
up and downは、基本的に「上へ、そして下へ」「上下に」という意味です。エレベーターや手の動きのような縦方向だけでなく、廊下や道を「行ったり来たりする」、価格や気分が「上がったり下がったりする」といった変化にも使えます。
さらに、ups and downsと複数形にすると「人生や仕事の浮き沈み」という定番表現になります。この記事では、up and downの意味、自然な語順、よく使う組み合わせ、back and forth・here and there・highs and lowsとの違いを例文で解説します。
Contents
up and downの基本イメージ
upは「上へ」、downは「下へ」。二つをandで結ぶことで、上方向と下方向の両方へ動く・変化する様子を表します。
The elevator goes up and down all day.
そのエレベーターは一日中、上がったり下がったりしています。
Move your arms up and down.
腕を上下に動かしてください。
この具体的な上下運動から、気分・価格・調子などの目に見えない変化にも意味が広がります。
My energy levels go up and down during the day.
私の元気の度合いは一日の中で上がったり下がったりします。
しゅみすけ(大山俊輔)
up and downの主な意味と使い方

1.上下に動く
最も基本的な用法です。move・go・bounce・jumpなど、動きを表す動詞とよく使われます。
The boat moved up and down on the waves.
ボートは波の上で上下に揺れました。
She jumped up and down when she heard the news.
彼女はその知らせを聞いて飛び跳ねました。
The child was bouncing up and down on the bed.
その子はベッドの上で上下に跳ねていました。
jump up and downは、うれしさや興奮で「ぴょんぴょん飛び跳ねる」ときにもよく使います。
2.場所を行ったり来たりする
walk up and down+場所で、廊下・道・ホームなどに沿って「行ったり来たりする」という意味になります。
He walked up and down the hallway while waiting for the call.
彼は電話を待ちながら廊下を行ったり来たりしました。
We walked up and down the shopping street looking for a café.
私たちはカフェを探して商店街を行ったり来たりしました。
She paced up and down outside the interview room.
彼女は面接室の外を落ち着かず行ったり来たりしていました。
pace up and downは、不安・緊張・考え事などで同じ場所を歩き回るニュアンスです。
3.価格・数値・気分が上がったり下がったりする
数値や状態が一定せず変化するときにも使います。
Gas prices keep going up and down.
ガソリン価格は上がったり下がったりを繰り返しています。
My mood has been up and down lately.
最近、気分に波があります。
Sales went up and down throughout the year.
売上は年間を通して上下しました。
この用法では、go up and downやbe up and downが自然です。
ups and downsは「浮き沈み」
ups and downsはupとdownを名詞の複数形として使い、「良い時と悪い時」「浮き沈み」を表します。通常、両方にsが付きます。
Every relationship has its ups and downs.
どんな人間関係にも良い時と悪い時があります。
We’ve been through a lot of ups and downs together.
私たちは一緒に多くの浮き沈みを経験してきました。
Starting a business comes with ups and downs.
起業には浮き沈みがつきものです。
感情の変化について詳しく知りたい方は、「一喜一憂」は英語で?emotional ups and downsの意味も参考になります。
up and downとback and forthの違い
どちらも繰り返しの動きを表せますが、基本となる方向が違います。
- up and down:上下方向、または道・廊下などに沿った往復
- back and forth:前後・左右を含む、一方から他方への往復
The elevator moved up and down.
エレベーターが上下に動きました。
The fan moved back and forth.
扇風機が左右に首を振りました。
人が廊下を往復する場面では、どちらも使えます。
She walked up and down the corridor.
彼女は廊下を行ったり来たりしました。
She walked back and forth across the room.
彼女は部屋の中を何度も往復しました。
up and downは「道や廊下の一方からもう一方へ」という見方、back and forthは「行って戻る反復」に焦点があります。メールや議論の「やり取り」にはback and forthを使い、up and downは使いません。
詳しい違いと例文は、back and forthの意味と使い方で解説しています。
here and thereとの違い
here and thereは「あちこちに・ところどころに」で、往復ではなく、複数の場所に散らばっていることを表します。
There were small cafés here and there.
あちこちに小さなカフェがありました。
We walked up and down the street.
私たちはその通りを行ったり来たりしました。
点在する場所ならhere and there、一本の道などを往復するならup and downです。詳しくは、here and thereの意味と使い方もご覧ください。
ups and downsとhighs and lowsの違い
どちらも「浮き沈み」ですが、少し焦点が異なります。
- ups and downs:良い時期と悪い時期を含む、日常的な浮き沈み
- highs and lows:最高の瞬間と最低の瞬間という、両極端な経験
Marriage has its ups and downs.
結婚生活には浮き沈みがあります。
The trip had some incredible highs and a few difficult lows.
その旅には最高の瞬間と、いくつかのつらい瞬間がありました。
普通の波を穏やかに表すならups and downsのほうが使いやすい表現です。
look someone up and downは「頭から足元まで見る」
look someone up and downは、人を上から下までじろじろ見ることです。体の上下を視線が移動するイメージです。
She looked me up and down and smiled.
彼女は私を頭から足元まで見て、笑いました。
状況によっては、服装を確認しているだけのこともあれば、値踏みするような失礼な印象になることもあります。
よく使われる形と語順
- move/go up and down:上下に動く
- walk/pace up and down+場所:場所を行ったり来たりする
- jump/bounce up and down:上下に跳ねる
- be up and down:状態が安定せず上下する
- have ups and downs:浮き沈みがある
- through ups and downs:浮き沈みを経験しながら
- look 人 up and down:人を上から下まで見る
up and downは多くの場合、動詞の後ろに置きます。場所を続けるならup and down the streetのように、前置詞を追加せずそのまま置けます。
日本人が間違えやすいポイント
浮き沈みはup and downsではなくups and downs
名詞として「良い時と悪い時」を表す場合は、通常、ups and downsと両方を複数形にします。
× Life has up and downs.
○ Life has ups and downs.
「あちこち」と機械的に訳さない
up and down the streetは、通りに沿って往復するイメージです。ランダムに複数の場所を回る「あちこち」なら、aroundやhere and thereが合うことがあります。
メールのやり取りにはback and forth
We emailed back and forth.(何度もメールをやり取りしました)は自然ですが、emailed up and downとは言いません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- It keeps changing.:ずっと変化しています。
- She walked the same way many times.:彼女は同じ場所を何度も歩きました。
- Sometimes things are good, and sometimes they’re difficult.:良い時もあれば、大変な時もあります。
- My mood changes a lot.:気分がよく変わります。
up and downが出てこなくても、changeやgood and difficultなどの基本語で十分に意味を伝えられます。
まとめ
up and downの中心は「上方向と下方向へ動く」というイメージです。そこから、場所を行ったり来たりする、価格や気分が変動するといった意味に広がります。
- move up and down:上下に動く
- walk up and down the street:通りを行ったり来たりする
- be up and down:状態が上がったり下がったりする
- have ups and downs:浮き沈みがある
- look someone up and down:人を頭から足元まで見る
- やり取りや前後の往復はback and forth
英熟語・定型表現をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめ記事もあわせてご覧ください。









