
誰かの失敗や好ましくない態度を見て、「自分も気をつけよう」と思った経験はありませんか。そんなときに使う「人の振り見て我が振り直せ」は、英語でどう言えばよいのでしょうか。
意味を自然に伝えやすい表現は、Learn from other people’s mistakes. です。直訳すると「ほかの人の失敗から学びなさい」で、日本語のことわざが伝えたい考え方とよく合います。
ただし、会話ではことわざらしく言わなくても、I don’t want to make the same mistake.(同じミスはしたくない)や、That taught me something.(勉強になった)のような簡単な英語で十分です。
この記事では、定番表現や古くからある英語のことわざに加えて、初心者でも仕事や日常会話ですぐ使える言い換えを紹介します。
Contents
「人の振り見て我が振り直せ」の意味
「人の振り見て我が振り直せ」とは、他人の行動を見て、よくないところがあれば、自分にも同じところがないか振り返って改めなさいという意味のことわざです。
ここでの「振り」は、身振りだけではなく、行動や態度を指します。誰かを批判して終わるのではなく、その出来事を自分自身の改善につなげるところが大切です。
反対に、他人のよい行動を見て自分も取り入れる場合にも、この考え方は応用できます。英語では「悪い例から学ぶ」と直接言う場合と、「よいお手本にする」と表現する場合を分けると自然です。
自然な英語は Learn from other people’s mistakes.

Learn from other people’s mistakes.
learn from … は「〜から学ぶ」、other people’s mistakes は「ほかの人たちの失敗」という意味です。
日本語のことわざを一語ずつ直訳した表現ではありませんが、他人の失敗を見て、自分は同じ失敗をしないように学ぶという核心を、分かりやすい英語で伝えられます。
会話での使い方
A: Tom forgot to back up the file and lost all his work.
(トムはファイルをバックアップせず、作業を全部失ってしまったの)
B: That’s terrible. We should learn from his mistake.
(それは大変だね。私たちは彼の失敗から学ばないとね)
A: I’m going to back up my files now.
(今すぐファイルをバックアップするよ)
一般論なら複数形の other people’s mistakes、特定の一つの失敗について話すなら単数形の his mistake や her mistake が使えます。
古い英語のことわざもある
「人の振り見て我が振り直せ」に近い古い表現として、次のような英語が紹介されることがあります。
Learn wisdom by the follies of others.
他人の愚かな行いから知恵を学べ。
folly は「愚かな行為・判断」を意味します。ことわざらしい重みはありますが、wisdom や follies は日常会話では少し古風です。
また、次の形もあります。
Wise people learn by other people’s mistakes.
賢い人は、他人の失敗から学ぶ。
意味は近いものの、相手に直接言うと説教のように響くことがあります。普段の会話では、短い We can learn from this. などにすると柔らかくなります。
初心者でも言える簡単な英語
「人の振り見て我が振り直せ」を英語のことわざに置き換えようとしなくても大丈夫です。その場で感じたことを、短い英語に分けて伝えましょう。
I don’t want to make the same mistake.
「同じミスはしたくない」という、非常に使いやすい表現です。誰かを責めず、自分がどうするかに焦点を置けます。
She missed the deadline. I don’t want to make the same mistake.
彼女は締め切りに間に合わなかった。同じミスはしたくないな。
I should be more careful, too.
「私ももっと気をつけたほうがいい」という意味です。too を入れることで、「自分にも起こり得る」と謙虚に振り返るニュアンスが出ます。
He sent the email to the wrong person. I should be more careful, too.
彼は違う人にメールを送ってしまった。私ももっと気をつけよう。
That taught me something.
「それは勉強になった」という言い方です。teach は人が教える場合だけでなく、経験や出来事が教訓を与える場合にも使えます。
Watching how they handled the problem taught me something.
彼らが問題に対処する様子を見て、勉強になりました。
I learned from that.
