
切り傷や擦り傷が治りかけるとできる「かさぶた」は、英語で scab と言います。一方、乾いて固まった層を広く表す crust、傷が「治る」という動詞 heal、治っている途中を表す healing も、場面によって使い分けます。
先に結論
- scab:傷口にできる「かさぶた」
- crust:液体などが乾いて固まった層・表面
- heal:傷や骨などが治る・治す
- healing:治っている途中、治癒の過程
「傷が治ってきました」なら、The wound is healing. が最もシンプルで自然です。
Contents
scab:傷口にできる「かさぶた」
scab は、傷口の血液などが乾いてできる「かさぶた」を表す名詞です。数えられるので、1つなら a scab、複数なら scabs と言えます。
- A scab has formed over the cut.
切り傷にかさぶたができました。 - I have a scab on my knee.
膝にかさぶたがあります。 - The scab came off.
かさぶたが取れました。 - Don’t pick at the scab.
かさぶたをいじったり剥がしたりしないでください。
「かさぶたを剥がす」は pick a scab や pick at a scab と言います。自然に取れた場合は The scab fell off. が使えます。
crust:乾いて固まった層・表面
crust は、液体などが乾いて固まった「層」や「表面」を広く表します。パンやピザの耳・皮も crust です。傷について使うこともありますが、日常会話で「かさぶた」と言いたいなら scab のほうが具体的です。
- A dry crust formed over the wound.
傷の上に乾いた層ができました。 - The area has crusted over.
その部分が乾いて固まりました。 - There is some crust around my eye.
目の周りに乾いた目やにがあります。
crust over は「表面が乾いて固まる」という動詞表現です。傷以外にも使える点が scab との違いです。
heal:傷や骨などが治る・治す
heal は、傷、やけど、骨折などが「治る」、または身体がそれらを「治す」ときに使う動詞です。
- The cut is starting to heal.
切り傷が治り始めています。 - The wound healed quickly.
傷は早く治りました。 - It may take two weeks to heal.
治るまで2週間かかるかもしれません。 - My ankle hasn’t fully healed yet.
足首はまだ完全には治っていません。
recover も「回復する」ですが、主語は人や体調になるのが基本です。I’m recovering from surgery.(手術から回復中です)は自然ですが、傷そのものには通常 The wound is healing. を使います。
healing:治っている途中・治癒の過程
healing は heal の進行形として「治っている途中」を表したり、名詞・形容詞として「治癒」「治癒のための」という意味で使われたりします。
- The wound is healing well.
傷は順調に治っています。 - It’s still healing.
まだ治っている途中です。 - The healing process takes time.
治癒には時間がかかります。 - Is it healing normally?
これは正常に治っていますか。

scab・crust・heal・healingの違い
| 表現 | 品詞 | 意味・役割 | 基本例 |
|---|---|---|---|
| scab | 名詞 | 傷口のかさぶた | I have a scab. |
| crust | 名詞・動詞 | 乾いて固まった層・固まる | It crusted over. |
| heal | 動詞 | 傷などが治る・治す | The cut will heal. |
| healing | 進行形・名詞等 | 治っている途中・治癒 | It’s healing. |
病院で治り具合を伝える英語
- It seems to be healing well.
順調に治っているようです。 - The scab keeps coming off.
かさぶたが何度も取れてしまいます。 - It still hurts when I touch it.
触るとまだ痛みます。 - The area around it is still red.
周りがまだ赤いです。 - How long will it take to heal?
治るまでどれくらいかかりますか。 - Can I get it wet?
濡らしても大丈夫ですか。
しゅみすけ(大山俊輔)
単語が出ないときの初心者向け言い換え
- The cut is dry now.(切り傷はもう乾いています)
- It’s getting better.(よくなってきています)
- It’s almost better.(もう少しで治りそうです)
- It doesn’t hurt anymore.(もう痛くありません)
- The dry part came off.(乾いた部分が取れました)
- Please check if this is okay.(問題ないか確認してください)
傷の種類は「cut・scrape・scratch・woundの違い」、膿や感染が気になる場合は「pus・discharge・ooze・infectedの違い」、かゆみがある場合は「itchy・itch・scratchの違い」も参考にしてください。
治りかけでも悪化する症状には注意
赤みが広がる、痛みや腫れが強くなる、熱を持つ、膿が出る、悪臭がする、発熱する、傷が開くなどの場合は、早めに医療機関へ相談してください。本記事は英語表現の解説であり、診断や治療の代わりではありません。
まとめ
- scab は傷口にできる「かさぶた」
- crust は乾いて固まった層を広く表す
- heal は傷などが治る・治す
- healing は治っている途中・治癒の過程
まずは I have a scab. と The wound is healing well. を覚えておけば、傷の治り具合をシンプルに伝えられます。
火・熱湯・蒸気・薬品などで重いやけどをしたときの救急英語は「大やけどをしたは英語で?」で詳しく解説しています。









