It goes without sayingの意味は?that節の使い方とneedless to sayとの違い

It goes without sayingの意味「言うまでもない・当然だ」を示すアイキャッチ

It goes without saying (that) … は、「〜は言うまでもない」「〜は当然だ」という意味の定型表現です。

  • It goes without saying that honesty is important.
    正直であることが大切なのは言うまでもありません。
  • It goes without saying, safety comes first.
    言うまでもなく、安全が第一です。

話し手と聞き手の間で「わざわざ説明しなくても分かる」と考えられる内容を述べるときに使います。会話でも文章でも使えますが、場面によっては「そんなことは当然でしょう」という圧を帯びることもあります。

It goes without sayingの意味と仕組み

単語を分けると、次のように考えられます。

  • It:後ろのthat節の内容を受ける仮の主語
  • goes:通る・成り立つ
  • without saying:言葉にすることなしに

つまり、直感的には「その内容は、言葉にしなくても通る」ということです。そこから「言うまでもない・当然だ」という意味になります。

It goes without saying thatの語順とneedless to say・of course・obviouslyの違い

It goes without saying that S+Vのthat節に、「当然だと考える内容」を置きます。

しゅみすけ(大山俊輔)

goを「行く」だけで考えると分かりにくくなります。ここでは「説明しなくても話が通る・成立する」という感覚です。without sayingまでひとかたまりで捉えましょう。

基本の語順:It goes without saying that S+V

最も標準的な形は次のとおりです。

It goes without saying that+主語+動詞

  • It goes without saying that you need to prepare.
    準備が必要なのは言うまでもありません。
  • It goes without saying that we should respect each other.
    お互いを尊重すべきなのは当然です。
  • It goes without saying that customer data must be protected.
    顧客データを保護しなければならないのは言うまでもありません。

現在形では主語がItなので、goではなくgoesになります。It go without sayingとしないよう注意しましょう。

thatは省略できる?

会話や比較的くだけた文章では、thatを省略できます。

  • It goes without saying that family comes first.
  • It goes without saying, family comes first.

どちらも「家族が第一なのは言うまでもない」という意味です。ただし、文章ではthatを入れたほうが構造が明確で読みやすくなります。

文頭のコメントとして使う

後ろの文全体へのコメントとして、It goes without saying, …と置くこともあります。

  • It goes without saying, we appreciate your support.
    言うまでもなく、皆さまのご支援に感謝しています。
  • It goes without saying, I was relieved.
    言うまでもなく、私はほっとしました。

It should go without sayingの意味と注意点

It should go without saying that …は、直訳すると「〜は言わなくても当然のはずだ」です。単なる事実の説明より、本来なら説明する必要すらないという話し手の評価が強くなります。

  • It should go without saying that you must keep your password private.
    パスワードを秘密にすべきなのは、言うまでもないはずです。
  • It should go without saying that employees must be treated fairly.
    従業員を公平に扱うべきなのは当然のはずです。

安全・倫理・基本的なルールを強調するには便利ですが、人に直接言うと「そんなことも分からないの?」という小言や非難に聞こえる場合があります。

日常会話・仕事で使える例文

仕事・ビジネス

  • It goes without saying that deadlines matter.
    締め切りが重要なのは言うまでもありません。
  • It goes without saying that the information is confidential.
    その情報が機密であることは言うまでもありません。
  • It goes without saying that we value your feedback.
    皆さまのご意見を大切にしていることは言うまでもありません。
  • It should go without saying that harassment is unacceptable.
    ハラスメントが許されないのは当然のはずです。

恋愛・人間関係

  • It goes without saying that I trust you.
    あなたを信頼しているのは言うまでもありません。
  • It goes without saying that communication matters in a relationship.
    恋愛関係でコミュニケーションが大切なのは当然です。
  • It goes without saying that I’ll be there for you.
    あなたのそばにいるのは言うまでもありません。