「そこから学んだ」という、さらに短い表現です。失敗した本人が自分について言うことも、周りの人が出来事について言うこともできます。
It was a difficult situation, but I learned from that.
大変な状況だったけれど、そこから学びました。
We can learn from this.
「私たちはこの出来事から学べる」という前向きな言い方です。チームで問題を振り返るときにも、誰か一人を責めずに使えます。
Let’s not blame anyone. We can learn from this.
誰かを責めるのはやめよう。この出来事から学べるよ。
I’ll make sure I don’t do that.
「自分はそうしないように気をつけます」という意味です。make sure は「必ず〜するようにする・確認する」という日常的な表現です。
I saw what happened. I’ll make sure I don’t do that.
何が起きたか見ました。自分はそうしないように気をつけます。
仕事で使うなら「責める」より「学ぶ」
職場で誰かのミスを話すとき、You made a mistake.(あなたはミスをした)と個人を主語にすると、責めているように聞こえやすくなります。
チームとして振り返るなら、出来事や今後の行動に焦点を移しましょう。
- What can we learn from this?(ここから何を学べるでしょうか)
- How can we prevent this next time?(次回、どうすれば防げるでしょうか)
- Let’s check our process.(手順を確認しましょう)
- Let’s make sure it doesn’t happen again.(二度と起きないようにしましょう)
このような言い方なら、「人の振り見て我が振り直せ」の精神を、建設的な英語として実践できます。
よいお手本から学ぶときの英語
相手のよい行動を自分も取り入れたいなら、mistake を使う必要はありません。
I want to follow her example.
「彼女を見習いたい」という意味です。follow someone’s example で「人のよい例にならう」を表します。
She always listens carefully. I want to follow her example.
彼女はいつも丁寧に話を聞きます。私も彼女を見習いたいです。
That’s a good reminder for me.
「自分にとってよい気づき・戒めになった」という柔らかい表現です。悪い例にもよい例にも使えます。
Seeing him prepare so well was a good reminder for me.
彼がしっかり準備する姿を見て、私も改めて気づかされました。
英語学習でも使える考え方
ほかの人が英語を間違えたとき、笑ったり批判したりする必要はありません。「自分も同じところを間違えるかもしれない」と考えれば、貴重な学びになります。
たとえば、誰かが He go to work. と言ったのを聞いたら、「三人称単数だから goes だ」と自分の知識を確認できます。同時に、間違いながら話す姿勢そのものをよいお手本にできるかもしれません。
We all make mistakes, and we can learn from each other.
私たちはみんな間違えるし、お互いから学べます。
失敗そのものを次の成長につなげる表現は、「失敗は成功のもと」は英語で?でも詳しく紹介しています。
似ているようで違う英語表現
Don’t judge others.
「他人を批判するな」という意味です。自分を振り返る点では関連しますが、「人の失敗から学ぶ」という意味までは含みません。
People who live in glass houses shouldn’t throw stones.
直訳すると「ガラスの家に住む人は石を投げるべきではない」。自分にも欠点がある人が、他人を批判すべきではないという英語のことわざです。
「人の振り見て我が振り直せ」と共通点はありますが、こちらは主に「人を批判する前に自分を見なさい」という戒めです。
まとめ
「人の振り見て我が振り直せ」を自然に伝えるなら、Learn from other people’s mistakes. が分かりやすい表現です。
日常会話では、さらに簡単な次のフレーズも使えます。
- I don’t want to make the same mistake.(同じミスはしたくない)
- I should be more careful, too.(私ももっと気をつけよう)
- That taught me something.(勉強になった)
- We can learn from this.(この出来事から学べる)
- I’ll make sure I don’t do that.(自分はそうしないように気をつける)
まずは I should be more careful, too. から使ってみましょう。他人の行動を批判するのではなく、自分の次の行動に変える。そんな日本語のことわざの知恵を、簡単な英語で自然に表せます。









