
「さすがにそれは無理」「さすがに私でも分かる」「さすがに今日は疲れた」。日本語では便利な「さすがに」ですが、英語にはそのまま置き換えられる一語がありません。
結論から言うと、限度を超えているなら That’s too much.、意外な人まで含めるなら even、強い確信なら surely、当然の結果なら no wonder など、文脈に合わせて文全体を作り替えます。
Contents
「さすがに」を表す英語の使い分け
| 日本語のニュアンス | 自然な英語 | 例 |
|---|---|---|
| さすがにそれはやりすぎ | That’s too much. | Three meetings in one evening? That’s too much. |
| さすがに私でも | even I / even me | Even I know that. |
| さすがに〜だろう | surely / must | Surely he remembers me. |
| さすがに疲れた | I’m really tired / exhausted | I’m exhausted after working all night. |
| 〜なら疲れて当然 | no wonder | No wonder you’re tired. |

That’s too much:さすがにそれは無理・やりすぎ
依頼・金額・量・発言などが許容範囲を超えたときは、That’s too much. が自然です。「さすがに」の単語を探すより、「それは多すぎる・やりすぎだ」と直接表します。
You want me to finish all of this today? That’s too much.
これを全部今日中に終わらせてほしいの?さすがにそれは無理です。
Twenty thousand yen for lunch? That’s a bit much.
ランチに2万円?さすがに高すぎます。
That’s a bit much. にすると、「それはちょっと…」と少し柔らかく伝えられます。
even:さすがに私でも・彼でも
「普段はできないと思われている人でも」「その人でさえ」という意外性を示すなら even を使います。
Even I can cook this.
さすがに私でもこれは作れます。
Even he wouldn’t say something like that.
彼でもさすがにそんなことは言わないでしょう。
Even a beginner can understand it.
さすがに初心者でも理解できます。
even は置く位置によって強調する対象が変わります。「誰でさえ」を言いたいときは、通常その人の直前に置きます。
surely・must:さすがに〜だろう
「いくらなんでも、きっと〜だろう」と強く予想するときは surely や must が使えます。
Surely she knows the answer.
彼女ならさすがに答えを知っているでしょう。
He must be home by now.
さすがにもう家に着いているはずです。
surely は話し手の強い確信、must は状況から考えた確かな推測を表します。ただし、反語的な Surely you don’t believe that. は「まさか本気で信じてないよね」のように聞こえることがあります。
really・exhausted:さすがに今日は疲れた
「さすがに疲れた」「さすがに眠い」のように程度の強さを表す場合、英語では really、so、または強い形容詞を使う方が自然です。
I’m really tired today.
今日はさすがに疲れました。
I’m exhausted after three days of overtime.
3日連続の残業で、さすがにクタクタです。
It’s too hot to go outside today.
今日はさすがに暑すぎて外に出られません。
no wonder:そうなら〜で当然
no wonder は「それなら〜なのも当然だ」「どうりで〜だ」という表現です。「さすがに三日も寝ていなければ疲れる」のように、理由と当然の結果を結びつける場面で使えます。
You only slept for two hours? No wonder you’re tired.
2時間しか寝ていないの?それならさすがに疲れるよ。
No wonder she was upset.
それなら彼女が腹を立てたのも無理はありません。
ただし、「さすがに」を常に no wonder と訳せるわけではありません。
「さすが」と「さすがに」は英語で違う
人の能力を褒める「さすが!」は、今回の「さすがに」と別物です。
- さすがですね。
That’s impressive. - さすがプロですね。
That’s what I’d expect from a professional. - さすが彼女だ。
That’s just like her. - 予想どおりです。
As expected.
As expected は基本的に「予想どおり」。褒め言葉の「さすが!」として単独で使うと不自然になることがあるので注意しましょう。
使うときの注意点
- 「さすがに」に固定の英単語はありません。何が限界なのか、誰が意外なのかを英語にします。
- even には「その人を低く見ている」ような響きが出る場合があります。
- That’s too much. が強すぎるなら That’s a bit much. で和らげられます。
- As expected. は「さすがに」ではなく、主に「予想どおり」です。
初心者でも言える簡単な英語
ぴったりの表現が出てこないときは、「さすがに」の裏にある理由を簡単な英語で説明すれば十分伝わります。
- さすがに今日は無理です。
I can’t do it today. It’s too much. - さすがに疲れました。
I’m very tired now. - さすがに彼も知っているでしょう。
I think he knows it. - さすがにそれは高いです。
That’s too expensive for me.
よくある質問
「さすがにね」は英語で何と言いますか?
同意の返事なら Yeah, that’s too much.、当然だという意味なら Of course. など、直前の会話に合わせます。
「さすがに引く」は英語で?
That’s a bit much. や That really puts me off. が使えます。行動に不快感を示すなら That’s not okay. も分かりやすい表現です。
「さすがに笑った」は英語で?
That actually made me laugh. や I couldn’t help laughing at that. が自然です。
「さすがに無理」は That’s impossible. ですか?
本当に不可能なら使えます。ただ、依頼が過剰という意味なら That’s too much.、自分には対応できないなら I can’t do that. の方が自然です。
まとめ
「さすがに」は英語で一語に訳さず、限界なら That’s too much.、意外性なら even、強い予想なら surely、当然の結果なら no wonder と使い分けます。初心者のうちは、It’s too much. や I’m very tired. のように理由を簡単に言うだけでも十分です。
このような日本語独特の表現は、英語チャンク・文頭表現のまとめでも紹介しています。
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