
「対応を要求する」「返金を要求する」「必要な情報を要求する」。日本語ではどれも「要求する」ですが、英語で何でも demand にすると、必要以上に強く聞こえることがあります。
英語では、日常的に求めるなら ask for、丁寧・正式に依頼するなら request、強く要求するなら demand。さらに、規則や状況が必要とする場合は require を使います。
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「要求する」の英語を先に一覧で確認
| 英語 | 強さ・特徴 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| ask for | 普通・会話的 | 情報、助け、返金などを求める |
| request | 丁寧・正式 | 資料、対応、許可などを要請する |
| demand | 非常に強い | 権利として即時対応などを要求する |
| require | 必要条件 | 規則・仕事・状況が必要とする |
自分から人に何かを頼む場面では、まず ask for または request を考えましょう。demand は「応じて当然だ」という強い圧力を含みます。
ask for:日常会話で何かを求める
ask for は、物、情報、助け、対応などを「求める・お願いする」最も会話的な表現です。
- She asked for more information.
彼女はさらに詳しい情報を求めました。 - I asked for a refund.
私は返金を求めました。 - He asked for help.
彼は助けを求めました。 - Can I ask for a different room?
別の部屋をお願いできますか?
日本語では「要求する」と訳せる場面でも、普通の会話なら ask for が自然です。丁寧にしたいときは Could I ask for …? や I’d like to ask for … が使えます。
request:丁寧・正式に要求・要請する
request は ask for よりフォーマルで、ビジネスメール、書類、公式な依頼によく使います。動詞と名詞の両方があります。
- We requested additional documents.
私たちは追加書類を要求しました。 - She requested a meeting with the manager.
彼女は責任者との面談を要請しました。 - I would like to request a refund.
返金をお願いしたいのですが。 - Your request has been approved.
あなたの申請・要望は承認されました。
request + 名詞 が基本です。「人に〜するよう求める」なら request that + 主語 + 動詞、または ask 人 to do が使いやすいです。
request 人 to do は避けると安全
request someone to do を見かけることもありますが、日常・ビジネス英語では次の形が自然で安全です。
- We asked him to send the file.
私たちは彼にファイルを送るよう依頼しました。 - We requested that he send the file.
私たちは彼にファイルを送るよう正式に要請しました。
demand:強く要求する
demand は「自分にはそれを求める権利がある」「相手は応じるべきだ」という強い要求です。苦情、抗議、交渉などでは使えますが、普通のお願いには強すぎます。
- The customer demanded a full refund.
その顧客は全額返金を強く要求しました。 - They demanded an immediate explanation.
彼らは直ちに説明するよう要求しました。 - She demanded to speak to the manager.
彼女は責任者と話すことを強く要求しました。 - He demanded that the company apologize.
彼は会社に謝罪を要求しました。
ホテルやお店で穏やかにお願いしたいなら、I demand a refund. より I’d like to request a refund. や Could I get a refund? のほうが自然です。
require:規則・仕事・状況が必要とする
require は、人が相手に強く迫るというより、規則や状況によって「必要である・義務づける」という意味です。
- This job requires experience.
この仕事には経験が必要です。 - The hotel requires a deposit.
そのホテルでは保証金が必要です。 - All employees are required to attend.
全社員に出席が求められています。 - Identification is required.
身分証明書が必要です。
be required to do は「〜することを要求される」より、自然な日本語では「〜する必要がある・義務づけられている」と訳すことが多いです。

難しい単語が出ないときの簡単な英語
request や demand が出てこなくても、want、need、Can you …? で十分に伝えられます。
- I want my money back.
返金してほしいです。 - We need more information.
もっと情報が必要です。 - Can you explain what happened?
何が起きたか説明してもらえますか? - Please send me the details.
詳細を送ってください。 - I’d like to talk to the manager.
責任者とお話ししたいです。
I want … は分かりやすい一方、言い方によっては直接的です。接客場面では I’d like … や Could you …? にすると柔らかくなります。
よくある間違い
1.普通のお願いに demand を使う
× I demand some water.
水をお願いするだけなら、Could I have some water? が自然です。demand を使うと、怒って強く要求しているように聞こえます。
2.ask と ask for を混同する
- ask a question:質問する
- ask for information:情報を求める
- ask someone for help:人に助けを求める
「物・情報・助けを求める」場合は for が必要です。
3.demand for と動詞を混同する
動詞なら demand an explanation と直接目的語を置きます。名詞なら a demand for an explanation です。
- 動詞:They demanded an explanation.
- 名詞:They made a demand for an explanation.
短い英会話で確認
A: What did the customer ask for?
(お客様は何を求めていましたか?)
B: She requested a full refund.
(全額返金を求めていました。)
A: Was she angry?
(怒っていましたか?)
B: No. She explained the problem very calmly.
(いいえ。とても冷静に問題を説明していました。)
日本語では「返金を要求した」でも、冷静で正式な要望なら demand より request が合います。
「要求する」「依頼する」「請求する」「主張する」の違い
- 要求する:何かを提供・実行するよう求める → ask for / request / demand
- 依頼する:相手に仕事や行動をお願いする → ask / request
- 請求する:代金・費用・補償を求める → charge / bill / claim
- 主張する:自分の考えや事実だと思うことを述べる → claim / assert / insist
料金や補償を求める表現は、「請求する」は英語で?charge・bill・claim・requestの違いで詳しく紹介しています。
自分の意見や立場を強く述べる場合は、「主張する」は英語で?claim・assert・insist・stateの違いもあわせてどうぞ。
まとめ
日常会話で何かを求めるなら ask for、丁寧・正式に要請するなら request、相手が応じるべきだと強く迫るなら demand を使います。規則や状況が必要とする場合は require です。
「要求する=demand」と丸暗記せず、普通のお願いなら Could I …? や I’d like … でもOK。まずは柔らかく使える ask for から覚えてみましょう。










