
not …, either は、否定文に「〜もまた」を加えるときの定番表現です。たとえば I don’t like it either. は「私もそれが好きではありません」という意味になります。
I like it too.
私もそれが好きです。
I don’t like it either.
私もそれが好きではありません。
日本語ではどちらも「私も」ですが、英語では肯定文なら too、否定文なら either と使い分けるのが基本です。この記事では、文末のeitherがなぜ否定文で「〜も」となるのか、自然な語順、too・Neither do I.・Me neither.との違いまで整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
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not …, eitherの意味
否定文の文末に置く either は、「〜もまた…ない」「〜も…ではない」という意味です。すでに出た人・物・行動に、もう一つ否定の対象を加えます。
She doesn’t drink coffee, and I don’t drink it either.
彼女はコーヒーを飲みませんし、私も飲みません。
We can’t go on Friday either.
私たちは金曜日も行けません。
最初の例では「彼女に加えて私も」、次の例では別の日に加えて「金曜日も」と、文脈に応じて追加されるものが変わります。eitherを機械的に「私も」と訳すのではなく、否定される対象をもう一つ足す感覚で捉えると分かりやすくなります。
なぜeitherが否定文で「〜も」になる?
eitherには、二つの候補の「どちらか一方」という意味があります。否定の範囲に入ると、「こちらの側でもそうではない」「もう一方についてもそうではない」という追加の意味を担います。
- 肯定 + too:同じ肯定内容を追加する
- 否定 + either:同じ否定内容を追加する
Tom is tired. I’m tired too.
トムは疲れています。私も疲れています。
Tom isn’t ready. I’m not ready either.
トムは準備ができていません。私もできていません。
日本語の「も」一語にtooとeitherの両方が対応するため、日本語話者は迷いやすいところです。英語では先に文が肯定か否定かを見ましょう。
基本の語順は「否定文 + either」
初心者が会話で使うなら、eitherは文末に置くのが最も安全で自然です。
主語 + 否定の動詞 + その他の語 + either
- I don’t know either. 私も分かりません。
- She isn’t coming either. 彼女も来ません。
- We can’t stay either. 私たちも残れません。
- He hasn’t finished either. 彼もまだ終えていません。
eitherの前にカンマを入れる例もありますが、短い普通の文では I don’t know either. のように、カンマなしで書くのが一般的です。
I don’t either.だけでも使える
相手が言った動作を繰り返さなくても、助動詞やbe動詞を残して短く返せます。
A: I don’t watch much TV.
テレビはあまり見ません。
B: I don’t either.
私も見ません。
ただし、何でもdon’tにするわけではありません。元の内容に合わせて形を変えます。
- I’m not either. 私もそうではありません。
- I can’t either. 私もできません。
- I haven’t either. 私もしていません。
- I won’t either. 私もしません。
A: I can’t open this file.
このファイルを開けません。
B: I can’t either.
私も開けません。
A: I haven’t booked a hotel yet.
まだホテルを予約していません。
B: I haven’t either.
私もまだです。
too・either・Neither do I.の違い

tooは肯定文で「〜も」
too は肯定内容を追加します。
I want to go too.
私も行きたいです。
× I don’t want to go too. は、学習者が意図する「私も行きたくない」には不安定です。基本形は次です。
○ I don’t want to go either.
私も行きたくありません。
Neither do I.は否定文への整った返答
Neither do I. も「私も〜ではありません」です。ただし、neitherを先頭に置き、助動詞と主語を倒置します。
A: I don’t eat seafood.
魚介類を食べません。
B: Neither do I.
私も食べません。
I don’t either. は通常の否定文の語順なので作りやすく、会話でも自然です。Neither do I. は形が整っており、元の文に合わせて Neither am I. / Neither can I. / Neither have I. と変化します。詳しくはSo do I.の意味は?Neither do I.・Me tooとの違いと使い方をご覧ください。
Me neither.は短くくだけた返答
Me neither. は日常会話でよく使う短い返答です。
A: I’m not hungry.
お腹が空いていません。
B: Me neither.
