
問題があるのに、解決せず見えないように隠してしまう。そんな「臭いものに蓋をする」にぴったりの英語が、sweep it under the rug です。
直訳すると「それを敷物の下へ掃き込む」。表面だけきれいに見せて、問題をなかったことにする様子が、日本語のことわざと驚くほどよく似ています。
まず答え
問題を隠して、なかったことにする:
sweep it under the rug
単純に問題を無視する:
ignore the problem
問題に向き合う:
face the problem
Contents
「臭いものに蓋をする」の意味
「臭いものに蓋をする」は、不都合な問題や失敗を根本的に解決せず、外から見えないように隠すことです。
ただ知らなかったのではなく、問題に気づいているのに表面だけ取り繕うという批判的なニュアンスがあります。会社が不祥事を隠す場面から、家庭内の小さな問題を先送りする場面まで使われます。
sweep it under the rug の意味
sweep something under the rug は、問題や不都合な事実を隠し、注目されないようにするという意味の英語イディオムです。
Let’s not sweep this issue under the rug.
この問題を臭いものに蓋をするように扱うのはやめましょう。
文の中では、隠す対象を sweep と under の間に置けます。
- sweep the problem under the rug
その問題を隠す - sweep it under the rug
それを隠す - sweep the mistake under the rug
その間違いを隠す
rugとcarpetはどちらを使う?
アメリカ英語では sweep it under the rug が一般的です。イギリス英語では sweep it under the carpet もよく使われます。
どちらも意味は同じです。
- under the rug:主にアメリカ英語
- under the carpet:主にイギリス英語
会話で使うなら、自分が覚えやすい方を一つ選べば十分です。
ignore the problemとの違い
ignore the problem は、単純に「問題を無視する」という意味です。一方、sweep it under the rug には、問題が他人から見えないように意図的に隠すイメージがあります。
They ignored the problem.
彼らはその問題を無視しました。
They tried to sweep the problem under the rug.
彼らはその問題を隠して、なかったことにしようとしました。
後者の方が、「表面上は問題がないように見せかけた」という批判が強くなります。

3つの表現はどう使い分ける?
- Sweep it under the rug.
問題を意図的に隠し、なかったことにする。 - Ignore the problem.
問題を無視して対応しない。 - Face the problem.
問題から逃げず、正面から向き合う。
仕事で使える例文
問題を先送りしないよう提案する
We shouldn’t sweep this problem under the rug.
この問題を隠して先送りすべきではありません。
会社の対応を批判する
The company was accused of sweeping the issue under the rug.
その会社は、問題を隠したとして非難されました。
会議で率直な話し合いを促す
Instead of ignoring it, let’s face the problem together.
無視するのではなく、一緒に問題に向き合いましょう。
過去のミスを隠さず共有する
We need to talk about what happened, not sweep it under the rug.
臭いものに蓋をせず、何が起きたのか話す必要があります。
人間関係で使うときの注意
sweep it under the rug は、相手が問題を隠していると批判する表現です。直接 You’re sweeping it under the rug. と言うと、責める響きが強くなることがあります。
少し柔らかく伝えるなら、次のように提案の形にすると自然です。
I think we should talk about it openly.
率直に話し合った方がいいと思います。
Let’s deal with the issue before it gets worse.
もっと悪くなる前に、その問題に対処しましょう。
「触らぬ神に祟りなし」とは違う?
「触らぬ神に祟りなし」に近い英語は Let sleeping dogs lie. です。これは、今は収まっている問題をわざわざ蒸し返さない方がよい、という意味です。
一方、「臭いものに蓋をする」は、本当は対処すべき問題を隠すという批判的な表現。似て見えますが、前者は余計な騒ぎを避ける知恵、後者は問題の隠蔽を指します。
初心者なら、この簡単な英語から言ってみよう
長いイディオムがすぐに出てこなくても、簡単な英語で意味は十分に伝えられます。
- Don’t ignore it.
それを無視しないで。 - We have a problem.
問題があります。 - Let’s talk about it.
それについて話しましょう。 - Let’s fix it.
直しましょう。
たとえば、チーム内の問題を話し合いたいなら、We have a problem. Let’s talk about it.(問題があります。話し合いましょう)だけで大丈夫です。難しい比喩を使わなくても、逃げずに向き合う姿勢は伝わります。
まとめ
「臭いものに蓋をする」を英語で表す定番表現は、sweep it under the rug です。イギリス英語では sweep it under the carpet も使われます。
単に無視するなら ignore the problem、問題に向き合うなら face the problem。初心者なら、まずは Don’t ignore it. や Let’s talk about it. から使ってみましょう。









