
be prone to は、「〜しがちである」「〜になりやすい」「〜を起こしやすい」という意味です。特に、ミス、病気、故障、事故、感情的な反応など、望ましくないことへ傾きやすい性質・傾向を表すときによく使われます。
This device is prone to overheating.
この機器は過熱しやすいです。
He is prone to making careless mistakes when he is tired.
彼は疲れていると、不注意なミスをしがちです。
日本語の「〜しがち」だけを見ると tend to と同じに思えますが、be prone to には「その悪い方向へ傾きやすい」「問題が生じる弱点を持っている」という含みが出やすいのが特徴です。この記事では、語順、toの後ろの形、自然な例文、tend to・be likely to・be susceptible toとの違いまで整理します。
Contents
be prone toの意味と基本形
基本形は次の2つです。
- be prone to+名詞:〜になりやすい、〜を起こしやすい
- be prone to+doing:〜しがちである
Some people are prone to headaches.
頭痛を起こしやすい人もいます。
Older systems are prone to errors.
古いシステムはエラーを起こしやすいです。
She is prone to worrying about small things.
彼女は小さなことを心配しがちです。
主語には人だけでなく、機械、素材、地域、仕組み、データなども置けます。
- children prone to allergies:アレルギーを起こしやすい子ども
- an area prone to flooding:洪水が起きやすい地域
- software prone to crashes:クラッシュしやすいソフトウェア
- skin prone to dryness:乾燥しやすい肌
しゅみすけ(大山俊輔)
proneが表す「傾きやすさ」
prone には、もともと「うつ伏せの」「前へ傾いた」という意味があります。そこから、比喩的に「ある方向へ傾きやすい」「あることの影響を受けやすい」という意味へ広がりました。
be prone to mistakes なら、「ミスという方向へ傾きやすい」。be prone to infection なら、「感染という状態になりやすい」という感覚です。
このため、be prone toの後ろには好ましくない結果が来ることが多くなります。
- accidents(事故)
- errors(誤り)
- stress(ストレス)
- injury(けが)
- confusion(混乱)
- overreacting(過剰反応すること)
ただし、文法的に悪いことしか置けないわけではありません。He is prone to sudden bursts of creativity.(彼は突然創造力を発揮することがある)のような肯定的・中立的な内容も可能です。それでも、一般的な使用では問題や弱点との組み合わせが中心です。
toの後ろは名詞またはdoing
be prone toのtoは不定詞のtoではなく前置詞です。そのため、動作を続けるなら動詞の原形ではなく動名詞を使います。
- × He is prone to make mistakes.
- ○ He is prone to making mistakes.
This material is prone to cracking in cold weather.
この素材は寒い天候ではひび割れしやすいです。
I’m prone to checking my phone when I feel nervous.
私は緊張すると、ついスマホを確認しがちです。
名詞なら、そのままtoの後ろに置けます。
She is prone to motion sickness.
彼女は乗り物酔いしやすいです。
be prone to・tend to・be likely toの違い

| 表現 | 中心となる意味 | 形 |
|---|---|---|
| be prone to | 悪いことが起こりやすい性質・弱点 | to+名詞/doing |
| tend to | 一般的な行動・状態の傾向 | to+動詞の原形 |
| be likely to | ある出来事が起こる可能性 | to+動詞の原形 |
be prone to:問題の方向へ傾きやすい
This model is prone to battery problems.
このモデルはバッテリーの問題が起きやすいです。
製品そのものが、その問題を起こしやすい性質を持っているという響きです。
tend to:普段そうする傾向がある
I tend to skip breakfast on busy mornings.
忙しい朝は朝食を抜く傾向があります。
良いこと・悪いことの両方に使え、習慣や一般的傾向を中立的に述べられます。詳しくはtend toの意味と使い方をご覧ください。
be likely to:今回起こる可能性が高い
The train is likely to be crowded tonight.
今夜、その電車は混雑する可能性が高いです。
電車の恒常的な弱点ではなく、今夜の予測を述べています。
比較すると、次の違いが見えます。
- He is prone to colds.:彼は体質的に風邪をひきやすい
- He tends to catch colds in winter.:彼は冬に風邪をひく傾向がある
- He is likely to catch a cold.:彼は風邪をひきそうだ
be prone toとbe susceptible to・be vulnerable toの違い
be susceptible to:影響を受けやすい
be susceptible to は、病気、影響、説得、変化などの影響を受けやすいことを表します。
Young plants are susceptible to frost.
若い植物は霜の影響を受けやすいです。
be prone toは「その結果が起こりやすい傾向」、be susceptible toは「外からの作用に反応・影響されやすい性質」に焦点があります。
be vulnerable to:害を受ける弱点がある
be vulnerable to は、攻撃、損害、批判、環境変化などに対して守りが弱いことを強調します。
Small businesses are vulnerable to sudden price increases.
小規模企業は突然の価格上昇の影響を受けやすいです。
詳しいニュアンスはbe vulnerable toの意味とsusceptibleとの違いでも確認できます。
場面別の自然な例文
仕事・IT
This spreadsheet is prone to errors when several people edit it at once.
この表計算シートは、複数人が同時に編集するとエラーが起きやすいです。
New employees may be prone to overlooking this step.
新入社員はこの手順を見落としがちかもしれません。
健康・美容
My skin is prone to dryness in winter.
私の肌は冬に乾燥しやすいです。
People who sit for long hours are prone to back pain.
長時間座る人は腰痛になりやすいです。
人間関係
He’s prone to taking criticism personally.
彼は批判を個人的に受け止めがちです。
When I’m stressed, I’m prone to overreacting.
ストレスがたまると、私は過剰に反応しがちです。
旅行・暮らし
This road is prone to flooding after heavy rain.
この道路は大雨のあと冠水しやすいです。
Glass bottles are prone to breaking in checked luggage.
ガラス瓶は預け荷物の中で割れやすいです。
日本人が間違えやすいポイント
beを忘れない
- × This machine prone to errors.
- ○ This machine is prone to errors.
prone はここでは形容詞なので、主語とつなぐbe動詞が必要です。
toの後ろに動詞の原形を置かない
- × She is prone to worry.
- ○ She is prone to worrying.
相手を決めつける表現として使いすぎない
You’re prone to making bad decisions. は、「あなたは悪い判断をしがちな人だ」と性質を決めつける強い言い方です。人に直接伝えるなら、状況を限定すると柔らかくなります。
We sometimes make rushed decisions when we’re under pressure.
プレッシャーがあると、私たちは時々、急いで判断してしまいます。
be prone toが出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、often、easily、can などで十分伝えられます。
- This machine breaks easily.
この機械は壊れやすいです。 - I often get headaches.
私はよく頭痛になります。 - This area can flood after heavy rain.
この地域は大雨のあと冠水することがあります。 - He often makes mistakes when he is tired.
彼は疲れているとよくミスをします。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現
- tend toの意味は?often・be likely toとの違い
- be inclined toの意味とtend toとの違い
- be vulnerable toの意味とsusceptibleとの違い
- 「とかく」は英語で?tend to・be prone to・oftenの違い
まとめ
- be prone toは「〜しがち」「〜になりやすい」
- 特に、問題・病気・ミスなど望ましくない方向への傾きに使われやすい
- 形はbe prone to+名詞/doing
- tend to+動詞原形は一般的な傾向、be likely to+動詞原形は起こる可能性
- 出てこなければoftenやeasilyを使って簡単に言い換えられる
ほかの頻出表現も意味だけでなく、語順やニュアンスまで整理したい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドもあわせてご覧ください。









