
this time は、基本的に「今回は」「今度は」という意味です。以前の出来事や別の選択肢と比べて、「この回・この機会」に焦点を当てます。
I made a mistake last time, but I’ll be careful this time.
前回は間違えましたが、今回は気をつけます。
また、this time tomorrow のように使うと「明日の今ごろ」という意味になります。この記事では、3つの使い方、文中の位置、next time・last timeとの違い、this time aroundなどの関連表現まで解説します。
Contents
this timeの基本的な意味
this は「この」、time はここでは「時間」だけでなく回・機会を表します。つまり this time は「この回には」「今回の機会には」という感覚です。
This time, I chose the blue one.
今回は青いほうを選びました。
Can we take the train this time?
今度は電車にしませんか。
多くの場合、前回や普段との違いが背景にあります。明示されていなくても、「いつもとは違って今回は」という対比が感じられることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
使い方1:「今回は」前回との違いを示す
以前に同じことをした経験があり、今回は結果・方法・態度を変えるときによく使います。
Last time we ate out, but this time I’ll cook.
前回は外食しましたが、今回は私が料理します。
I didn’t pass the test before, but this time I’m ready.
以前は試験に合格できませんでしたが、今回は準備できています。
Please check the address carefully this time.
今回は住所をよく確認してください。
注意や不満の文では、「前はそうしなかった」という含みが出ることがあります。
使い方2:「今度は」選択・順番を変える
複数の候補や人の順番があるとき、日本語の「今度は~にしよう」「今度は私の番」に近い意味になります。
Let’s try an Italian restaurant this time.
今度はイタリアンレストランにしましょう。
You paid last time, so it’s my treat this time.
前回はあなたが払ったので、今度は私がおごります。
This time, you ask the question and I’ll answer.
今度はあなたが質問して、私が答えます。
未来の話でも、「次のいつか」ではなく、すでに話題になっている今回・この機会を指すなら this time を使えます。

使い方3:this time tomorrowで「明日の今ごろ」
this time + 未来の日 で、「その日の今と同じ時刻ごろ」を表します。
This time tomorrow, I’ll be in Paris.
明日の今ごろ、私はパリにいます。
This time next week, we’ll be relaxing on the beach.
来週の今ごろ、私たちはビーチでくつろいでいるでしょう。
Where will you be this time next year?
来年の今ごろ、あなたはどこにいるでしょうか。
未来のある時点で進行中の行動を想像するため、will be doing とよく組み合わされます。ただし、状態を表す be なら I’ll be in Paris. のように使えます。
this timeの文中の位置
文頭:対比を強調する
This time, I’m going to do it differently.
今回は違うやり方でします。
「今回はね」と話題をはっきり切り替える響きがあります。書くときはコンマを置くことが多いです。
文末:自然に今回を指定する
I’ll drive this time.
今回は私が運転します。
会話では文末に置く形も非常に自然です。
動詞の前には通常置かない
○ I’ll call her this time.
○ This time, I’ll call her.
this time は頻度副詞ではないため、alwaysのように助動詞と一般動詞の間へ機械的に置く必要はありません。
this timeとnext time・last timeの違い
this time:今回・今度のこの機会
I’ll choose this time.
今回は私が選びます。
next time:次回
You can choose next time.
次回はあなたが選んでいいですよ。
今の機会より一つ後を指します。「また今度」と断る場面では、Maybe next time・another time・rain checkの違いも参考になります。
last time:前回
We went there last time.
前回はそこへ行きました。
今の機会より一つ前を指します。
Last time A, but this time B. は、「前回はAだったけれど今回はB」という対比でよく使われる型です。
this timeと「初めて」のtimeを混同しない
This is the first time I have tried it.
それを試すのは今回が初めてです。
この文の This is the first time は「今回が1回目」という構文です。一方、単独の this time は「今回は」という副詞的なまとまりです。
I failed last time, but I passed this time.
前回は不合格でしたが、今回は合格しました。
詳しくはThis is the first timeと現在完了の使い方をご覧ください。
this time aroundの意味
this time around も「今回は」という意味で、過去に同じことを経験し、再び巡ってきた今回を強調します。
Things are different this time around.
今回は事情が違います。
We’re better prepared this time around.
今回はもっとよく準備できています。
around には「巡って」という感覚があり、選挙、プロジェクト、挑戦、季節など、繰り返し訪れる機会についてよく使われます。
at this time・by this timeとの違い
at this time:現時点で・この時刻に
We cannot accept new applications at this time.
現時点では新規申請を受け付けられません。
やや改まった表現で、案内やビジネス文書でも使われます。this timeの「今回は」とは違い、時点に焦点があります。
by this time:この時までに・今ごろまでには
She should be home by this time.
彼女は今ごろまでには帰宅しているはずです。
by が「期限・到達点」を加えます。
日常会話で使える例文
仕事
Let’s set a realistic deadline this time.
今回は現実的な締め切りを設定しましょう。
This time, I’ll send the file before the meeting.
今回は会議前にファイルを送ります。
旅行・外出
We stayed near the station last time, but this time we booked a hotel by the beach.
前回は駅の近くに泊まりましたが、今回はビーチ沿いのホテルを予約しました。
Can we take a taxi this time?
今回はタクシーにしませんか。
恋愛・人間関係
You chose the movie last time. It’s my turn this time.
前回はあなたが映画を選びました。今回は私の番です。
I want to listen more carefully this time.
今回はもっと注意して話を聞きたいです。
学習
I gave up before, but this time I’ll keep going.
以前は諦めましたが、今回は続けます。
Try saying the whole sentence this time.
今回は文全体を言ってみてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
「今回に」と考えて前置詞を付けない
× in this time
○ this time
「今回は」と言うだけなら、通常は前置詞なしで this time を使います。
this timeとnowは同じではない
now は「今この瞬間」、this time は「今回という機会」です。
I’m busy now.
私は今忙しいです。
I’m busy this time. は文脈によって「今回は都合がつかない」という意味になり、単純な「今忙しい」とは異なります。
「また今度」はthis timeではない
「今回はやめて、また別の機会に」という意味なら Maybe next time. や another time を使います。this time は現在話題になっている今回を指します。
簡単な英語での言い換え
- Today, I’ll do it.(今日は私がします)
- Now it’s my turn.(今度は私の番です)
- I’ll try again.(もう一度やってみます)
- I’ll do it differently now.(今度は違うやり方でします)
this timeが出てこなくても、today・now・againなどを使って場面を直接説明できます。
まとめ
this time は「今回は・今度は」が基本で、前回や普段との違いを示します。文頭に置けば対比を強調し、文末に置けば今回の機会を自然に指定できます。
this time tomorrow なら「明日の今ごろ」、this time around なら「巡ってきた今回は」。next time=次回、last time=前回と並べて覚えると使いやすくなります。
ほかの完成した表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









