she wouldn’t wake the baby.
    赤ちゃんを起こさないように、彼女は静かに話しました。

for fear thatは「悪い結果への懸念」を前面に出します。一方、so thatは「そうならないように」という目的を、より中立的に伝えます。目的を表す基本的な語順は、so thatの意味と使い方で詳しく解説しています。

日本人が間違えやすいポイント

thatの後ろを名詞だけにしない

thatの後ろには文が必要です。

× for fear that failure
for fear of failure
for fear that we might fail

for fear thatを「怖い気持ち」だけに使わない

「私は犬が怖い」のように、恐怖の対象を伝えるならbe afraid ofが自然です。

I’m afraid of dogs.
私は犬が怖いです。

for fear thatは、懸念によって行動を変える場面に向いています。恐怖そのものの表し方は、be afraid ofの意味と使い方も参考にしてください。

簡単な英語で言い換えるなら?

for fear thatがすぐに出てこなければ、次の形で十分伝わります。

  • She spoke quietly so that she wouldn’t wake the baby.
    赤ちゃんを起こさないように、彼女は静かに話しました。
  • She spoke quietly because she didn’t want to wake the baby.
    赤ちゃんを起こしたくなかったので、彼女は静かに話しました。

日常会話では、この2つの言い換えのほうが自然なことも多くあります。

まとめ

for fear that+文は、「〜することを恐れて」「〜するといけないので」という意味です。望ましくない結果を想像し、それを避けるために取る行動を説明します。

  • for fear thatの後ろは「主語+助動詞+動詞」
  • for fear ofの後ろは名詞または動名詞
  • lestは同じような意味だが硬く文章語的
  • 会話ではso that … wouldn’tやbecause … didn’t want toが簡単

ほかの表現も整理したい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

前置詞を使った英熟語の一覧