face the musicの意味は?「結果・批判を受け入れる」の使い方とface up toとの違い

face the musicの意味・使い方・ニュアンスを示すアイキャッチ

face the music は、「自分の行動が招いた不快な結果を受け入れる」「批判や処分から逃げずに向き合う」という意味の英語イディオムです。

直訳すると「音楽に顔を向ける」なので、初めて見ると意味を想像しにくい表現です。ただし、実際の会話では、失敗を隠していた人、約束を破った人、判断を先延ばしにしていた人などに対してよく使われます。

この記事では、face the musicの意味・ニュアンス・語順を、自然な例文とともに解説します。face up toの意味・使い方own upの意味・使い方との違いも整理しましょう。

face the musicの意味は「結果や批判を受け入れる」

face the musicの中心的な意味は、次のとおりです。

  • 自分の行動の結果を受け入れる
  • 批判・叱責・処分を逃げずに受ける
  • 嫌な現実に腹をくくって向き合う

ここでいうmusicは、楽しい音楽ではありません。自分に向けられる批判、問い詰め、処分など、「聞きたくないもの」をたとえています。faceは「顔」という名詞ではなく、「〜に面する・直面する」という動詞です。

したがって、表現全体では「聞きたくない音が鳴る方向を向く」から、「逃げずに結果を受け止める」という感覚になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

face the musicは、問題を解決することよりも、まず自分に返ってきた結果や批判を受ける場面に焦点があります。

どんなニュアンスで使われる?

face the musicには、「避けたいだろうけれど、もう逃げられない」「自分の行動なのだから受け止めるべきだ」というニュアンスがあります。そのため、軽い日常の失敗にも、仕事上の大きな判断にも使えます。

多くの場合、話し手は結果が好ましくないことを分かっています。単に未来の結果を見るというより、すでに原因となる行動があり、その責任が本人へ戻ってくる場面です。

仕事でミスを報告する

I made the mistake, so I’ll face the music.
私がミスをしたので、結果を受け止めます。

The figures were wrong, and now we have to face the music.
数字が間違っていたので、私たちは今、その結果に向き合わなければなりません。

家庭や学校で叱られる

I broke the window. It’s time to face the music and tell Mom.
窓を割ってしまった。覚悟を決めて母に話すときだ。

He skipped class again, so he’ll have to face the music tomorrow.
彼はまた授業を休んだので、明日はその結果を受け止めなければならないでしょう。

人間関係で逃げずに話す

You ignored her messages for a week. Now you need to face the music.
彼女のメッセージを1週間無視したんだから、もう逃げずに向き合わないと。

I kept putting off the conversation, but I finally faced the music.
その話し合いをずっと先延ばしにしていましたが、ついに覚悟を決めて向き合いました。

よく使う形と語順

基本形は非常にシンプルです。

主語+face+the music

musicの前には通常theを置きます。これはひとかたまりのイディオムなので、face musicface a music とはしません。

have to face the music

最もよく使われる形の一つが、have to face the music(結果を受け入れなければならない)です。

Sooner or later, he’ll have to face the music.
遅かれ早かれ、彼は自分のしたことの結果を受け入れなければなりません。

it’s time to face the music

It’s time to face the music. は、「もう逃げずに向き合うときだ」「覚悟を決めるときだ」という定番の言い方です。

We can’t hide the delay any longer. It’s time to face the music.
これ以上、遅延を隠すことはできません。覚悟を決めて向き合うときです。

過去形・現在完了形

faceは規則動詞なので、過去形・過去分詞はfacedです。

She faced the music and apologized to the whole team.
彼女は結果から逃げず、チーム全員に謝りました。

We’ve faced the music. Now let’s fix the problem.
私たちは結果を受け止めました。今度は問題を直しましょう。

face the music・face up to・own upの違い

face the music・face up to・own upのニュアンスの違いを示す比較図

face the music:結果や批判を受ける

自分の行動によって生じた不快な結果、批判、処分などを受け入れることに焦点があります。

He lied to the client, and now he has to face the music.
彼は顧客にうそをついたので、今、その結果を受け止めなければなりません。

face up to:問題や現実に向き合う

face up to+名詞は、避けていた問題や現実の存在を認め、それに向き合う表現です。必ずしも自分の過失が原因とは限りません。

We need to face up to the fact that sales are falling.
売上が落ちているという事実に向き合う必要があります。

own up:自分の非を認める

own upは、隠していたミスや悪い行いを正直に認めることに焦点があります。よくown up to+名詞/動名詞の形で使います。

She owned up to deleting the file.
彼女はファイルを削除したことを認めました。

流れで考えると、own upして非を認め、その後face the musicで結果を受けることがあります。

come to terms withとの違い

come to terms withの意味・使い方は、変えられない現実やつらい事実を時間をかけて受け入れる表現です。

  • face the music:自分に返ってきた批判・処分・結果を受ける
  • come to terms with:つらい現実と心の折り合いをつける

She is coming to terms with the end of the relationship.
彼女は恋愛関係が終わったことを少しずつ受け入れています。

このような心の過程にはcome to terms withが自然です。一方、約束を破ったことについて相手から怒られるならface the musicが合います。

日本人が間違えやすいポイント

本当に音楽と向き合う意味ではない

face the musicは慣用表現です。「音楽を聴く」「音楽に向き合う」と言いたいときには使いません。

音楽を聴くならlisten to music、音楽活動に真剣に取り組むならtake music seriouslyなど、意図に合う表現を選びます。

単に問題を処理する意味ではない

問題を実務的に処理するだけならdeal with the problemが自然です。face the musicには、本人にとって不快な結果や批判を受ける含みがあります。

相手への強い言い方になることがある

You need to face the music. は、「自業自得なのだから逃げるな」と聞こえることがあります。仕事で相手に言うなら、状況によっては強すぎます。

We need to explain what happened and deal with the consequences.
何が起きたか説明し、その結果に対処する必要があります。

このようにweを主語にしたり、具体的な行動を述べたりすると、協力的な響きになります。

しゅみすけ式:出てこなければ簡単な英語で言い換える

face the musicを思い出せなくても、伝えたい内容を短い基本語に分ければ会話は続けられます。

  • I have to accept the consequences.
    私はその結果を受け入れなければなりません。
  • I need to take responsibility for what I did.
    自分がしたことに責任を持つ必要があります。
  • I can’t avoid this anymore.
    もうこれを避けることはできません。
  • I need to explain what happened.
    何が起きたのか説明する必要があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

イディオムが出てこなくても大丈夫です。accept、take responsibility、explainのような知っている言葉で、何をするのかを直接伝えましょう。

take responsibility forの意味・使い方もあわせて確認すると、仕事での言い換えがしやすくなります。

face the musicを使った短い会話例

A: Did you tell the manager about the mistake?
B: Not yet, but I’m going to face the music this afternoon.
A: Good. Be honest and explain how you’ll fix it.

A:そのミスについてマネージャーに話した?
B:まだだけど、今日の午後、覚悟を決めて話すよ。
A:それがいいね。正直に話して、どう直すか説明して。

まとめ

face the musicは、「自分の行動が招いた不快な結果・批判・処分を逃げずに受け入れる」という英語イディオムです。

  • 基本の形はface the music
  • have to face the musicがよく使われる
  • face up toは「問題に向き合う」
  • own upは「自分の非を認める」
  • 出てこなければaccept the consequencesなどで言い換えられる

ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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