now thatの意味は?「今は〜なので」の使い方・because・sinceとの違い

now thatの意味とbecause・sinceとの違いを解説するアイキャッチ画像

now that+文 は「今は〜なので」「〜となった今は」「せっかく〜なのだから」という意味です。以前とは状況が変わり、その新しい状況を理由・前提にして次の話をするときに使います。

Now that I’ve finished work, I can relax. なら「仕事が終わった今は、ゆっくりできます」。単に「疲れたから帰る」のような理由を示す because と違い、新しい段階に入った今という変化が感じられます。

now thatの基本的な意味

now that の後ろには、主語と動詞がそろった文を置きます。

now that+主語+動詞, 主語+動詞

  • Now that I’m home, I can finally relax.
    家に着いた今は、ようやくゆっくりできます。
  • Now that we know the truth, we need to act.
    真実が分かった今、行動する必要があります。
  • Now that you’re here, let’s get started.
    せっかく来てくれたのだから、始めましょう。

日本語訳は文脈に合わせて「今は〜なので」「〜となったからには」「せっかく〜だから」と変わりますが、共通する核は状況が今そうなっていることです。

しゅみすけ(大山俊輔)

now thatは、単なる「今+理由」ではありません。以前とは違う状況になり、その変化を受けて次の話へ進む表現です。

なぜnow thatで「今は〜なので」になる?

now は「今」、that は後ろの文をひとまとまりにします。つまり now that the situation is X は「状況がXである今」という組み立てです。

たとえば Now that I have more time, I’m cooking more. は、以前は時間がなかったが、今は時間が増えたという背景を含みます。その新しい状況から「料理をすることが増えた」という結果につながります。

  • 以前:時間がなかった
  • 変化:今は時間がある
  • 結果:料理をすることが増えた

語順:文頭と文中で使える

now that 節は文頭にも、結果を表す主節の後ろにも置けます。

位置 ポイント
文頭 Now that we’re ready, let’s begin. 変化した状況を先に示す
文中 Let’s begin now that we’re ready. 行動を先に伝える

文頭に置く場合は、Now that …, … のように節の終わりへコンマを置くのが一般的です。文中では通常コンマを置きません。

thatは省略できる?

now that は接続詞のまとまりとして使うため、通常は that を残します。

  • Now that I’m here, let’s talk.
  • Now I’m here, let’s talk.

後者は「今、私はここにいる」という独立した文に近く、理由・前提をつなぐ形が曖昧になります。会話でも now that をひとかたまりとして覚えましょう。

now thatで使う時制

現在の新しい状況が中心なので、現在形や現在完了がよく使われます。

現在形:今の状態

  • Now that I live closer, I walk to work.
    今は職場の近くに住んでいるので、歩いて通勤しています。
  • Now that she’s the manager, she has more responsibility.
    彼女は今マネジャーなので、責任が増えました。

現在完了:完了した結果が今にある

  • Now that I’ve finished the report, I’ll send it.
    報告書が完成したので、送ります。
  • Now that we’ve met in person, I feel more comfortable.
    直接会えた今は、より安心しています。

「終えた」という出来事より、その結果として今は終わっていることが大切なため、現在完了がよく合います。

now thatとbecauseの違い

because は理由をはっきり答える最も基本的な接続詞です。状況が以前から変わったかどうかは関係ありません。

now thatは変化した今、becauseは明確な理由、sinceは共有しやすい理由を表す比較図

  • I left early because I was tired.
    疲れていたので早く帰りました。
  • Now that I’m less tired, I can concentrate.
    今は疲れが軽くなったので、集中できます。

because は「なぜ?」への直接的な答えです。now that は「状況がこう変わった今、次はどうするか」という流れを作ります。

now thatとsinceの違い

理由を表す since は、相手も知っていることや、主題ではない背景を軽く示すときによく使います。

  • Since you’re here, can you help me?
    ここにいるのだから、手伝ってくれますか。
  • Now that you’re here, we can finally start.
    あなたが到着した今、ようやく始められます。

