I can tell. は、表情、声、行動などの手がかりから「分かるよ」「見れば分かる」「様子で分かる」と伝える完成フレーズです。
tell は「話す・伝える」と覚えることが多い動詞ですが、ここでは「違いを見分ける」「手がかりから判断する」という意味で使われています。
しゅみすけ(大山俊輔)
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I can tell. の基本的な意味
I can tell. を自然な日本語にすると、場面により次のようになります。
- 分かるよ
- 見れば分かるよ
- 様子で分かるよ
- 何となく分かる
- 判断できるよ
例えば、相手が「今日は疲れている」と言ったとき、その顔や声からすでに気づいていたなら、次のように返せます。
A: I’m really tired today.
今日は本当に疲れてるんだ。
B: I can tell.
見れば分かるよ。
この返事には「あなたの表情や声に疲れが出ているよ」という含みがあります。
なぜ tell が「分かる」になるの?
tell には「情報を伝える」だけでなく、「違いを見分ける」「判断する」という意味があります。
何かの特徴がこちらに情報を伝えてくるため、それを手がかりに判断できる、と考えるとつながりやすくなります。
- I can’t tell the difference. — 違いが分かりません
- Can you tell which one is real? — どちらが本物か見分けられますか?
- I can tell he’s nervous. — 彼が緊張しているのが分かります
I can tell. は、何が分かるのかが会話ですでに明らかなため、後ろを省略した形です。
会話でのニュアンス
I can tell. は、相手の言葉を聞いて初めて知ったというより、表情・声・態度などに現れているから分かるというニュアンスです。
言い方によって、共感にも軽い冗談にもなります。
共感を込める
A: I’m worried about tomorrow’s presentation.
明日のプレゼンが心配なんだ。
B: I can tell. You’ve been very quiet.
分かるよ。ずっと静かだったものね。
軽くからかう
A: I really love this cake.
このケーキ、本当に好き。
B: I can tell. That’s your third piece!
見れば分かるよ。もう3切れ目だもの!
言い方には少し注意
相手が隠したい疲れや緊張について I can tell. と言うと、「顔に出ているよ」と指摘することになります。場面によっては、先に Are you okay? と気遣うほうがやわらかいこともあります。
よく使う4つの形
1.I can tell. と一文で使う
何が分かるか明らかなときの完成フレーズです。
A: I didn’t sleep well.
よく眠れなかったんだ。
B: I can tell.
見れば分かるよ。
2.I can tell that+文
何が分かるのかを具体的に続けます。会話では that を省略することがよくあります。
I can tell that you’re excited.
あなたがワクワクしているのが分かります。
I can tell he likes you.
彼があなたを好きなのが分かるよ。
3.I can tell by+手がかり
「~を見れば・~から分かる」。判断の手がかりを示します。
I can tell by your face.
顔を見れば分かるよ。
I can tell by the way she talks.
彼女の話し方で分かります。
4.I can tell from+情報源
from も「~から判断して」を表します。by は判断の方法や特徴、from は情報の出どころを意識しやすいものの、日常会話では重なる場面もあります。
I can tell from his voice that he’s tired.
声から、彼が疲れているのが分かります。
can・could・can’tの違い
I can tell.
今の手がかりから「分かる」。現在の場面で使います。
I could tell.
過去の場面で「分かった・気づいた」。
I could tell she was upset.
彼女が動揺しているのが分かりました。
could は「できた」という能力より、過去に手がかりから察したことを自然に表しています。
I can’t tell.
「分からない・判断できない・見分けられない」。手がかりが足りないときに使います。
Is this photo real or AI-generated?
この写真は本物、それともAI生成?
I can’t tell.
見分けられないな。
自然な例文
I can tell you’ve been practicing.
練習してきたのが分かります。
I can tell she’s happy from her smile.
笑顔から、彼女がうれしいのが分かります。
You don’t have to say anything. I can tell.
何も言わなくていいよ。分かるから。
I can tell by his accent that he’s from Australia.
アクセントから、彼がオーストラリア出身だと分かります。
I couldn’t tell if he was joking.
彼が冗談を言っているのか分かりませんでした。
Can you tell the difference?
違いが分かりますか?
よくある間違い
I can tell you. と混同しない
I can tell. は「分かる」、I can tell you. は通常「あなたに教えられる・言える」です。最後の you があるかないかで意味が変わります。
- I can tell. — 分かるよ
- I can tell you. — あなたに言えるよ/教えられるよ
I can understand by your face. と直訳しない
日本語の「顔を見れば分かる」をそのまま understand にすると不自然になりやすいです。手がかりから察するなら I can tell by your face. が自然です。
tellの後ろを疑問文の語順にしない
何が分かるかを疑問詞で続ける場合も、後ろは普通の文の語順です。
× I can tell why is she upset.
○ I can tell why she is upset.
彼女がなぜ動揺しているのか分かります。
似た表現との違い

I know.
「知っている・分かっている」。知識、情報、以前からの認識を広く表します。何かを見て判断したという意味は必ずしもありません。
I can see.
「見て分かる」。目で見える状態や、説明を聞いて状況が理解できたことを表します。
I can tell.
表情、声、行動などの手がかりから判断できるという意味です。目だけでなく耳や経験も手がかりになります。
I can feel it.
「感じるよ」。証拠よりも、感覚や直感として感じ取るときに向いています。
I can tell. と言われたときの返し方
相手が何を察したかによって返し方を選びます。
- Is it that obvious? — そんなに分かりやすい?
- Yeah, I’m exhausted. — うん、へとへとなんだ。
- You know me well. — 私のことをよく分かってるね。
- I guess I can’t hide it. — 隠せないみたいだね。
- Thanks for noticing. — 気づいてくれてありがとう。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現を知らなかったら?
I can tell. を知らなくても、見えている手がかりを基本語でそのまま説明すれば伝わります。
- You look tired.
疲れているように見えます。 - You look happy.
うれしそうです。 - I know from your face.
顔を見て分かります。 - It’s clear.
明らかです。 - I see it.
それが分かります。
例えば、I can tell by your face. が出てこなければ、次の一文だけでも十分です。
You look worried.
心配そうですね。
「分かる」と言おうとせず、相手がどう見えるかを簡単な英語で伝える方法です。
まとめ
I can tell. は、表情、声、行動などから「分かるよ」「見れば分かる」と伝える完成フレーズです。
- I can tell. — 様子で分かる
- I can tell that … — ~だと分かる
- I can tell by/from … — ~を手がかりに分かる
- I could tell. — 分かった・察した
- I can’t tell. — 判断できない・見分けられない
出てこないときは、You look tired. のように、見えていることを基本語で伝えてみましょう。











