
「この街はどの季節も美しい。とりわけ春が好き」「この点はとりわけ重要です」のように、何かを強く取り上げる「とりわけ」。英語では especially、particularly、in particular が代表的ですが、使い方は少しずつ異なります。
結論からいうと、会話で幅広く使うなら especially、具体的な特徴をやや丁寧に強調するなら particularly、候補の中から一つを取り出すなら in particular が基本です。
「とりわけ」の使い分け
- especially:特に・とりわけ。会話で最も使いやすい
- particularly:とりわけ・特に。少し具体的で丁寧
- in particular:中でも特に。一つを取り出して強調
- above all:何よりも。優先順位を強調
Contents
especially:会話で幅広く使える「とりわけ」
especially は、好きなもの、苦手なもの、目立つ特徴などを強調する最も使いやすい表現です。「特に」と訳しても自然で、日常会話ではまずこれを覚えておけば困りません。
I love Japanese food, especially sushi.
私は日本食が好きです。とりわけ寿司が好きです。
This town is beautiful, especially in spring.
この街は美しいです。とりわけ春はきれいです。
I’m especially busy on Mondays.
私は月曜日がとりわけ忙しいです。
名詞の前だけでなく、文の途中で形容詞や時期を強調できるため、使える範囲が広いのが特徴です。
particularly:具体的な点をやや丁寧に強調
particularly も「特に・とりわけ」を表します。意味は especially とかなり近いものの、仕事や説明文などで、ある特徴を具体的に取り上げる響きがあります。
This issue is particularly important.
この問題はとりわけ重要です。
The instructions were particularly helpful.
その説明はとりわけ役に立ちました。
I’m not particularly interested in sports.
私はスポーツに特に興味があるわけではありません。
否定文の not particularly は「それほど特に〜ではない」「あまり〜ではない」という、やわらかい否定にもよく使われます。

in particular:候補の中から一つを取り出す
in particular は、複数の人や物、話題の中から「中でもこれ」と一つを取り出す表現です。文末にも置きやすく、何を強調しているかがはっきりします。
I like all the seasons, but spring in particular.
どの季節も好きですが、とりわけ春が好きです。
Is there anything in particular you’d like to see?
とりわけ見たいものはありますか。
No one in particular.
特に誰というわけではありません。
お店で希望を聞かれる Anything in particular? は、「何か特にお探しですか」という定番フレーズです。
especiallyとspeciallyの違い
よく似た specially は、基本的に「特別な目的のために・わざわざ」という意味です。「とりわけ好き」の意味では usually especially を使います。
I made this especially for you.
これは特にあなたのために作りました。
This room was specially designed for children.
この部屋は子どものために特別に設計されました。
日常会話では重なる場面もありますが、際立っているなら especially、特別な目的なら specially と考えると整理しやすいでしょう。
「とりわけ」と「何より」の違い
「とりわけ」は、同じグループの中で一つが目立つことを表します。一方「何より」は、その物事を最優先にするニュアンスが中心です。
- I like fruit, especially peaches.
果物が好きで、とりわけ桃が好きです。 - Above all, take care of yourself.
何よりも、自分を大切にしてください。
「中でも特に」なら especially / in particular、「最優先で」なら above all と覚えましょう。
3表現を比較
| 表現 | 中心ニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| especially | ほかより目立って | 日常会話・好み・特徴 |
| particularly | その点が特に | 丁寧な説明・評価・否定 |
| in particular | 中でもこれ | 一つを取り出す・質問 |
初心者はこの3文から覚えよう
難しく考えず、まずは短い型をそのまま使ってみましょう。
- I like this one, especially.(とりわけ、これが好きです)
- This is particularly important.(これはとりわけ重要です)
- Anything in particular?(何か特にありますか)
会話で迷ったら、最初は especially を選べば十分です。慣れてから「一つを選ぶ」場面で in particular を足していきましょう。
まとめ
「とりわけ」は、会話で幅広く使うなら especially、具体的な特徴を少し丁寧に強調するなら particularly、候補の中から一つを取り出すなら in particular が自然です。「特別な目的のために」を表す specially や、優先順位を表す above all とも区別すると、英語らしい選び方ができます。
関連する日本語のニュアンス表現
- 日本語のニュアンス表現を英語で伝える完全ガイド
- 程度・比較・強調を表す日本語ニュアンスの英語表現
- 「何より」は英語で?above all・more than anythingの違い
- 「もっぱら」は英語で?mainly・mostly・primarilyの違い
知っている英語を「使える英語」に
似た表現の違いが分かっても、会話で瞬時に出すには練習が必要です。英語コーチング beyondZ では、あなたの目標と現在地に合わせて学習を設計します。










