
鋭い会話、意外な時間構成、忘れられない音楽。クエンティン・タランティーノの映画には、数分観ただけで「この人の作品だ」とわかる強烈な個性があります。
今回は、タランティーノ本人が映画と脚本について語った英語の名言を7つ厳選しました。日本語訳だけでなく、日常英会話や創作にも使える表現をわかりやすく解説します。
Contents
- 1 クエンティン・タランティーノとは?
- 2 クエンティン・タランティーノの英語の名言7選
- 2.1 1. “Fun, so much fun.”
- 2.2 2. “Whatever idiosyncratic quality my writing had, it was just out there for everyone to see.”
- 2.3 3. “I think it holds. I think it works.”
- 2.4 4. “It’s your movie. You can do anything you want.”
- 2.5 5. “I wanted to write this script differently than anything I’d done before.”
- 2.6 6. “I’m going to write a second draft that I’m never going to shoot.”
- 2.7 7. “I wanted to play in the movie theatre and have the movie theatre experience.”
- 3 初心者向け:タランティーノの考えをやさしい英語にすると
- 4 映画監督の名言をもっと読む
- 5 出典
- 6 まとめ|自分の「癖」を、自分だけの声にする
クエンティン・タランティーノとは?
クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)は、アメリカの映画監督・脚本家・俳優です。『パルプ・フィクション』『キル・ビル』『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで知られます。
映画学校ではなく、レンタルビデオ店で働きながら大量の映画を観て学んだという経歴も有名です。その言葉には、知識を自分の声へ変えるヒントが詰まっています。
クエンティン・タランティーノの英語の名言7選
1. “Fun, so much fun.”
Fun, so much fun.
Quentin Tarantino
日本語訳:楽しいよ。ものすごく楽しい。
脚本を書くことについての、短くて迷いのない答えです。so much は「とてもたくさん」「ものすごく」という強調。好きなことを語るなら、難しい英語より So much fun! のような一言のほうが熱量を伝えられることがあります。
2. “Whatever idiosyncratic quality my writing had, it was just out there for everyone to see.”
Whatever idiosyncratic quality my writing had, it was just out there for everyone to see.
Quentin Tarantino
日本語訳:僕の文章にどんな独特の癖があったとしても、それはもう、誰にでも見える形で世に出ていた。
idiosyncratic は「その人特有の、個性的な」。out there はここでは「世に出て、公の場にあって」という意味です。完璧に整えて個性を消すのではなく、自分の癖を作品の声に変える。その覚悟が伝わります。
3. “I think it holds. I think it works.”
I think it holds. I think it works.
Quentin Tarantino
日本語訳:今でも持ちこたえていると思う。ちゃんと成立していると思う。
過去作を振り返った言葉です。hold は物理的に「持つ」だけでなく、作品や議論が時間に耐えて「有効であり続ける」という意味でも使われます。It still holds up.(今見ても古びていない)も映画の感想で便利です。
4. “It’s your movie. You can do anything you want.”
It’s your movie. You can do anything you want.
Quentin Tarantino(原文の強調語を省略)
日本語訳:君の映画なんだ。やりたいことは何だってできる。
anything you want は「望むことなら何でも」。自由には責任も伴いますが、既存の型を許可のように待つ必要はない、という創作者への力強い言葉です。

5. “I wanted to write this script differently than anything I’d done before.”
I wanted to write this script differently than anything I’d done before.
Quentin Tarantino
日本語訳:それまでに書いたどの作品とも違う方法で、この脚本を書きたかった。
differently than anything I’d done before は「以前したどんなこととも違うやり方で」。成功した型を繰り返すのではなく、次の作品では自分自身を驚かせる。学習にも使える発想です。
6. “I’m going to write a second draft that I’m never going to shoot.”
I’m going to write a second draft that I’m never going to shoot.
Quentin Tarantino
日本語訳:決して撮影しない第二稿を書こう。
ある脚本を別の人物の視点から丸ごと書き直す、という発想を説明した言葉です。撮られない文章も、登場人物を深く理解するためには無駄ではありません。draft は「草稿」、映画の shoot は「撮影する」です。
7. “I wanted to play in the movie theatre and have the movie theatre experience.”
I wanted to play in the movie theatre and have the movie theatre experience.
Quentin Tarantino
日本語訳:映画館で上映して、映画館ならではの体験を味わってほしかった。
ここでの play は映画が「上映される」という意味。experience は単に観ることではなく、場所、音、観客の反応まで含む「体験」です。作品は内容だけでなく、どう届くかまでデザインされる——映画館への愛がにじみます。
初心者向け:タランティーノの考えをやさしい英語にすると
以下は本人の原文ではなく、この記事で紹介した考え方を英語初心者向けに短く言い換えた現代的なパラフレーズです。
- Write your way.(自分のやり方で書こう)
- Trust your voice.(自分の声を信じよう)
- Try a new angle.(新しい視点を試そう)
- Make it fun.(楽しめるものにしよう)
- Keep going.(続けよう)
映画監督の名言をもっと読む
構造と時間を精密に組み立てるクリストファー・ノーランの英語の名言、観客の驚きと感情を追い続けるスティーヴン・スピルバーグの英語の名言もあわせてどうぞ。
作品を使って学びたい方は、映画で英語を学ぶ方法やアクション映画で英語学習も参考になります。
出典
- BAFTA: A Life in Pictures — Quentin Tarantino(講演全文)
- The Criterion Collection: Quentin Tarantino’s Once Upon a Time…in Hollywood
まとめ|自分の「癖」を、自分だけの声にする
タランティーノの言葉が教えてくれるのは、個性とは最初から格好よく完成したものではない、ということです。好きなものを大量に吸収し、楽しんで書き、別の角度から書き直す。その積み重ねが、誰にも真似できない声になります。
英語も同じです。まずは好きな映画の一言を声に出し、自分ならいつ使うかを考えてみてください。
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