
「留年する」は、大学などで一年をやり直すなら repeat a year、小学校・中学校・高校などで同じ学年をやり直すなら repeat a grade と言えます。
I have to repeat a year at university.
大学で留年することになりました。
ただし、日本の大学でいう「留年」と、英語圏で「同じ学年をもう一度やること」は完全に同じ制度ではありません。卒業が一年延びることを伝えたいだけなら、I need one more year to graduate. のほうが状況に合う場合もあります。
この記事では自然な表現に加えて、repeat a year が出てこないとき、知っている簡単な英語でどう説明するかも一緒に考えます。
Contents
大学などで「留年する」は repeat a year
repeat a year は、必要な科目・単位・成績などの条件を満たせず、同じ年度・学年をもう一度行うことです。
- I have to repeat a year at university.
大学で一年留年しなければなりません。 - She repeated her second year.
彼女は大学2年目をやり直しました。 - If I fail this course, I may have to repeat the year.
この科目に落ちると、留年するかもしれません。 - He had to repeat a year because he didn’t have enough credits.
必要な単位が足りず、彼は留年することになりました。
repeat a year は一般的に「一年をやり直す」、repeat the year は話題になっている特定の学年・年度をやり直す、という違いがあります。
発音のポイント
repeat は後ろの音節にアクセントがあります。ri-PEAT のように、最初を弱く、後ろの peat を強く発音します。
repeat a year は一語ずつ区切らず、repeat の最後と弱い a をつなげて「リピータ・イヤー」に近い流れで言います。
なぜ repeat で「留年する」になるの?
repeat の基本は「同じことをもう一度する」です。
- repeat a question — 質問を繰り返す
- repeat a lesson — 同じ授業・レッスンをもう一度行う
- repeat a course — 同じ科目を再履修する
- repeat a year — 同じ学年・年度をもう一度行う
日本語では「留年」という一語ですが、英語では「一年を繰り返す」という実際の出来事をそのまま表しています。

repeat a year・repeat a grade・be held back の違い
| 表現 | 中心となる意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| repeat a year | 一年・一学年をやり直す | 大学、イギリス英語の学校表現 |
| repeat a grade | 同じ学年をやり直す | 主にアメリカ英語の学校表現 |
| be held back | 進級させてもらえず、同じ学年に残される | 小中高校などの進級判断 |
repeat a grade
アメリカ英語では、学校の学年を grade で表すため、repeat a grade が自然です。
- He had to repeat a grade.
彼は同じ学年をやり直すことになりました。 - She repeated the fifth grade.
彼女は5年生をもう一度やりました。 - Some students repeat a grade for academic reasons.
学業上の理由で同じ学年をやり直す生徒もいます。
be held back
be held back は、学校側の判断などで進級できず、現在の学年に残ることを表します。本人が自分で「一年をやり直す」と説明する repeat より、進級を止められたという受け身の響きがあります。
- He was held back a year.
彼は一年留年しました。 - She was held back in the third grade.
彼女は3年生で進級できませんでした。 - The school decided to hold him back.
学校は彼を進級させないことに決めました。
大学の単位不足を自分で説明するときは、be held back より repeat a year や need an extra year のほうが自然なことが多いです。
日本の大学の「留年」は一語で完全一致しないことがある
日本の大学では、単位不足、必修科目の不合格、卒業論文、休学、就職活動など、さまざまな理由で卒業が一年以上延びることを「留年」と呼ぶことがあります。
しかし英語では、実際に何が起きたかを分けて説明するほうが自然です。
- 同じ学年をやり直す → repeat a year
- 卒業にもう一年必要 → need one more year to graduate
- 卒業が一年遅れる → graduate a year later
- 必要な単位が足りない → not have enough credits
「留年」に対応する一語を探すだけでなく、なぜ予定どおり進級・卒業できないのかまで言うと、状況が正確に伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
「留年する」の英単語が見つからないときは、制度名を訳そうとせず、卒業できない・単位が足りない・もう一年必要という事実へ分けましょう。そのほうが相手にも状況が伝わります。
need an extra year は少し中立的
need an extra year や take an extra year は「予定よりもう一年必要になる・もう一年かける」という中立的な言い方です。必ずしも成績不振による留年とは限りません。
- I need an extra year to finish my degree.
学位を終えるのに、もう一年必要です。 - I’m taking an extra year at university.
大学にもう一年在籍します。 - My graduation was delayed by a year.
卒業が一年延びました。
留学、長期インターン、病気などが理由で卒業を延ばした場合にも使いやすい表現です。
take a gap year は「留年」ではない
take a gap year は、進学前や在学中などに、旅行・仕事・ボランティアなどのため計画的に一年間休むことです。成績や単位不足で同じ学年をやり直す「留年」とは違います。
- I’m taking a gap year before college.
大学へ進学する前に一年間休みます。 - She took a gap year to travel.
彼女は旅行をするためにギャップイヤーを取りました。
「大学を一年休む」と「大学で留年する」は理由と制度が異なるため、区別しましょう。
「単位不足で留年した」を英語で言う
- I had to repeat a year because I didn’t earn enough credits.
必要な単位を取れず、留年することになりました。 - I couldn’t graduate because I was short of credits.
単位が足りず、卒業できませんでした。 - I failed a required course, so I need one more year.
必修科目に落ちたので、もう一年必要です。
大学の単位については、「単位を取る」は英語で?earn credits・pass a courseの違いで詳しく解説しています。
独り言・英語日記ですぐ使える例文
- I may have to repeat a year.
留年するかもしれません。 - I need one more year to graduate.
卒業するには、もう一年必要です。 - I didn’t earn enough credits this year.
今年は必要な単位を取れませんでした。 - I have to repeat two courses.
二つの科目を再履修しなければなりません。 - My graduation will be delayed by a year.
卒業が一年遅れます。 - I’m disappointed, but I’ll try again.
残念ですが、もう一度頑張ります。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
repeat a year や be held back が出てこなくても、「留年」という制度名を訳す必要はありません。起きたことを二つに分けます。
今年どうなった?
卒業できなかった
↓
これからどうする?
もう一年必要
すると、基本語だけで次のように言えます。
I couldn’t graduate this year. I need one more year.
今年は卒業できませんでした。もう一年必要です。
学校で同じ学年をやり直す場合も、簡単に説明できます。
I have to do the same school year again.
同じ学年をもう一度やらなければなりません。
理由も加えるなら、次のように言えます。
I didn’t pass all my classes, so I need one more year.
すべての授業に合格できなかったので、もう一年必要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
I couldn’t graduate this year. だけでも、留年の中心部分は伝わります。そこへ I need one more year. を足せば、難しい制度用語を使わなくても状況は十分に説明できます。
関連する学校・大学の英語
単位取得や科目合格との関係は、「単位を取る」は英語で?へつなげると整理しやすくなります。
通常どおり授業を受ける表現は、「授業を受ける」は英語で?take a class・attend classの違いも参考にしてください。
- repeat a year — 一年をやり直す
- repeat a grade — 同じ学年をやり直す
- be held back — 進級できず同じ学年に残る
- need an extra year — もう一年必要になる
- graduate a year later — 一年遅れて卒業する
まとめ
「留年する」は、大学などで一年をやり直すなら repeat a year、学校で同じ学年をやり直すなら repeat a grade が基本です。学校側の判断で進級できないことを強調するなら be held back を使います。
ただし、日本の大学の「留年」は制度が完全一致しないこともあります。表現を忘れたら、I couldn’t graduate this year. I need one more year. のように、起きたことと今後必要なことへ分ければ、知っている基本語だけで十分に伝えられます。









