be disposed toの意味は?語順・be disposed towardとの違いと自然な例文

be disposed toの意味・使い方・語順を解説するアイキャッチ画像

be disposed to do は「〜する気がある」「〜する傾向がある」という意味です。人の気持ちや考えが、ある行動の方向へ傾いていることを表します。

ただし、日常会話で頻繁に使うくだけた表現ではありません。ややフォーマルで、特に not be disposed to do(〜する気はない)の形が、丁寧だがはっきりした拒否や判断を伝えるときに使われます。また、be disposed toward … では「〜に好意的・否定的な態度をとる」という別の語順になります。

be disposed to doの基本的な意味

基本形は次のとおりです。

主語 + be動詞 + disposed + to + 動詞の原形

I’m disposed to accept their proposal.
私は彼らの提案を受け入れてもよいと考えています。

She is disposed to trust people too quickly.
彼女は人を早く信用しすぎる傾向があります。

同じ形で、文脈によって次の二つの意味になります。

  • 意欲・気持ち:〜する気がある、〜してもよいと思う
  • 性質・傾向:〜しがちである、〜する傾向がある

どちらも「心や性質が、その行動の方向へ傾いている」という共通イメージです。

しゅみすけ(大山俊輔)

be disposed toは、積極的に「ぜひしたい」と言うより、「今の気持ちはそちらへ傾いている」という控えめな表現です。会話ではnot disposed toの形もよく覚えておきましょう。

なぜdisposeが「気持ちを傾ける」になるの?

dispose には、物をある位置・順序に「配置する」、人の気持ちをある方向へ「向ける」という古くからの意味があります。そこから be disposed to do は「〜する方向へ気持ちや性質が置かれている」という意味になります。

日本語では「気が向いている」「そう考える傾向にある」と捉えると分かりやすいでしょう。

The evidence disposed the committee to reconsider the rule.
その証拠によって、委員会は規則を再検討する方向へ傾きました。

この能動態はかなりフォーマルです。学習者が自分で使う場合は、まず be disposed to のまとまりで覚えるのが実用的です。

not be disposed to doは「〜する気はない」

現代英語では、否定形が特に便利です。単なる don’t want to より落ち着いた、意志のある拒否に聞こえます。

I’m not disposed to argue about it tonight.
今夜そのことについて議論する気はありません。

The manager was not disposed to make an exception.
そのマネージャーは例外を認めるつもりがありませんでした。

We are not disposed to change the agreement at this stage.
現段階で契約を変更する考えはありません。

仕事や交渉では丁寧に響く一方、判断が固い印象も与えます。親しい相手との日常会話なら、I don’t feel like …I don’t want to … のほうが自然なことが多いです。

be disposed towardの意味と語順

be disposed to doとbe disposed towardの語順と意味の違い

be disposed toward + 人・物・考え は「〜に対して一定の態度・感情をもっている」という意味です。多くの場合、態度の方向を示す副詞を添えます。

be favorably disposed toward:〜に好意的である

The board is favorably disposed toward the new plan.
取締役会は新しい計画に好意的です。

Most residents seem well disposed toward the project.
住民の多くは、その計画に好意的なようです。

be ill disposed toward:〜に否定的・非友好的である

He was ill disposed toward anyone who questioned his decision.
彼は自分の決定に疑問を呈する人に否定的でした。

ill disposed は硬く、現代の日常会話では unfriendly towardnegative about のほうが一般的です。

to doとtowardの見分け方

  • be disposed to + 動詞の原形:ある行動をする気・傾向
  • be disposed toward + 名詞:人・物・提案などへの態度

× She is disposed to the proposal.
She is favorably disposed toward the proposal.
彼女はその提案に好意的です。

仕事・日常・人間関係で使える例文

仕事や交渉

I’m disposed to give the team another week.
チームにもう1週間与えてもよいと考えています。

The client appears disposed to negotiate.
顧客は交渉する気があるようです。

Investors are favorably disposed toward the merger.
投資家はその合併に好意的です。

考え方や性格

He is disposed to see the best in people.
彼は人の良い面を見る傾向があります。

When tired, I’m disposed to make careless mistakes.
疲れていると、私は不注意なミスをしがちです。

She is naturally disposed to help others.
彼女は生まれつき人を助けようとする性質があります。

丁寧な拒否

I’m not disposed to discuss private matters at work.
職場で個人的なことを話す気はありません。

They were not disposed to forgive him immediately.
彼らはすぐに彼を許す気にはなれませんでした。

be disposed to・be inclined to・be willing toの違い

be disposed to:気持ちや性質がその方向へ傾く

フォーマルで控えめです。本人の意欲だけでなく、行動上の傾向も表せます。

I’m disposed to agree.
私は同意するほうに気持ちが傾いています。

be inclined to:〜したい気がする・〜しがちである

be inclined to は意味が非常に近く、現代英語ではより一般的です。詳しくはbe inclined toの意味とtend toとの違いで解説しています。

I’m inclined to agree.
どちらかといえば同意したいです。

be willing to:必要なら進んで〜する

be willing to は、条件を受け入れて「やってもよい」という意志に焦点があります。

I’m willing to help.
喜んで/必要なら手伝います。

I’m disposed to help. なら、「手伝う方向へ気持ちが傾いている」という少し距離のある言い方です。

dispose ofとは意味がまったく違う

dispose of は「不要な物などを処分する」という句動詞です。

Please dispose of the batteries safely.
電池は安全に処分してください。

be disposed toto と、dispose ofof を混同しないようにしましょう。処分の表現はdispose ofの意味とthrow awayとの違いで詳しく扱っています。

日本人が間違えやすいポイント

toの後ろは動詞の原形

be disposed to doto は不定詞の一部です。

× I’m disposed to accepting the offer.
I’m disposed to accept the offer.
私はその申し出を受け入れてもよいと考えています。

日常会話で無理に使いすぎない

たとえば友人に「今日は外出する気がない」と言うだけなら、I’m not disposed to go out today. は堅すぎることがあります。

I don’t feel like going out today.
今日は外出する気分じゃない。

このほうが自然です。be disposed to は、書き言葉、仕事上の判断、控えめで慎重な意見に向いています。

disposedだけで「処分された」と決めつけない

disposed の意味は後ろの語で変わります。

  • be disposed to do:〜する気・傾向がある
  • be disposed toward …:〜への態度をもつ
  • be disposed of:処分される

しゅみすけ(大山俊輔)

この表現が出てこないときは、「したいのか」「よくするのか」「好意的なのか」を分けましょう。I may do it.、I often do it.、I like the idea. のような基本英語で十分伝えられます。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

  • I may accept the plan.
    その計画を受け入れるかもしれません。
  • I think I can agree.
    同意できると思います。
  • He often thinks that way.
    彼はよくそのように考えます。
  • They like the idea.
    彼らはその考えを気に入っています。
  • We don’t want to change it.
    私たちはそれを変える気はありません。

意味を一つの難しい表現にまとめず、「気持ち」「頻度」「態度」のどれを伝えたいか選ぶのがコツです。

まとめ

  • be disposed to + 動詞の原形 は「〜する気がある・〜する傾向がある」
  • not be disposed to do は、フォーマルで意志のある「〜する気はない」
  • be disposed toward + 名詞 は、人や提案などへの態度を表す
  • be inclined to は近い意味で、より一般的
  • dispose of(〜を処分する)とは意味も語順も異なる

英熟語・定型表現を意味だけでなく、語順や似た表現との違いから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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