
of no availは、「何の役にも立たない」「効果がない」という意味の定型表現です。
たとえば、His advice was of no avail.なら「彼の助言は何の役にも立たなかった」。助言そのものが悪いとは限りませんが、問題の解決や状況の改善にはつながらなかった、ということです。
日常会話ではdidn’t helpやwas no useのほうがよく使われます。of no availはややフォーマルで、文章・報道・改まった説明などで見かけやすい表現です。
この記事では、of no availの意味と語順、to no avail・in vainとの違い、自然な例文、簡単な英語での言い換えまで解説します。
Contents
of no availの意味
of no avail=役に立たない・効果がない・成果につながらないです。何かを試したり助けを得たりしたものの、期待していた結果が生まれなかった場面で使います。
The extra training was of no avail.
追加の訓練は何の役にも立ちませんでした。
Our warnings were of no avail.
私たちの警告は効果がありませんでした。
The medicine proved to be of no avail.
その薬は効果がないことが分かりました。
日本語訳は文脈に合わせて、「無駄だった」「功を奏さなかった」「状況を変えられなかった」としても自然です。
availはここでは「役立つこと・効用」
availには「役に立つこと」「効用」という意味があります。そこにnoが付くため、no availは「効用がないこと」。さらにof+抽象名詞の形で、物事がどのような性質・価値を持つかを表します。
- of use=役に立つ
- of value=価値がある
- of importance=重要である
- of no avail=何の役にも立たない
単語を機械的に直訳するより、be of no availを「効果がない」という一まとまりで覚えると使いやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
of no availの語順
基本形は主語+be動詞+of no availです。主語には、助言・努力・薬・警告・交渉など、「役に立つ可能性があったもの」が来ます。
His apology was of no avail.
彼の謝罪は何の役にも立ちませんでした。
All our efforts were of no avail.
私たちの努力はすべて無駄に終わりました。
be動詞以外では、prove (to be) of no avail「結局、役に立たないと分かる」も使われます。
The new evidence proved of no avail in court.
その新しい証拠は、裁判では結局役に立ちませんでした。
of no avail・to no avail・in vainの違い
3つとも「うまくいかなかった」場面で使えますが、文の中での置き方と焦点が異なります。

| 表現 | 中心の意味 | 基本の置き方 |
|---|---|---|
| of no avail | 物・助言・努力などが役に立たない | be+of no avail |
| to no avail | 行動したが望む結果が出ない | 行動+to no avail |
| in vain | 目的に向けた努力が実らない | try/searchなど+in vain |
of no avail:主語になったものの「効用」を述べる
The map was of no avail in the thick fog.
濃い霧の中では、その地図は何の役にも立ちませんでした。
主語のthe mapが役に立ったかどうかを説明しています。
to no avail:行動の結果が出なかったと述べる
We called several times, but to no avail.
私たちは何度も電話しましたが、無駄でした。
She tried to restart the computer, to no avail.
彼女はパソコンを再起動しようとしましたが、うまくいきませんでした。
to no availは、試した行動の後ろに置き、「しかし望む結果には至らなかった」と付け加える副詞的な表現です。
in vain:努力したのに目的を達成できなかった
They searched in vain for the missing bag.
彼らはなくなったバッグを探しましたが、見つかりませんでした。
I tried in vain to change his mind.
私は彼の考えを変えようとしましたが、無駄でした。
in vainは、探す・説得する・助けようとするなど、目的に向けた努力が実らなかったことに焦点があります。詳しい語順は、in vainの意味と使い方で解説しています。
自然な例文で使い方を確認
仕事:交渉が結果につながらない
Our attempts to renegotiate the contract were of no avail.
契約を再交渉しようとした私たちの試みは、成果につながりませんでした。
旅行:説明書が役に立たない
The instructions were of no avail because they were in the wrong language.
説明書は違う言語で書かれていたため、役に立ちませんでした。
家庭:修理方法を試しても直らない
Every quick fix we found online was of no avail.
ネットで見つけた応急処置は、どれも効果がありませんでした。
人間関係:説得が届かない
Her calm explanation was of no avail; he had already made up his mind.
彼女は落ち着いて説明しましたが、効果はありませんでした。彼はすでに心を決めていたのです。
健康:治療が効かない
The first treatment was of no avail, so the doctor suggested another option.
最初の治療は効果がなかったため、医師は別の選択肢を提案しました。
日本人が間違えやすいポイント
noをnotに置き換えない
定型表現はof no availです。of not availとは言いません。
- 正:The advice was of no avail.
- 誤:The advice was of not avail.
「使えない物」すべてに使うわけではない
壊れたペンや操作できない機械を日常会話で単に「使えない」と言うなら、It doesn’t work.やI can’t use it.が自然です。of no availは、目的達成や問題解決に役立たなかったことを改まって述べる表現です。
会話では硬く響くことがある
of no availは間違いではありませんが、友人との気軽な会話ではやや文章的です。「試したけどダメだった」なら、I tried, but it didn’t work.のほうが自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
出てこないときの簡単な言い換え
of no availを思い出せないときは、次の基本表現を使いましょう。
It didn’t help.
それは役に立ちませんでした。
It didn’t work.
それはうまくいきませんでした。
It made no difference.
それでは何も変わりませんでした。
We tried everything, but nothing worked.
私たちはすべて試しましたが、何もうまくいきませんでした。
たとえば、Our warnings were of no avail.が難しければ、We warned them, but it didn’t help.と言えば、状況を分かりやすく伝えられます。
まとめ
- of no availは「何の役にも立たない・効果がない」
- 基本語順は主語+be動詞+of no avail
- 助言・努力・薬・警告などが結果につながらなかった場面で使う
- to no availは「行動したが無駄に」、in vainは「努力が実らず」に焦点がある
- ややフォーマルなので、日常会話ではIt didn’t help.やIt didn’t work.が使いやすい
ほかの熟語も意味・語順・ニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









