「犬も歩けば棒に当たる」は英語で?Nothing ventured, nothing gained.の意味

「犬も歩けば棒に当たる」は英語で? Nothing ventured, nothing gained.

「迷っていたけれど、思い切って参加したら思わぬ出会いがあった」。そんな場面で使いたくなるのが、ことわざの「犬も歩けば棒に当たる」です。

英語では、前向きな意味なら Nothing ventured, nothing gained. がよく合います。ただし、このことわざには「行動すれば幸運に出会う」という意味だけでなく、もともと「出歩けば思わぬ災難に遭う」という注意の意味もあります。英語では、伝えたい方向に合わせて表現を選ぶのがポイントです。

まず答え

前向きに「やってみなければ何も得られない」なら、
Nothing ventured, nothing gained.

「何が見つかるか分からない」なら、
You never know what you might find.

良いことにも悪いことにも使いたいなら、
Unexpected things can happen.

「犬も歩けば棒に当たる」の意味は、実は一つではない

今では「行動してみると、思いがけない幸運や機会に出会う」という前向きな意味で使われることが多いでしょう。一方、古くは「じっとしていれば無事なのに、出歩くから災難に遭う」という戒めの意味でした。

つまり、このことわざの芯にあるのは、動けば予想外のことが起こるという感覚です。その結果がチャンスなのか、トラブルなのかで、自然な英語も変わります。

いちばん近い英語は Nothing ventured, nothing gained.

Nothing ventured, nothing gained. は、「何も思い切ってやらなければ、何も得られない」という意味の定番表現です。新しい仕事、勉強、旅行、恋愛など、少し勇気がいる一歩を後押ししたいときに使えます。

A: I’m nervous about applying for that job.
B: Nothing ventured, nothing gained. Give it a try.
A: あの仕事に応募するの、不安だな。
B: やってみなければ何も得られないよ。挑戦してみて。

日本語の「犬も歩けば棒に当たる」を良い機会に出会う意味で使うなら、この表現がもっとも分かりやすい答えになります。

偶然の発見なら You never know what you might find.

You never know what you might find. は、「何が見つかるか分からないよ」という意味。成功を強く約束するのではなく、動いてみた先に何か面白いものがあるかもしれない、という軽やかな言い方です。

Let’s walk around the neighborhood. You never know what you might find.
近所を歩いてみようよ。何が見つかるか分からないよ。

新しい街を散策するとき、イベントに顔を出すとき、知らない店に入ってみるときなど、日常の「ちょっと行ってみよう」によく似合います。

良いことにも悪いことにも使える Unexpected things can happen.

Unexpected things can happen. は、「思いがけないことが起こることもある」という中立的な表現です。良い結果にも悪い結果にも使えるため、「犬も歩けば棒に当たる」が本来持つ両面を残せます。

When you try something new, unexpected things can happen.
新しいことをすると、思いがけないことが起こることもあります。

災難の意味をはっきり出したいなら、You never know what might go wrong.(何がうまくいかなくなるか分からない)も使えます。ただし、こちらはかなり慎重でネガティブな響きです。

犬も歩けば棒に当たるに関連する3つの英語表現の比較
前向きな挑戦、偶然の発見、良くも悪くも予想外——伝えたい意味で英語を選びましょう。

3つの表現はどう使い分ける?

  • Nothing ventured, nothing gained.
    勇気を出して行動することを勧める。もっとも前向き。
  • You never know what you might find.
    行動の先にある偶然の発見を楽しみにする。柔らかく日常的。
  • Unexpected things can happen.
    結果を良い方にも悪い方にも限定しない。ことわざ本来の両面を表しやすい。

仕事・学び・旅で使える例文

仕事で新しい提案をするとき

Why don’t you share your idea at the meeting? Nothing ventured, nothing gained.
会議でそのアイデアを話してみたら? やってみなければ何も得られないよ。

英会話のイベントに参加するとき

I decided to join the event. You never know who you might meet.
イベントに参加することにしたの。誰に出会うか分からないからね。

旅先を気ままに歩くとき

Let’s take this street. You never know what we might find.
この道を行ってみようよ。何が見つかるか分からないよ。

新しいことに挑戦するとき

Unexpected things can happen when you step outside your comfort zone.
慣れた場所から一歩出ると、思いがけないことが起こるものです。

「棚からぼたもち」との違い

「棚からぼたもち」は、自分が特に努力していないのに幸運が舞い込むこと。それに対して「犬も歩けば棒に当たる」の前向きな読み方では、まず自分が歩き出しているのが大きな違いです。

また、「鉄は熱いうちに打て」は、すでに訪れている好機を逃さず行動する教え。「犬も歩けば棒に当たる」は、行動した先でまだ見えていない機会に出会うイメージです。

初心者なら、この簡単な英語から言ってみよう

長いことわざを丸ごと覚えなくても大丈夫です。まずは、短くて言いやすい表現から使ってみましょう。

  • Try it.
    やってみて。
  • Take the first step.
    まず一歩踏み出して。
  • You might find something good.
    何かいいものが見つかるかも。
  • Let’s see what happens.
    どうなるか見てみよう。

たとえば、友人が新しい習い事を迷っているなら、Try it. You might find something good.(やってみたら。何かいいことがあるかも)で十分気持ちが伝わります。「これなら自分でも言えそう」と思える一文から、実際の会話に持ち込んでみてください。

まとめ

「犬も歩けば棒に当たる」を前向きに英語で表すなら、Nothing ventured, nothing gained. が第一候補です。偶然の発見なら You never know what you might find.、良いことにも悪いことにも開いておくなら Unexpected things can happen. が自然です。

このことわざの面白さは、「動けばチャンスがある」と「動けば災難もある」が同居しているところ。それでも一歩踏み出したい場面なら、まずはシンプルに Let’s see what happens. と言ってみましょう。

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