「さほど」は英語で?not very・not that・not particularlyの違い

「さほど」は英語で?を表すイラスト

「さほど難しくない」「さほど気にならない」「思ったほど高くない」——「さほど」は、程度が予想より小さいことを控えめに伝える日本語です。

英語では、形容詞なら not verynot that、特別そうではないなら not particularly、量や程度なら not much が自然です。この記事では、会話ですぐ使える短い例文から、それぞれの違いまで整理します。

「さほど」は英語で?まず結論

「さほど〜ない」の意味自然な英語
あまり〜ではないnot veryIt’s not very difficult.
言われるほど〜ではないnot thatIt’s not that difficult.
特に〜ではないnot particularlyI’m not particularly worried.
量・程度がさほど多くないnot muchIt didn’t change much.
思ったほど〜ではないnot as … as expectedIt wasn’t as hard as I expected.
大して〜ないnot reallyIt doesn’t really matter.

「さほど」は通常、〜ないという否定と一緒に使われます。英語でも、まず否定文を作り、その後ろの程度表現を選ぶのが基本です。

not very、not that、not particularly、not muchの違い
「さほど〜ない」は、形容詞・評価・関心・量によって英語を選びます。

1. not very:あまり〜ではない

not very は、「あまり〜ではない」「さほど〜ではない」の最も基本的な表現です。難しさ、忙しさ、値段、距離、体調など、形容詞の程度を弱めます。

  • It’s not very difficult.
    さほど難しくありません。
  • I’m not very busy today.
    今日はさほど忙しくありません。
  • The restaurant isn’t very expensive.
    そのレストランはさほど高くありません。
  • It’s not very far from here.
    ここからさほど遠くありません。

not very は初心者にも使いやすく、丁寧で無難です。「全然〜ではない」ほど強く否定せず、「程度は低い」と伝えます。

2. not that:言われるほど・思うほど〜ではない

not that + 形容詞 は、「そんなに〜ではない」「さほど〜ではない」という会話的な表現です。相手の予想や一般的なイメージを少し打ち消す響きがあります。

  • It’s not that difficult.
    さほど難しくないよ。
  • It’s not that expensive.
    さほど高くありません。
  • I wasn’t that surprised.
    私はさほど驚きませんでした。
  • The movie wasn’t that long.
    その映画はさほど長くありませんでした。

not very difficult は客観的に「難易度が高くない」、not that difficult は「あなたが思うほど難しくないよ」というニュアンスになりやすいです。

3. not particularly:特に・さほど〜ではない

not particularly は、「特に〜というわけではない」「さほど〜ではない」と、関心、好み、心配、印象などを控えめに伝える表現です。not very より少し落ち着いた響きがあります。

  • I’m not particularly worried.
    私はさほど心配していません。
  • I’m not particularly interested in sports.
    スポーツにはさほど興味がありません。
  • The food wasn’t particularly good.
    料理はさほど良くありませんでした。
  • She didn’t seem particularly surprised.
    彼女はさほど驚いていないようでした。

好みについて I don’t particularly like it. と言うと、「特に好きではない」と柔らかく否定できます。I hate it. のような強い拒否ではありません。

4. not much:量や変化がさほど〜ない

not much は、量・回数・変化・影響などが「さほど多くない」「大して〜ない」ときに使います。動詞の後ろへ置く形もよく使われます。

  • It didn’t change much.
    それはさほど変わりませんでした。
  • I don’t travel much these days.
    最近はさほど旅行しません。
  • There isn’t much difference.
    さほど違いはありません。
  • It doesn’t bother me much.
    私はそれをさほど気にしていません。

not much の much は、否定文で「それほど多く」という程度を表します。「さほど分からない」は I don’t know much about it.(それについてはさほど詳しくない)とも言えます。

5. not as … as I expected:思ったほど〜ではない

「思ったほど難しくない」「予想したほど混んでいない」のように、期待や予想との比較がある場合は not as … as I expected がぴったりです。

  • It wasn’t as difficult as I expected.
    思ったほど難しくありませんでした。
  • The test wasn’t as hard as I thought.
    テストは思ったほど難しくありませんでした。
  • It wasn’t as crowded as I expected.
    予想したほど混んでいませんでした。
  • The damage wasn’t as serious as we feared.
    被害は心配したほど深刻ではありませんでした。

日本語の「さほど」を直訳せず、何と比較して程度が小さいのかを英文にすると、自然で具体的になります。

6. not really:大して・実はさほど〜ない

not really は日常会話でよく使われ、「そうでもない」「大して〜ない」と柔らかく答える表現です。

  • “Are you tired?” “Not really.”
    「疲れた?」「さほどでもないよ」
  • It doesn’t really matter.
    それはさほど重要ではありません。
  • I don’t really mind.
    私はさほど気にしません。
  • I’m not really hungry.
    さほどお腹は空いていません。

not so muchを「さほど」に直訳しない

not so much も「それほど〜ない」という意味を持ちますが、使い方に注意が必要です。単独の程度だけでなく、not so much A as B(AというよりB)の形でよく使われます。

  • It was not so much difficult as time-consuming.
    難しいというより、時間がかかるものでした。
  • I don’t go out so much these days.
    最近はさほど外出しません。

「さほど難しくない」なら、まず It’s not very difficult. または It’s not that difficult. を選ぶほうが簡単で自然です。

not very・not that・not particularlyの違い

表現中心のニュアンス向いている場面
not very程度が高くない基本・幅広い場面
not that思うほど・言われるほどではない会話的
not particularly特別そうではない好み・関心・評価
not much量・変化・頻度が多くない動詞・不可算名詞
not reallyそうでもない・大して短い返答・柔らかい否定

初心者はこの3文を覚えよう

  1. It’s not that difficult.
    さほど難しくありません。
  2. I’m not very worried.
    さほど心配していません。
  3. It didn’t change much.
    さほど変わりませんでした。

特に not that + 形容詞 は、not that expensivenot that farnot that bad のように形容詞を替えるだけで幅広く使えます。

よく使う「さほど」の英語例文

日本語自然な英語
さほど難しくありません。It’s not that difficult.
さほど時間はかかりません。It won’t take very long.
値段はさほど高くありません。It’s not very expensive.
私はさほど気にしていません。It doesn’t bother me much.
結果はさほど変わりませんでした。The result didn’t change much.
その話にはさほど興味がありません。I’m not particularly interested in it.
思ったほど寒くありません。It’s not as cold as I expected.
心配するほどのことではありません。It’s not that serious.

まとめ:さほどは否定文で程度を弱める

「さほど〜ない」は、基本なら not very、予想ほどではないなら not that、特にそうではないなら not particularly、量・変化が小さいなら not much と使い分けます。

初心者はまず It’s not that difficult. を覚えましょう。形容詞を入れ替えるだけで、「さほど高くない」「さほど遠くない」「さほど悪くない」と自然に言えます。

似たニュアンス表現は、親記事の「日本語のニュアンスを英語で伝える表現まとめ」や、「わりと」は英語で?「一層」は英語で?もあわせてどうぞ。


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