
“Yes, we can.”――わずか3語で、個人の希望を「私たちの行動」へ変えたバラク・オバマ。彼の英語は力強いだけでなく、主語の選び方、反復、対比が明快で、英語学習にも優れた教材です。
この記事では、ホワイトハウスの公式記録やObama Foundationに残る演説から、変化・希望・継続・教育・対話についての名言を7つ厳選しました。日本語訳と、実際に使える英語表現も解説します。
この記事のポイント
- 公式演説記録まで確認できる言葉を中心に紹介
- 短い英語に力を与える反復・対比・主語の使い方を解説
- 名言を自分の仕事や人生で使える一文へ変える
Contents
- 1 バラク・オバマとは?
- 2 バラク・オバマの英語の名言7選
- 2.1 1. Yes, we can.
- 2.2 2. We are the change that we seek.
- 2.3 3. The future rewards those who press on.
- 2.4 4. Change only happens when ordinary people get involved.
- 2.5 5. I’m asking you to believe—not in my ability to bring about change, but in yours.
- 2.6 6. A good education is no longer just a pathway to opportunity—it is a prerequisite.
- 2.7 7. Simple exchanges can break down walls between us.
- 3 “Yes, we can.” は、なぜ短いのに強いのか
- 4 覚えておきたい英語表現
- 5 まとめ|変化の主語を “I” から “we” へ
- 6 主な出典
バラク・オバマとは?
Barack Obama(1961–)は、アメリカ合衆国第44代大統領です。2009年から2017年まで2期務め、アフリカ系アメリカ人として初めて大統領に就任しました。大統領になる以前は、シカゴでコミュニティ・オーガナイザー、弁護士、大学講師、上院議員として活動しています。
オバマの演説で特徴的なのは、I よりも we を力の中心に置くことです。指導者が変化を与えるのではなく、普通の人々が関わり、協力するときに変化が生まれる。その考えが一貫して流れています。
バラク・オバマの英語の名言7選
1. Yes, we can.
Yes, we can.
そう、私たちならできる。
2008年の大統領選挙で世界的に知られたフレーズです。I can ではなく we can。一人の能力ではなく、皆が参加することで可能になるというメッセージです。
英語ポイント:can の後ろに具体的な動詞がなくても、前後の文脈から「それを実現できる」と伝わります。短い返答の Yes, we can. にも使える自然な省略です。
2. We are the change that we seek.
We are the change that we seek.
私たち自身が、求めている変化なのだ。
「誰かが変えてくれる時」を待つのではなく、自分たちが変化の主体になる。2008年の演説に残る、オバマの思想を最も端的に表した一文です。
英語ポイント:seek は「求める・探し求める」。the change that we seek の that 以下が、どのような変化かを説明しています。
3. The future rewards those who press on.
The future rewards those who press on.
未来は、進み続ける人に報いる。
2011年、Congressional Black Caucusでの演説から。困難や反対に直面しても、自分を哀れんだり不平を言ったりする時間はない、と続けました。
英語ポイント:press on は「困難があっても進み続ける」。単なる continue より、逆風を押して前進するニュアンスがあります。

4. Change only happens when ordinary people get involved.
Change only happens when ordinary people get involved.
変化は、普通の人々が関わったときにだけ起こる。
2017年、シカゴで行った退任演説の言葉です。政治家や英雄だけが歴史を動かすのではなく、市民が参加し、つながり、要求するときに変化が起こると語りました。
英語ポイント:get involved は「関わる・参加する」。I’d like to get involved.(私も関わりたいです)は、職場や地域活動でも使える表現です。
5. I’m asking you to believe—not in my ability to bring about change, but in yours.
I’m asking you to believe—not in my ability to bring about change, but in yours.
私が変化を起こす力ではなく、あなた自身の力を信じてほしい。
同じ退任演説の結びに近い一節です。8年間の大統領職を振り返った最後にも、変化の主体を自分ではなく市民へ返しました。
英語ポイント:not A, but B は「AではなくB」。yours は直前の ability を繰り返さず、「あなたの力」を表しています。
6. A good education is no longer just a pathway to opportunity—it is a prerequisite.
A good education is no longer just a pathway to opportunity—it is a prerequisite.
よい教育は、もはや機会への道であるだけではない。不可欠な前提条件だ。
2009年の議会演説で、知識が価値になる世界経済について述べた言葉です。教育を「あれば有利なもの」ではなく、社会に参加するための基盤として位置づけています。
英語ポイント:no longer は「もはや〜ではない」、prerequisite は「前提条件・必須要件」です。Experience is a prerequisite for this role. のように使えます。
7. Simple exchanges can break down walls between us.
Simple exchanges can break down walls between us.
ささやかな交流が、私たちの間にある壁を壊すことがある。
2009年、イスタンブールで学生と対話した際の言葉です。人々が話し、共通の経験を持てば、共通する人間性が見えてくる。そこから不信が薄れ、進歩が始まると語りました。
英語ポイント:break down walls は、実際の壁だけでなく「心理的・社会的な隔たりを取り除く」という比喩です。exchange はここでは「交流・意見交換」を表します。
“Yes, we can.” は、なぜ短いのに強いのか
この3語の強さは、難しい単語ではなく構造にあります。
- Yes:疑いや諦めに対する明確な返答
- we:話し手と聞き手を同じ側に置く主語
- can:実現可能性を示し、行動へつなげる助動詞
英語で人を動かすには、長く説明するより主語を共有することが大切な場合があります。We can fix this.(私たちならこれを直せる)、We can start today.(今日から始められる)のように、自分の状況へ置き換えてみましょう。
覚えておきたい英語表現
| 表現 | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| seek change | 変化を求める | We seek meaningful change. |
| press on | 困難でも進み続ける | We must press on. |
| get involved | 関わる・参加する | More people need to get involved. |
| bring about change | 変化をもたらす | Small actions can bring about change. |
| break down walls | 隔たりを取り除く | Conversation helps break down walls. |
まとめ|変化の主語を “I” から “we” へ
オバマの名言に繰り返し現れるのは、希望を待つのではなく行動へ変えること、そして変化を一人の指導者に預けないことです。
英語学習でも同じです。「いつか話せるようになる」と待つより、今日一つ声に出し、誰かとやり取りする。その小さな参加が変化をつくります。まずは Yes, I can.、そして仲間となら Yes, we can. です。
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主な出典
- Obama White House Archives: Congressional Black Caucus remarks
- Obama White House Archives: Farewell Address
- Obama White House Archives: Address to Joint Session of Congress
- Obama White House Archives: Student Roundtable in Istanbul
- Obama Foundation: Five Years After the Farewell Address
- Obama Foundation: The Power of Words