旅行・日常生活

  • It goes without saying that you should check your passport before leaving.
    出発前にパスポートを確認すべきなのは言うまでもありません。
  • It goes without saying that children need supervision near the pool.
    プールの近くでは子どもを見守る必要があるのは当然です。

needless to sayとの違い

needless to sayも「言うまでもなく」という意味ですが、文の中での働きと視点が少し異なります。

It goes without saying that …

内容そのものが、説明なしでも当然成り立つことに焦点があります。that節を伴う完全な構文です。

It goes without saying that we were disappointed.
私たちががっかりしたのは言うまでもありません。

Needless to say, …

話し手が「言う必要もないでしょうが、付け加えると」というコメントとして文頭に置きます。

Needless to say, we were disappointed.
言うまでもなく、私たちはがっかりしました。

意味はかなり近く、多くの場面で言い換えられます。構造を明確にして当然性を述べるならIt goes without saying that、文頭で短く補足するならNeedless to sayが使いやすいでしょう。

詳しくは、needless to sayの意味とof course・obviouslyとの違いで確認できます。

of course・obviouslyとの違い

of course:もちろん・当然

of courseは会話で返答したり、当然の情報を短く添えたりするときに非常によく使います。

  • Of course I’ll help you.
    もちろん手伝います。
  • It goes without saying that I’ll help you.
    私が手伝うのは言うまでもありません。

前者は自然な返答、後者は「助けることは説明不要なほど当然だ」と少し重みを持たせる表現です。

of courseの意味・ニュアンスとSureとの違いも参考にしてください。

obviously:明らかに

obviouslyは、証拠や状況から見て明白だと強調します。相手が同意していない場面で使うと、「そんなことは明らかでしょう」と上から目線に響く可能性があります。

  • Obviously, we need more time.
    明らかに、もっと時間が必要です。
  • It goes without saying that we need more time.
    もっと時間が必要なのは言うまでもありません。

It goes without sayingは共有されている常識、obviouslyは見れば明らかな事実に焦点を置く傾向があります。

go withoutとの違い

go without+名詞は「〜なしで過ごす・済ませる」という別の表現です。

  • We had to go without electricity for two days.
    私たちは2日間、電気なしで過ごさなければなりませんでした。
  • It goes without saying that electricity is essential.
    電気が不可欠なのは言うまでもありません。

go without sayingは全体で「言わなくても当然」、go without food / sleep / electricityは「食べ物・睡眠・電気なしで過ごす」です。

詳しい用法は、go withoutの意味とdo withoutとの違いをご覧ください。

日本人が間違えやすいポイント

It goes without to sayとは言わない

正しい形はwithout sayingです。withoutは前置詞なので、動詞sayは動名詞のsayingになります。

  • × It goes without to say that …
  • ○ It goes without saying that …

「言うまでもない」を多用しすぎない

日本語でも英語でも、「当然だ」を繰り返すと相手の意見や知識を決めつける印象になります。特に議論中は、It goes without sayingよりも、単にI think … is important.と述べるほうが柔らかい場合があります。

表現が出てこないときの簡単な言い換え

It goes without sayingが思い出せなければ、Of courseEveryone knowsWe all know、または内容を直接述べるだけでも十分です。

  • Of course, safety is important.
    もちろん、安全は大切です。
  • We all know that honesty matters.
    正直さが大切なのは皆が分かっています。
  • Everyone knows we need to prepare.
    準備が必要なのは誰もが分かっています。
  • Customer data must be protected.
    顧客データは保護しなければなりません。

しゅみすけ(大山俊輔)

「言うまでもない」を英語にしようと無理をせず、当然だと思う内容をそのまま一文で言っても構いません。Safety is important.だけでも、伝えたい中心は十分に届きます。

まとめ

  • It goes without saying (that) …は「〜は言うまでもない・当然だ」
  • 「その内容は言葉にしなくても通る」というイメージ
  • 基本語順はIt goes without saying that+主語+動詞
  • 会話ではthatを省略することもできる
  • It should go without sayingは「当然のはずだ」という注意・非難を帯びることがある
  • needless to sayは話し手からの文頭の補足、of courseは会話的、obviouslyは明白さを強調
  • go without+名詞「〜なしで過ごす」と混同しない
  • 出てこなければOf course、We all know、または内容を直接述べればよい

goを使った関連表現は、goを使った句動詞一覧でも整理しています。

英熟語・定型表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧・親記事もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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