There is no ~ingの意味は?knowing・telling・denyingの使い方

There is no ~ingの意味・使い方・代表表現を解説するアイキャッチ画像

There is no ~ingは、「~することはできない」「~しようがない」という意味を表す構文です。

特にThere is no knowing(知りようがない)、There is no telling(予測できない)、There is no denying(否定できない)の形でよく使われます。この記事では意味の仕組み、語順、代表表現、There is no use doingとの違いを解説します。

There is no ~ingの基本的な意味

形は次のとおりです。

There is no + 動名詞(~ing)

noが動名詞で表された行為を否定し、「その行為をする方法・可能性がない」という意味になります。

There is no knowing what will happen.
何が起こるかは知りようがありません。

There is no telling how long it will take.
どのくらい時間がかかるかは予測できません。

There is no denying that she worked hard.
彼女が努力したことは否定できません。

しゅみすけ(大山俊輔)

これは単に進行形の文ではありません。knowingなどの行為を名詞のように置き、その可能性がないと表す定型構文です。

どんな動詞でも自由に入れられる?

文法上は動名詞を置く形ですが、実際にはどんな動詞でも自由に使えるわけではありません。knowingtellingdenyingescapingなど、慣用的に定着した組み合わせが中心です。

たとえば「ここで泳げない」をThere is no swimming here.と言うと、文脈によっては「遊泳禁止」という意味になります。単に能力として泳げないならYou can’t swim here.などの方が明確です。

There is no knowing ~|知りようがない

There is no knowing + 疑問詞節で、「~は知りようがない」「誰にも分からない」という意味です。未来や人の本心など、確かな情報を得られないときに使います。

There is no knowing what the future holds.
未来がどうなるかは誰にも分かりません。

There is no knowing when she’ll be back.
彼女がいつ戻るかは分かりません。

There is no knowing why he changed his mind.
彼がなぜ考えを変えたのかは知りようがありません。

会話では短くThere’s no knowing.とも言えますが、やや文章的な響きがあります。

There is no telling ~|予測できない

ここでのtellは「話す」ではなく、「見分ける・判断する」という感覚です。There is no tellingは、結果や規模などを予測できないときに使います。

There is no telling what he might do next.
彼が次に何をするかは予測できません。

There is no telling how much the repairs will cost.
修理費がいくらになるかは見当もつきません。

There’s no telling where this road will lead.
この道がどこへ続くかは分かりません。

no knowingは「情報として知れない」、no tellingは「結果を判断・予測できない」という違いがありますが、重なる場面も多くあります。

There is no denying ~|否定できない

There is no denying that + 文は、「~という事実は否定できない」という意味です。証拠や現実が明らかであることを認める表現です。

There is no denying that the project was a success.
そのプロジェクトが成功だったことは否定できません。

There is no denying her talent.
彼女の才能は否定できません。

There’s no denying that prices have gone up.
物価が上がったことは否定できません。

相手に反論しながら一部を認めるときにも使えます。

There’s no denying he made mistakes, but he also helped the team.
彼が間違いを犯したことは否定できませんが、チームを助けたことも事実です。

代表的な3パターンの違い

There is no knowing、There is no telling、There is no denyingの違いを示す図

表現 意味 焦点
There is no knowing ~ ~は知りようがない 情報を知る可能性がない
There is no telling ~ ~は予測・判断できない 結果の見通しが立たない
There is no denying ~ ~は否定できない 事実を認めざるを得ない

ほかの代表表現

There is no escaping ~

「~から逃れることはできない」「~は避けられない」という意味です。

There is no escaping the fact that we need to change.
私たちが変わる必要があるという事実は避けられません。

There is no accounting for tastes.

直訳は「好みを説明することはできない」で、「蓼食う虫も好き好き」に近い決まり文句です。

There is no accounting for tastes.
人の好みは説明できないものです。

There is no stopping someone

勢いのある人を「誰にも止められない」と表します。

Once she makes up her mind, there’s no stopping her.
彼女はいったん決心すると、誰にも止められません。

疑問詞節の語順に注意

knowingtellingの後ろにwhatwhenhowなどを置く場合、後ろは疑問文ではなく普通の文の語順です。

○ There is no knowing what he will say.
× There is no knowing what will he say.

○ There is no telling how long it will take.
× There is no telling how long will it take.

しゅみすけ(大山俊輔)

文全体には「分からない」という意味がありますが、疑問詞の後ろは間接疑問の語順です。主語と助動詞を入れ替えません。

There is no use doingとの違い

There is no ~ingは「~する方法・可能性がない」。一方、There is no use doingは「~しても役に立たない・無駄」です。

There is no knowing what will happen.
何が起こるかは知りようがありません。

There is no use worrying about what will happen.
何が起こるかを心配しても仕方ありません。

前者は「できるかどうか」、後者は「しても効果があるか」に焦点があります。詳しくはThere is no use doingの意味と使い方をご覧ください。

日常・仕事での例文

日常・旅行

There is no telling what the weather will be like tomorrow.
明日の天気がどうなるかは予測できません。

There is no knowing whether the train will be crowded.
電車が混むかどうかは分かりません。

仕事

There is no denying that we need a better system.
よりよいシステムが必要なことは否定できません。

There is no telling how the market will react.
市場がどう反応するかは予測できません。

恋愛・人間関係

There is no knowing how she really feels.
彼女が本当はどう感じているかは知りようがありません。

There’s no denying that they make a great couple.
二人がお似合いのカップルであることは否定できません。

簡単な英語で言い換えるなら

  • Nobody knows.(誰にも分かりません)
  • We can’t predict it.(予測できません)
  • It’s impossible to know.(知ることは不可能です)
  • We have to admit that ~.(~と認めなければなりません)
  • We can’t avoid it.(それは避けられません)

日常会話では、これらの短い表現の方が自然で分かりやすい場合もあります。

まとめ

  • There is no ~ingは「~することはできない・~しようがない」
  • どんな動詞でも自由に入れるのではなく、慣用的な組み合わせが中心
  • no knowingは知りようがない、no tellingは予測できない
  • no denyingは否定できない、no escapingは避けられない
  • no use doingは「しても無駄」で、別の構文

ほかの英熟語・構文は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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