
「会議で相手の意見に反論したい」「間違った主張に証拠を示して反論した」「つい言い返してしまった」。日本語ではどれも「反論する」と言えますが、英語では場面によって表現が変わります。
まず結論から言うと、日常会話で意見の違いを伝えるなら disagree、仕事で提案や要求に異議を唱えるなら push back、証拠を使って主張の誤りを示すなら refute が中心です。初心者なら I don’t think so. や I see it differently. でも十分伝えられます。
Contents
「反論する」の英語を早見表で確認
| 英語 | 主なニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| disagree | 意見が違うと伝える | 会話・会議全般 |
| push back | 提案・要求などに異議を唱える | 仕事・交渉 |
| refute | 証拠や論理で誤りを示す | 議論・報道・論文 |
| rebut | 相手の議論に正式に反駁する | 討論・法律・文章 |
| argue back | 言い返す・口答えする | やや否定的な場面 |
disagree:意見が違うと伝える基本表現
disagree は、相手の意見に同意しないときの最も基本的な表現です。「反論する」と訳せることもありますが、必ずしも激しい言い争いを意味しません。
- I disagree with that idea.
その考えには反対です。 - She disagreed with his conclusion.
彼女は彼の結論に反論しました。 - I respectfully disagree.
失礼ながら、私は違う意見です。
人や意見を続けるときは disagree with を使います。会議では I’m not sure I agree. と少し和らげると自然です。
push back:仕事で提案や要求に異議を唱える
push back は、提案・要求・決定などをそのまま受け入れず、懸念や反対意見を示す表現です。ビジネス英語でよく使われます。
- We need to push back on this proposal.
この提案には反論する必要があります。 - The team pushed back against the new deadline.
チームは新しい締め切りに異議を唱えました。 - He pushed back, saying the plan was too risky.
彼はその計画は危険すぎると言って反論しました。
push back on / against … の形がよく使われます。単に意見が違うだけでなく、相手からの圧力や方針に抵抗する感じがあります。
refute:証拠や論理で「誤り」を示す
refute は、主張や情報が間違っていることを証拠や論理で示す、やや硬い言葉です。単に「私はそう思わない」と言うだけではなく、根拠を伴うのがポイントです。
- The scientist refuted the claim with new evidence.
その科学者は新しい証拠を使って主張に反論しました。 - These figures refute his argument.
これらの数字は彼の議論が誤りだと示しています。 - She successfully refuted the accusation.
彼女はその非難が誤りだと証明しました。
rebut も「反論する」ですが、相手の論点に対して正式に反論を返す響きがあります。討論、裁判、論説などでよく見かけます。
argue back:言い返す・口答えする
argue back は、注意や批判に対して「でも……」と言い返すイメージです。中立的な「反論」よりも、口答えや反抗という否定的な響きが出ることがあります。
- He always argues back when I correct him.
彼は注意するといつも言い返します。 - Don’t argue back—just listen.
口答えせず、まず聞きなさい。
会議で丁寧に反対意見を述べた人について、安易に argued back と言うと失礼に聞こえる可能性があります。

初心者向け:「反論する」が出てこないときの簡単な英語
難しい単語を思い出せなくても、短い文で意見の違いを示せます。
- I don’t think so.
私はそうは思いません。 - I see it differently.
私は違う見方をしています。 - I’m not sure I agree.
同意できるか、少し疑問です。 - That’s not how I see it.
私はそのようには見ていません。
英会話では、難しい refute を無理に使うより、こうした簡単な一文のほうが自然なことも多いです。
会議で角を立てずに反論する会話例
A: We should move the deadline forward.
締め切りを前倒しすべきです。
B: I’m not sure I agree. We may need more time for testing.
同意できるか少し疑問です。テストにもう少し時間が必要かもしれません。
A: That’s a fair point.
それはもっともな指摘ですね。
いきなり You’re wrong. と言わず、相手の考えを受け止めながら自分の懸念を添えるのがコツです。部分的に同意するときの表現は、That’s true. の意味と自然な使い方も参考になります。
よくある間違い
- × I disagree to you.
○ I disagree with you.
disagree の後は基本的に with です。 - × I’m not agree.
○ I don’t agree. / I disagree.
agree は動詞なので、be動詞の後にそのまま置きません。 - × He refuted to the claim.
○ He refuted the claim.
refute は目的語を直接続けます。 - △ He argued back in the meeting.
「会議で口答えした」という否定的な響きになりやすいので、中立的なら He disagreed. が安全です。
「反論する」「反対する」「否定する」の違い
反論するは相手の意見や論点に対して理由を述べること、反対するは案や行動を支持しないことです。英語では前者に disagree / refute、後者に oppose / be against がよく使われます。
否定するは、事実・関与・存在などを「そうではない」と打ち消す意味も含みます。詳しい区別は「否定する」は英語で?deny・disagree with・reject・negateの違いで確認できます。
まとめ
- 意見が違うと伝える:disagree
- 仕事で提案・要求に異議を唱える:push back
- 証拠や論理で誤りを示す:refute
- 正式な議論に反駁する:rebut
- 言い返す・口答えする:argue back
迷ったら、まずは I’m not sure I agree. や I see it differently. から始めましょう。短くても、理由を一言添えれば丁寧で説得力のある反論になります。










