
a secondは、文字どおりには「1秒」ですが、日常会話では「ちょっと」「ほんの少しの間」という意味でもよく使われます。Just a second.なら「ちょっと待って」、for a secondなら「ほんの少しの間」、in a secondなら「すぐに」です。
a momentやa minuteとよく似ていますが、a secondにはごく短い時間をカジュアルに切り取る感覚があります。この記事では、secondの基本イメージ、よく使う語順、自然な例文、類似表現との違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
a secondの基本的な意味
secondは時間の単位である「秒」を表す名詞です。
- It only takes ten seconds.
10秒しかかかりません。 - She finished one second before the deadline.
彼女は締め切りの1秒前に終えました。
ところが会話のa secondは、必ずしも正確な1秒ではありません。「長くはかからない、ごく短い時間」を表し、日本語の「ちょっと」に近くなります。
- Wait a second.
ちょっと待って。 - Can I talk to you for a second?
ちょっと話せる? - I’ll be ready in a second.
すぐに準備できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜa secondが「ちょっと」になるの?
secondは、誰でも「とても短い時間」だと分かる単位です。その最小に近い時間を借りて、相手に大きな負担をかけない短い時間を表します。
Give me a second.と言うと、「長く待たせるつもりはないので、ほんの少しだけ時間をください」というニュアンスになります。実際には数秒から数分かかることもあり、時間の長さより「すぐ終わるつもり」という姿勢を伝える表現です。
a secondのよく使う形

Just a second.:ちょっと待って
Just a second.は、相手に少しだけ待ってほしいときの定番表現です。justが「ほんの・たった」を加えるため、短さが強調されます。
- Just a second. I can’t find my keys.
ちょっと待って。鍵が見つからないの。 - Just a second, please. I’ll check your order.
少々お待ちください。ご注文を確認します。 - Could you hold on for just a second?
ほんの少し、そのまま待っていただけますか?
カジュアルな会話では自然ですが、接客や仕事ではpleaseを添えたり、Could you wait a second?にしたりすると柔らかくなります。
Wait a second.:「待って」と「ちょっと待った」
Wait a second.には二つのよくある使い方があります。
- 実際に少し待ってもらう
- 相手の発言に気づき、会話をいったん止める
- Wait a second. I forgot my umbrella.
ちょっと待って。傘を忘れた。 - Wait a second—did you say you’re moving abroad?
ちょっと待って。海外に引っ越すって言った? - Wait a second. That doesn’t make sense.
ちょっと待って。それは筋が通らないよ。
後者は驚き、疑問、矛盾への気づきを示します。強く言うと相手への反論にも聞こえるため、仕事ではSorry, could I clarify one thing?などに言い換えると穏やかです。
Give me a second.:ちょっと時間をください
自分が確認・準備・判断をするための短い時間を求めます。
- Give me a second to open the file.
ファイルを開くので、少し待ってください。 - Give me a second. I’m almost done.
ちょっと待って。もうすぐ終わるから。 - Can you give me a second to think?
少し考える時間をもらえる?
命令形のGive me a second.は親しい相手には自然です。丁寧さが必要なら、Could you give me a second?やMay I have a moment?が使えます。
for a second:ほんの少しの間
forは動作や状態が続く長さを示します。for a secondは「ごく短い間、その状態だった」という意味です。
- I looked away for a second.
ほんの一瞬、目をそらしました。 - Can we talk for a second?
ちょっと話せる? - For a second, I thought I had sent the email to the wrong person.
一瞬、違う人にメールを送ったと思いました。 - She hesitated for a second before answering.
彼女は答える前に一瞬ためらいました。
気持ちや考えが一時的に生じた場面では、日本語の「一瞬」がよく合います。
in a second:すぐに
in+時間は「その時間がたったら」を表します。in a secondは「ごく短い時間がたったら」、つまり「すぐに」です。
- I’ll call you back in a second.
すぐにかけ直します。 - Your receipt will print in a second.
レシートはすぐに印刷されます。 - I’ll be downstairs in a second.
