
「さほど難しくない」「さほど気にならない」「思ったほど高くない」——「さほど」は、程度が予想より小さいことを控えめに伝える日本語です。
英語では、形容詞なら not very や not that、特別そうではないなら not particularly、量や程度なら not much が自然です。この記事では、会話ですぐ使える短い例文から、それぞれの違いまで整理します。
Contents
- 1 「さほど」は英語で?まず結論
- 2 1. not very:あまり〜ではない
- 3 2. not that:言われるほど・思うほど〜ではない
- 4 3. not particularly:特に・さほど〜ではない
- 5 4. not much:量や変化がさほど〜ない
- 6 5. not as … as I expected:思ったほど〜ではない
- 7 6. not really:大して・実はさほど〜ない
- 8 not so muchを「さほど」に直訳しない
- 9 not very・not that・not particularlyの違い
- 10 初心者はこの3文を覚えよう
- 11 よく使う「さほど」の英語例文
- 12 まとめ:さほどは否定文で程度を弱める
- 13 英語を「知っている」から「話せる」へ
- 14 程度・比較・強調を表す関連表現
「さほど」は英語で?まず結論
| 「さほど〜ない」の意味 | 自然な英語 | 例 |
|---|---|---|
| あまり〜ではない | not very | It’s not very difficult. |
| 言われるほど〜ではない | not that | It’s not that difficult. |
| 特に〜ではない | not particularly | I’m not particularly worried. |
| 量・程度がさほど多くない | not much | It didn’t change much. |
| 思ったほど〜ではない | not as … as expected | It wasn’t as hard as I expected. |
| 大して〜ない | not really | It doesn’t really matter. |
「さほど」は通常、〜ないという否定と一緒に使われます。英語でも、まず否定文を作り、その後ろの程度表現を選ぶのが基本です。

1. not very:あまり〜ではない
not very は、「あまり〜ではない」「さほど〜ではない」の最も基本的な表現です。難しさ、忙しさ、値段、距離、体調など、形容詞の程度を弱めます。
- It’s not very difficult.
さほど難しくありません。 - I’m not very busy today.
今日はさほど忙しくありません。 - The restaurant isn’t very expensive.
そのレストランはさほど高くありません。 - It’s not very far from here.
ここからさほど遠くありません。
not very は初心者にも使いやすく、丁寧で無難です。「全然〜ではない」ほど強く否定せず、「程度は低い」と伝えます。
2. not that:言われるほど・思うほど〜ではない
not that + 形容詞 は、「そんなに〜ではない」「さほど〜ではない」という会話的な表現です。相手の予想や一般的なイメージを少し打ち消す響きがあります。
- It’s not that difficult.
さほど難しくないよ。 - It’s not that expensive.
さほど高くありません。 - I wasn’t that surprised.
私はさほど驚きませんでした。 - The movie wasn’t that long.
その映画はさほど長くありませんでした。
not very difficult は客観的に「難易度が高くない」、not that difficult は「あなたが思うほど難しくないよ」というニュアンスになりやすいです。
3. not particularly:特に・さほど〜ではない
not particularly は、「特に〜というわけではない」「さほど〜ではない」と、関心、好み、心配、印象などを控えめに伝える表現です。not very より少し落ち着いた響きがあります。
- I’m not particularly worried.
私はさほど心配していません。 - I’m not particularly interested in sports.
スポーツにはさほど興味がありません。 - The food wasn’t particularly good.
料理はさほど良くありませんでした。 - She didn’t seem particularly surprised.
彼女はさほど驚いていないようでした。
好みについて I don’t particularly like it. と言うと、「特に好きではない」と柔らかく否定できます。I hate it. のような強い拒否ではありません。
4. not much:量や変化がさほど〜ない
not much は、量・回数・変化・影響などが「さほど多くない」「大して〜ない」ときに使います。動詞の後ろへ置く形もよく使われます。
- It didn’t change much.
それはさほど変わりませんでした。 - I don’t travel much these days.
最近はさほど旅行しません。 - There isn’t much difference.
さほど違いはありません。 - It doesn’t bother me much.
私はそれをさほど気にしていません。
not much の much は、否定文で「それほど多く」という程度を表します。「さほど分からない」は I don’t know much about it.(それについてはさほど詳しくない)とも言えます。
5. not as … as I expected:思ったほど〜ではない
「思ったほど難しくない」「予想したほど混んでいない」のように、期待や予想との比較がある場合は not as … as I expected がぴったりです。
- It wasn’t as difficult as I expected.
思ったほど難しくありませんでした。 - The test wasn’t as hard as I thought.
テストは思ったほど難しくありませんでした。 - It wasn’t as crowded as I expected.
予想したほど混んでいませんでした。 - The damage wasn’t as serious as we feared.
被害は心配したほど深刻ではありませんでした。
日本語の「さほど」を直訳せず、何と比較して程度が小さいのかを英文にすると、自然で具体的になります。
6. not really:大して・実はさほど〜ない
not really は日常会話でよく使われ、「そうでもない」「大して〜ない」と柔らかく答える表現です。
- “Are you tired?” “Not really.”
「疲れた?」「さほどでもないよ」 - It doesn’t really matter.
それはさほど重要ではありません。 - I don’t really mind.
私はさほど気にしません。 - I’m not really hungry.
さほどお腹は空いていません。
not so muchを「さほど」に直訳しない
not so much も「それほど〜ない」という意味を持ちますが、使い方に注意が必要です。単独の程度だけでなく、not so much A as B(AというよりB)の形でよく使われます。
- It was not so much difficult as time-consuming.
難しいというより、時間がかかるものでした。 - I don’t go out so much these days.
最近はさほど外出しません。
「さほど難しくない」なら、まず It’s not very difficult. または It’s not that difficult. を選ぶほうが簡単で自然です。
not very・not that・not particularlyの違い
| 表現 | 中心のニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| not very | 程度が高くない | 基本・幅広い場面 |
| not that | 思うほど・言われるほどではない | 会話的 |
| not particularly | 特別そうではない | 好み・関心・評価 |
| not much | 量・変化・頻度が多くない | 動詞・不可算名詞 |
| not really | そうでもない・大して | 短い返答・柔らかい否定 |
初心者はこの3文を覚えよう
- It’s not that difficult.
さほど難しくありません。 - I’m not very worried.
さほど心配していません。 - It didn’t change much.
さほど変わりませんでした。
特に not that + 形容詞 は、not that expensive、not that far、not that bad のように形容詞を替えるだけで幅広く使えます。
よく使う「さほど」の英語例文
| 日本語 | 自然な英語 |
|---|---|
| さほど難しくありません。 | It’s not that difficult. |
| さほど時間はかかりません。 | It won’t take very long. |
| 値段はさほど高くありません。 | It’s not very expensive. |
| 私はさほど気にしていません。 | It doesn’t bother me much. |
| 結果はさほど変わりませんでした。 | The result didn’t change much. |
| その話にはさほど興味がありません。 | I’m not particularly interested in it. |
| 思ったほど寒くありません。 | It’s not as cold as I expected. |
| 心配するほどのことではありません。 | It’s not that serious. |
まとめ:さほどは否定文で程度を弱める
「さほど〜ない」は、基本なら not very、予想ほどではないなら not that、特にそうではないなら not particularly、量・変化が小さいなら not much と使い分けます。
初心者はまず It’s not that difficult. を覚えましょう。形容詞を入れ替えるだけで、「さほど高くない」「さほど遠くない」「さほど悪くない」と自然に言えます。
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