「馬の耳に念仏」は英語で?定番表現と初心者でも言える簡単な英語

「馬の耳に念仏」は英語で?と解説する女性向け英語学習イラスト

「何度言っても聞いてくれない」「アドバイスしても右から左へ抜けていく」。そんなときに浮かぶことわざが、馬の耳に念仏です。

英語では、直訳して praying into a horse’s ear とは言いません。いちばん自然で覚えやすいのは、It goes in one ear and out the other. です。ただし、日本語の「何を言ってもありがたみが伝わらない」と、英語の「聞いてもすぐ忘れる」には少し焦点の違いがあります。

この記事では定番表現だけでなく、今日から言える簡単な英語や、職場で角を立てない言い換えまで紹介します。

「馬の耳に念仏」は英語で?

最も使いやすい表現は、次のフレーズです。

It goes in one ear and out the other.
(片方の耳から入って、もう片方の耳から出ていく)

話を聞いているように見えても、内容が頭に残っていない様子を表します。主語は、話やアドバイスを指す it。人を主語にしたい場合は、次のようにも言えます。

Everything I say goes in one ear and out the other.
私が言うことは、全部右から左へ抜けていきます。

My advice went in one ear and out the other.
私のアドバイスは、聞き流されてしまいました。

It goes in one ear and out the other. の意味を表すイラスト
「片方の耳から入り、もう片方から出る」というイメージです。

日本語と英語はどこまで同じ?

「馬の耳に念仏」は、ありがたい教えを聞かせても価値が分からず、効果がないことのたとえです。一方、in one ear and out the other は、聞いたことを気に留めない、すぐ忘れる、という日常的な場面でよく使います。

完全に一語一句同じではありませんが、「言っても相手の心や頭に残らない」という場面では、とても自然な対応表現です。

「何を言っても無駄」を強めに言うなら

It’s like talking to a brick wall.
レンガの壁に向かって話しているようなものです。

返事がない、反応がない、何を言っても考えを変えない相手に使います。in one ear and out the other よりも、話し手のいらだちが強く伝わります。

Talking to him is like talking to a brick wall.
彼に話すのは、壁に話すようなものです。

本人に直接言うとかなりきつく響くため、仕事では慎重に使いましょう。

初心者でも言える簡単な英語

ことわざらしい長い表現がすぐ出てこなくても大丈夫です。状況をそのまま簡単な英語にすれば、十分自然に伝わります。

He never listens.

彼は全然、人の話を聞きません。

She won’t take my advice.

彼女は私のアドバイスを聞き入れてくれません。

There’s no point in telling him.

彼に言っても仕方がありません。

I’ve told her many times.

彼女には何度も言いました。

My advice didn’t get through.

私のアドバイスは伝わりませんでした。

たとえば、同僚に何度注意しても同じミスが続くなら、I’ve told him many times, but he never listens.(何度も言ったのですが、彼は全然聞きません)で状況がよく伝わります。

職場では「相手を責めない」言い方も便利

「あの人は聞かない」と決めつけると、人間関係が悪くなることがあります。ビジネスでは、自分の伝え方にも余地を残す表現が便利です。

I’m not sure my point came across.
私の言いたかったことが、うまく伝わったか分かりません。

Maybe I should explain it another way.
別の言い方で説明したほうがよさそうです。

Let me explain that again.
もう一度説明させてください。

どれも相手を直接責めずに会話を前へ進められます。特に Maybe I should explain it another way. は、英語に自信がないときにも使いやすい一文です。

似ているようで違う英語表現

You can lead a horse to water, but you can’t make it drink.

「馬を水辺へ連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という英語のことわざです。機会や助けは与えられても、最後に行動するかどうかは本人次第、という意味。馬が登場しますが、「聞き流す」よりも「強制はできない」に重点があります。

Cast pearls before swine.

直訳は「豚の前に真珠を投げる」。価値が分からない相手に貴重なものを与えても無駄、という意味なので、日本語では「豚に真珠」「猫に小判」に近い表現です。「馬の耳に念仏」の訳として見かけることもありますが、日常会話なら in one ear and out the other のほうが使いやすいでしょう。

会話例で使い方を確認しよう

A: Did Ken remember what you told him?
B: No. It went in one ear and out the other.

A: ケンは、あなたが言ったことを覚えていた?
B: ううん。完全に聞き流していたよ。


A: I’ve asked her to check the schedule three times.
B: Maybe you should explain it another way.

A: 彼女には予定を確認するよう3回頼んだんだけど。
B: もしかしたら、別の言い方で説明したほうがいいかもね。

まとめ

「馬の耳に念仏」を英語で表すなら、まずは It goes in one ear and out the other. を覚えておけばOKです。

  • It goes in one ear and out the other.:聞いても頭に残らない
  • It’s like talking to a brick wall.:何を言っても反応がない・無駄
  • He never listens.:初心者でも言いやすい
  • Maybe I should explain it another way.:職場で角を立てにくい

英語では、ことわざを完璧に訳すより、今の状況を短い言葉で伝えるほうが自然なこともあります。まずは He never listens. のような一文から使ってみましょう。

反対に、周りの意見を持ち寄る前向きな表現も知りたい方は、「三人寄れば文殊の知恵」は英語で?もどうぞ。

相手に限らず、働きかけても何の手応えや効果もない場面なら、「暖簾に腕押し」は英語で?もあわせてどうぞ。

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