すぐに下へ行きます。
for a second=短い間続く、in a second=短い時間がたったら起こると区別しましょう。
a secondとa moment・a minuteの違い
「ちょっと待って」では、a second、a moment、a minuteのどれも使えます。正確な時間差ではなく、場面や響きに違いがあります。
| 表現 | 感覚 | 主な印象 |
|---|---|---|
| a second | ごく短い時間 | カジュアルで軽い |
| a moment | 短い一区切り | 中立的で落ち着いている |
| a minute | 短い時間 | 日常的。驚きや異議にもよく使う |
- Just a second.:ちょっと待って(軽くカジュアル)
- Just a moment, please.:少々お待ちください(落ち着いて丁寧)
- Wait a minute!:ちょっと待って!(驚き・異議にも自然)
ただし、これは絶対的なルールではありません。普通の会話では三つがかなり重なり、話し手の好みや地域差もあります。まずは丁寧な場面ではJust a moment, please.、親しい会話ではJust a second.と覚えると使いやすいでしょう。
詳しくは、a momentの意味とa minuteとの違い、a minuteの意味とWait・for・inの使い方も参考にしてください。
場面別に使えるa secondの例文
仕事・オンライン会議
- Give me a second to share my screen.
画面を共有するので、少し待ってください。 - Could you mute yourself for a second?
少しの間、ミュートにしていただけますか? - Wait a second—I think this number is incorrect.
ちょっと待ってください。この数字は間違っていると思います。
日常・家庭
- Just a second! I’m putting on my shoes.
ちょっと待って!靴を履いているところ。 - Can you watch the baby for a second?
ちょっと赤ちゃんを見ていてくれる? - The lights went out for a second.
照明が一瞬消えました。
恋愛・人間関係
- For a second, I thought you were serious.
一瞬、本気なのかと思った。 - Can I talk to you alone for a second?
ちょっと二人だけで話せる? - Give me a second. I don’t know how to answer that.
少し時間をちょうだい。どう答えればいいか分からない。
海外旅行・買い物
- Just a second. My boarding pass is on my phone.
少々お待ちください。搭乗券はスマートフォンにあります。 - Could I try this on for a second?
これをちょっと試着してもいいですか? - I’ll get your change in a second.
すぐにお釣りをお持ちします。
日本人が間違えやすいポイント
「2番目」のsecondとの違い
secondには「秒」だけでなく「2番目の」という意味もあります。
- This is my second visit to New York.
ニューヨークを訪れるのは今回が2回目です。 - Wait a second.
ちょっと待って。
前者は順序を表す形容詞、後者は短い時間を表す名詞です。文脈で自然に区別できます。
secondは可算名詞なのでaが必要
短い時間を意味するときは、通常a secondまたはone secondとします。
- ○ Give me a second.
- × Give me second.
forとinを入れ替えない
- I stopped for a second.
私は一瞬立ち止まりました。 - I’ll stop in a second.
私はすぐに止めます。
forは継続した時間、inは今からその出来事までの時間です。
しゅみすけ(大山俊輔)
a secondが出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- Please wait.
待ってください。 - I’ll be ready soon.
すぐに準備できます。 - Can we talk briefly?
少し話せますか? - I need a little time.
少し時間が必要です。 - Let me check.
確認させてください。
「ちょっと待って」の場面別表現は、Just a moment・Wait a minuteなど「ちょっと待って」の英語でも詳しく紹介しています。
まとめ
a secondは文字どおりには「1秒」ですが、会話では「ちょっと・ほんの少しの間」を表します。
- Just a second.:ちょっと待って
- Wait a second.:ちょっと待って/ちょっと待った
- Give me a second.:少し時間をください
- for a second:ほんの少しの間
- in a second:すぐに
a momentよりカジュアルで軽い傾向がありますが、三つの表現は日常会話で重なる部分も多くあります。まずは親しい会話でJust a second.、丁寧な場面でJust a moment, please.から使ってみましょう。
ほかの定型表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