私もです。
文法の形を選ぶ時間がなければMe neither.が便利です。一方、否定した内容をはっきり言いたければ I’m not hungry either. と文全体を言えます。
場面別の自然な例文
日常会話
I don’t feel like cooking tonight either.
私も今夜は料理をする気になれません。
This charger doesn’t work either.
この充電器も使えません。
仕事
I haven’t received the updated file either.
私も更新版のファイルを受け取っていません。
Our team can’t meet on Monday either.
私たちのチームも月曜日には会議できません。
恋愛・人間関係
I don’t want to argue either.
私も言い争いたくありません。
He didn’t call me, and he didn’t text me either.
彼は電話をくれず、メッセージもくれませんでした。
海外旅行
I don’t speak French either.
私もフランス語を話せません。
We couldn’t find the entrance either.
私たちも入口を見つけられませんでした。
買い物
I don’t like either color.
私はどちらの色も好きではありません。
この例ではeitherが文末ではなく、either + 名詞 で「二つのうちどちらも〜ない」を表しています。次の節で違いを確認しましょう。
文末のeitherとnot … either A/Bは別の使い方
eitherには複数の働きがあります。見た目が似ていても意味を区別しましょう。
文末のeither:否定内容を追加
I don’t like this one either.
私はこれも好きではありません。
ほかの何かが好きではないという文脈に、「これも」を追加しています。
not + either + 名詞:二つのどちらも〜ない
I don’t like either dress.
私はどちらのドレスも好きではありません。
二着のドレスを否定しています。肯定文の either dress なら「どちらのドレスでも」です。
either A or B:AかBのどちらか
We can meet either Monday or Tuesday.
月曜日か火曜日のどちらかに会えます。
これは選択肢を結ぶ構文です。語順や動詞の一致はeither A or Bの意味・語順・動詞の一致で詳しく解説しています。また、両方を否定する neither A nor B とも比べると整理しやすくなります。
日本人が間違えやすいポイント
否定文でtooを使わない
× I don’t understand too.
○ I don’t understand either.
私も分かりません。
日本語の「も」だけを見ず、否定文ならeitherを選びます。
eitherだけで返事をしない
否定文への返答として、通常は Either. だけとは言いません。次のどれかを使いましょう。
- I don’t either.
- Neither do I.
- Me neither.
文頭のI either don’t …とは意味の焦点が違う
I either don’t understand or don’t agree. は「理解していないか、同意していないかのどちらか」と選択肢を作る表現です。「私も分かりません」なら、文末に置いて I don’t understand either. とします。
何が「〜も」なのか文脈で判断する
I don’t like this café either. は、文脈によって「私もこのカフェが好きではない」または「私はこのカフェも好きではない」と解釈できます。誤解を避けたいときは、比較対象を文で明示します。
Mika doesn’t like this café, and I don’t like it either.
ミカはこのカフェが好きではなく、私も好きではありません。
I don’t like that café, and I don’t like this one either.
私はあのカフェが好きではなく、このカフェも好きではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語での言い換え
eitherがすぐに出てこなくても、否定文をそのまま繰り返せば意味は伝わります。
A: I don’t know the answer.
答えが分かりません。
B: I don’t know the answer.
私も答えが分かりません。
より短くするなら、会話では次が便利です。
- Me neither. 私もです。
- I don’t. 私もしません/そうではありません。
- I can’t. 私もできません。
- I’m not. 私もそうではありません。
ただし、短い返答は文脈が必要です。単独でも意味をはっきりさせたい場合は、I don’t like it either. のように内容まで言いましょう。
まとめ
- not …, either は「〜もまた…ない」という否定の追加
- 基本語順は否定文 + eitherで、eitherは文末に置く
- 肯定文の「〜も」はtoo、否定文の「〜も」はeither
- I don’t either. は通常語順の自然な短い返答
- Neither do I. は倒置を使う整った返答、Me neither. はくだけた短い返答
- either A or B や not + either + 名詞 とは役割が異なる
A: I don’t want this conversation to end.
この会話が終わってほしくありません。
B: I don’t either.
私もです。
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