
平和を歌った人であり、激しい反骨心を持った人であり、自分の弱さも隠さなかった人。ジョン・レノンの言葉は、きれいな理想論だけでは終わりません。
この記事では、インタビューや本人の発言記録までたどれる言葉を中心に、人生・平和・愛・自分らしさについての英語の名言を7つ紹介します。歌詞の長い転載はせず、ネットで広まった誤帰属の名言も区別しました。
この記事のポイント
- 本人のインタビューや発言記録にたどれる言葉を優先
- 自然な日本語訳と、英会話で使える表現を解説
- 「ジョン・レノンの名言」として広まった出典不明の言葉も検証
Contents
ジョン・レノンとは?
John Lennon(1940–1980)は、イギリス・リヴァプール出身の音楽家、作詞作曲家、平和活動家です。ビートルズの中心メンバーとして20世紀の音楽を大きく変え、解散後はオノ・ヨーコとともに平和運動にも取り組みました。
一方で、本人は自分を完成した人格者として演じませんでした。怒り、恐れ、愛されたい気持ち、家族への責任まで率直に話しています。その矛盾を隠さないところに、今も言葉が響く理由があります。
ジョン・レノンの英語の名言7選
1. You are what you are.
You are what you are.
あなたは、ありのままのあなたである。
1969年の平和運動期の発言に見られる言葉です。誰かに「あなたはこういう人だ」と決めてもらう必要はない、とレノンは語りました。
英語ポイント:what you are は「今のあなたという存在」。職業を尋ねる What are you? とは違い、ここでは人間としての本質を表しています。
2. Peace is still important.
Peace is still important.
平和は、今もなお大切だ。
1970年末の『Rolling Stone』インタビューで、レノンは現実に向き合う必要を認めながらも、平和の重要性は変わらないと語っています。
英語ポイント:still は「今もなお」。過去から現在まで変わっていないことを、短い一語で示せます。
3. Love is like a precious plant.
Love is like a precious plant.
愛は、大切に育てる植物のようなものだ。
1980年のインタビューで、愛は持っているだけで自然に続くものではなく、水をやり、世話をし、育てなければならないと話しました。愛を感情ではなく日々の行動として捉えた比喩です。
英語ポイント:A is like B は「AはBのようだ」。難しい考えを身近なものに置き換える、会話でも使いやすい型です。

4. We always have a choice.
We always have a choice.
私たちには、いつだって選択肢がある。
死の直前に行われた1980年の『Rolling Stone』インタビューで、現実を自分たちがつくることと、人生の分岐について考える中で語られました。
英語ポイント:have a choice は「選択肢がある」。You have a choice. と言えば、「あなたは自分で選べる」という力強い一文になります。
5. My role is to try and express what we all feel.
My role is to try and express what we all feel.
私の役割は、私たち皆が感じていることを表現しようとすることだ。
1980年12月8日のラジオインタビューで、芸術家は人々に感情を指図する説教者や指導者ではなく、社会を映す鏡だと話した文脈の言葉です。
英語ポイント:role は「役割」、express は「表現する」。My role is to support the team.(私の役割はチームを支えることです)のように仕事でも使えます。
6. I always was a rebel.
I always was a rebel.
私は昔から反逆者だった。
ただし、その後には「一方で、愛され、受け入れられたいとも思っていた」という告白が続きます。反抗と承認欲求が同居していたことを、自分でよく見つめていた人でした。
英語ポイント:rebel は名詞なら「反逆者・反抗する人」、動詞なら「反抗する」。発音は名詞が /ˈrebəl/、動詞が /rɪˈbel/ とアクセントが変わります。
7. I cannot be what I am not.
I cannot be what I am not.
私は、自分ではないものになることはできない。
周囲に受け入れられたい気持ちはあっても、自分ではない人間を演じ続けることはできない。レノンの反骨心と弱さの両方が入った一文です。
英語ポイント:what I am not は「私ではないもの」。I can’t pretend to be what I’m not.(自分ではないもののふりはできない)とも言い換えられます。
“Give peace a chance.” が今も残る理由
Give peace a chance.
平和にも一度、機会を与えよう。
1969年の平和運動と同名楽曲で広まった短いフレーズです。ここでの give A a chance は「Aを試してみる・Aに可能性を与える」。巨大な理念を、誰でも口にできる簡単な英語にしたところに力があります。
なお、歌詞は著作物です。本記事では学習に必要な短い表現だけを取り上げ、歌詞全体の転載や長い引用はしていません。
「学校で将来なりたいものを聞かれて “happy” と答えた」は本当?
ジョン・レノンの名言として、次のような話が広く拡散されています。
学校で「大人になったら何になりたい?」と聞かれ、私は “happy” と答えた。
心に残る話ですが、本人の著作や同時代のインタビューに確かな出典は確認されていません。後年にネット上で広まった可能性が高く、本人の言葉として断定しないほうが安全です。
Everything will be okay in the end. や Time you enjoy wasting was not wasted. もレノン名義で頻繁に見かけますが、出典確認が難しい言葉です。「本人らしく聞こえる」ことと、「本人が実際に言った」ことは分けて考えましょう。
覚えておきたい英語表現
| 表現 | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| what you are | 今のあなたという存在 | Be proud of what you are. |
| have a choice | 選択肢がある | We still have a choice. |
| express what we feel | 感じていることを表現する | Music helps us express what we feel. |
| be like … | 〜のようである | Learning is like a journey. |
| give … a chance | 〜を試す・機会を与える | Give yourself a chance. |
まとめ|平和も愛も、自分の選択から始まる
ジョン・レノンの言葉には、理想と矛盾が同居しています。だからこそ、ただ美しいだけの標語ではなく、自分は何を選び、どう生きるのかを問い返してきます。
英会話でも、難しい表現は必要ありません。We have a choice. や Give it a chance. のような短い一文でも、自分の意志は十分に伝えられます。
人生の言葉をさらに読みたい方は、人生・生き方の英語の名言集へ。創作や不屈の精神に触れたい方は、ヘミングウェイの英語の名言7選もどうぞ。シリーズ全体はEnglish Quotes! 英語の名言集から探せます。
好きな言葉を、自分の英語に変えてみませんか?
女性限定・初心者専門の英会話スクール b わたしの英会話では、自分の気持ちを短い英語で伝える練習を大切にしています。まずは体験レッスンへ。継続的に学びたい方はbeyondZ English、単語・文法を深めたい方はbe:RIZEもご覧ください。
ジョン・レノンの曲で平和・愛・人生を読む
ジョンの名言に表れる平和、愛、自分らしさは、ソロ作品でも中心的なテーマです。代表曲をテーマ別に選べるジョン・レノンの名曲5選と、国や所有を越えた世界を思い描く「Imagine」の歌詞・和訳もあわせてご覧ください。
主な出典
- Rolling Stone: John Lennon – The Rolling Stone Interview, Part One
- Rolling Stone: John Lennon – The Rolling Stone Interview, Part Two
- Rolling Stone: John Lennon – The Last Interview
- David Sheff, The Playboy Interviews with John Lennon and Yoko Ono(1980年インタビュー)
- John Lennon & Yoko Ono, KFRC RKO Radio Interview(1980年12月8日)