どちらも自然な場面がありますが、後者にはあなたがいなかった状態から、いる状態へ変わったことがよりはっきり感じられます。変化を強調しないなら since、新しい状況を強調するなら now that が目安です。

「せっかく〜だから」を表すnow that

日本語の「せっかく」には一対一で対応する英単語がありません。ただし、今ある状況や機会を活かそうとする場合は now that が自然です。

  • Now that we’re here, let’s look around.
    せっかく来たのだから、見て回りましょう。
  • Now that we have some free time, let’s get coffee.
    せっかく時間があるのだから、コーヒーを飲みましょう。
  • Now that everyone is together, let’s take a picture.
    せっかく全員そろったのだから、写真を撮りましょう。

距離・手間・残念さなど別の「せっかく」は英語が変わります。詳しくは「せっかく」は英語で?場面別の使い分けで整理しています。

日常会話で使える例文

仕事・学習

  • Now that the deadline has changed, we have more time.
    締め切りが変わったので、時間に余裕ができました。
  • Now that you understand the basics, let’s practice.
    基本が分かったので、練習しましょう。
  • Now that the meeting is over, I’ll reply to my emails.
    会議が終わったので、メールに返信します。

恋愛・人間関係

  • Now that we’re dating, can I ask you something personal?
    付き合っている今だから、個人的なことを聞いてもいい?
  • Now that I’ve met your family, I understand you better.
    ご家族に会った今、あなたのことが前より分かります。
  • Now that the kids have moved out, we travel more.
    子どもたちが独立した今、私たちは以前より旅行します。

旅行・暮らし

  • Now that we’ve checked in, let’s find somewhere to eat.
    チェックインが済んだので、食事する場所を探しましょう。
  • Now that the rain has stopped, we can go outside.
    雨がやんだので、外へ出られます。
  • Now that I have a bigger kitchen, I cook more often.
    今はキッチンが広くなったので、以前よりよく料理します。

否定文でも使える

now that の後ろを否定文にして、「今はもう〜でないので」という変化も表せます。

  • Now that I don’t work nights, I sleep much better.
    今は夜勤ではないので、ずっとよく眠れます。
  • Now that we no longer need the car, we can sell it.
    今はもう車が必要ないので、売ることができます。
  • Now that she isn’t busy, we can invite her.
    今は彼女が忙しくないので、誘えます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「今は」を毎回now thatにするわけではありません。以前からの変化と、その変化を受けた結果の両方があるかを確認しましょう。

よくある間違い

  • now whenにしない:「今は〜なので」という理由・前提は now that です。
  • 後ろを名詞だけにしない:now that+主語+動詞 が基本です。
  • thatを落とさない:接続詞のまとまりとして残すほうが明確です。
  • 単なる理由に乱用しない:変化を伴わない一般的な理由なら because が自然です。
  • now thatの後ろにwillを安易に置かない:今の事実なら現在形、完了した結果なら現在完了をまず考えます。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

now that が出てこなければ、二つの短い文や because で十分伝わります。

  • I’m free now, so let’s go.
    今は時間があるので、行きましょう。
  • We finished. We can relax now.
    終わりました。もうゆっくりできます。
  • We can start because everyone is here.
    全員いるので始められます。

now thatとnow and thenを混同しない

  • now that+文:今は〜なので
  • now and then:ときどき

thatand then では構造も意味もまったく異なります。「ときどき」の表現はnow and thenとsometimesの違いをご覧ください。

まとめ

  • now that+文 は「今は〜なので」「〜となった今は」
  • 以前とは状況が変わり、その新しい状況から結果・判断へ進む
  • 現在形と現在完了がよく使われる
  • because は理由を明示し、since は共有しやすい背景を軽く示す
  • 今ある機会を活かす「せっかく〜だから」にも使える

ほかの英熟語・定型表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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