
途中でトラブルが続いた旅行、準備が大変だったイベント、何度も修正した仕事。それでも最後にうまくいくと、「まあ、終わり良ければすべて良しだね」と言いたくなります。
この「終わり良ければすべて良し」にあたる定番の英語は、All’s well that ends well. です。日本語と英語が驚くほどよく対応している、覚えやすいことわざです。
ただし、日常会話で出来事を振り返るなら、It worked out in the end.(最後にはうまくいった)のほうが言いやすく、自然な場面も多くあります。
この記事では、英語のことわざの意味や使い方に加えて、英語初心者でも旅行・仕事・人間関係などで使える簡単な言い換えを紹介します。
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「終わり良ければすべて良し」の意味
「終わり良ければすべて良し」とは、途中で問題や苦労があっても、最終的に良い結果になれば、全体としては良かったと考えられるという意味です。
「途中の問題はどうでもよい」と無視する言葉ではありません。大変なこともあったけれど、無事に終わった安心感や、良い結果を喜ぶ気持ちを表します。
なお、一般には「終わりよければすべてよし」「終わり良ければ全て良し」など、漢字とひらがなの表記に違いがありますが、意味は同じです。
英語の定番は All’s well that ends well.

All’s well that ends well.
All’s は All is の短縮形です。直訳すると「うまく終わるものは、すべて良し」。つまり、最後の結果が良ければ、それまでの苦労も含めて良かったと思えるという意味になります。
発音するときは、All’s well と that ends well を二つのまとまりにすると言いやすくなります。
All’s well / that ends well.
会話での使い方
A: The event started late, and the microphone stopped working.
(イベントは遅れて始まったし、マイクも動かなくなったね)
B: Yes, but everyone had a great time in the end.
(うん。でも最後はみんな楽しんでくれたね)
A: That’s true. All’s well that ends well.
(確かに。終わり良ければすべて良しだね)
最後に安心した場面で、出来事全体を締めくくる一言として使えます。
シェイクスピアが作ったことわざ?
All’s Well That Ends Well は、シェイクスピアの喜劇の題名としても有名です。そのため、「シェイクスピアが作った表現」と説明されることがあります。
ただし、似た考え方や表現はシェイクスピア以前にも存在していたとされます。シェイクスピア作品によって広く知られる形になった、と理解しておけば十分です。
現代の会話で使うときに、作品の知識は必要ありません。英語圏でも独立したことわざとして通じます。
初心者でも言える簡単な英語
All’s well that ends well. を思い出せなくても、最後にどうなったかを簡単な英語で言えば、「終わり良ければすべて良し」の気持ちは十分に伝わります。
It worked out in the end.
「最終的にはうまくいった」という、もっとも使いやすい言い換えです。work out は、問題や計画が「うまくいく」という意味です。
We had a few problems, but it worked out in the end.
いくつか問題はあったけれど、最後にはうまくいきました。
Everything turned out fine.
「すべて結局は大丈夫だった」という意味です。turn out は「最終的に〜になる・〜だと分かる」を表します。
I was worried at first, but everything turned out fine.
最初は心配だったけれど、すべて結局は大丈夫でした。
We got a good result.
「良い結果を得られた」という、とてもシンプルな言い方です。仕事や試験、プロジェクトなど、結果がはっきりしている場面で使えます。
It was a lot of work, but we got a good result.
大変な作業だったけれど、良い結果を得られました。
It ended well.
「良い形で終わった」という短い表現です。ことわざの後半を、そのまま簡単な文として使えます。
The trip had a difficult start, but it ended well.
旅行は大変な始まりだったけれど、最後は良い形で終わりました。
We made it.
「やり遂げた」「間に合った」「無事に着いた」など、苦労の末にゴールへ到達したときの短い一言です。
It wasn’t easy, but we made it!
簡単ではなかったけれど、やり遂げたね!
It was worth it.
「その価値があった」「苦労したかいがあった」という意味です。結果だけでなく、途中の努力も肯定できます。
The hike was hard, but the view was beautiful. It was worth it.
ハイキングは大変だったけれど、景色がきれいだった。行ったかいがあったよ。
場面別に使ってみよう
旅行でトラブルがあったとき
Our flight was delayed, but we arrived safely. It worked out in the end.
飛行機は遅れたけれど、無事に着きました。最後にはうまくいきました。
旅行では、遅延、道に迷う、予約の問題など、途中で予想外のことが起こりがちです。最後に目的地へ着けたなら、We made it! だけでも気持ちが伝わります。
仕事やプロジェクトが終わったとき
We had to change the plan several times, but the client was happy with the result.
計画を何度も変更しなければならなかったけれど、クライアントは結果に満足してくれました。
All’s well that ends well.
終わり良ければすべて良しですね。
仕事では、ことわざだけで終わらず、「何が良い結果だったのか」を具体的に加えると自然です。
イベントやパーティーのあと
The weather was bad in the morning, but everyone enjoyed the party.
朝は天気が悪かったけれど、みんなパーティーを楽しみました。
That’s what matters.
大切なのはそこだね。
That’s what matters. は「それこそが大切」という意味です。最終的に大事な目的を達成できたことへ焦点を当てられます。
人間関係が修復できたとき
We had an argument, but we talked it through and understood each other better.
言い争いになったけれど、しっかり話し合って、前よりお互いを理解できました。
Things are better now.
今は前より良くなったよ。
問題のあとで関係が強くなった場合は、「雨降って地固まる」は英語で?の表現も使えます。
「最後が良ければ途中は何をしてもよい」ではない
All’s well that ends well. は、途中の失敗や人への迷惑を正当化する言葉ではありません。
たとえば、準備不足で周りに大きな負担をかけた人が、自分から「終わり良ければすべて良し」と言うと、反省していないように聞こえる場合があります。
そんなときは、先に問題を認めてから結果を喜びましょう。
We made some mistakes, and we need to learn from them. But I’m glad we got a good result.
いくつかミスをしたので、そこから学ぶ必要があります。でも、良い結果になってよかったです。
これなら、過程への反省と結果への安堵を両方伝えられます。
似ている表現との違い
It’s not over until it’s over.
「終わるまでは終わりではない」という意味です。最後まで何が起きるか分からないので、諦めたり油断したりするな、という表現です。
All’s well that ends well. が終わった後の振り返りなのに対し、It’s not over until it’s over. はまだ途中で使います。
Better late than never.
「遅れても、やらないよりはまし」という意味です。最後にできたことを肯定しますが、「最終結果が良ければ全体も良い」という意味とは少し違います。
The end justifies the means.
「目的は手段を正当化する」という意味です。「結果が良ければ方法は問わない」という、より強く議論を呼ぶ考え方です。
「終わり良ければすべて良し」の訳として使うのは避けましょう。倫理的に問題のある手段まで正当化する響きがあります。
まとめ
「終わり良ければすべて良し」にあたる英語のことわざは、All’s well that ends well. です。
実際の会話では、次の簡単な英語でも自然に気持ちを表せます。
- It worked out in the end.(最後にはうまくいった)
- Everything turned out fine.(結局すべて大丈夫だった)
- We got a good result.(良い結果を得られた)
- It ended well.(良い形で終わった)
- We made it.(やり遂げた・無事に着いた)
- It was worth it.(苦労したかいがあった)
まずは幅広い場面で使える It worked out in the end. から覚えてみましょう。途中の苦労と最後の安心を一つの文で伝えられる、会話に強い表現です。









