
kick oneself は、自分のミスや逃した機会について、「自分に腹が立つほど悔しく思う」「ああすればよかったと後悔する」という口語表現です。
会話では特に I’m kicking myself. という形がよく使われます。文字どおり自分を蹴っているわけではなく、「自分の判断が悔しくて仕方がない」という強いもどかしさを比喩的に表します。
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kick oneselfの意味とニュアンス
| 部分 | 意味・感覚 |
|---|---|
| kick | 蹴るほど強く反応する |
| oneself | 自分自身を |
直訳は「自分自身を蹴る」ですが、実際には「なんであんなことをしたんだ」「どうしてチャンスを逃したんだ」と自分へ向ける悔しさです。
- I’m kicking myself for missing that opportunity.
その機会を逃したことをひどく悔やんでいます。 - You’ll kick yourself if you don’t apply.
応募しなかったら、きっと後悔しますよ。 - She kicked herself for forgetting the tickets.
彼女はチケットを忘れたことを悔やみました。
しゅみすけ(大山俊輔)
oneselfは主語に合わせて変える
oneself は辞書で使われる代表形です。実際の文では主語に合わせて再帰代名詞を変えます。
| 主語 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| I | myself | I’m kicking myself. |
| you | yourself | You’ll kick yourself. |
| he | himself | He kicked himself. |
| she | herself | She kicked herself. |
| we | ourselves | We kicked ourselves. |
| they | themselves | They’re kicking themselves. |
最も実用的な形は、今まさに後悔している I’m kicking myself、過去の後悔を語る I kicked myself、相手へ忠告する You’ll kick yourself です。
for・about・overを使った語順
kick oneself for doing
何をした・しなかったことを悔やむのかは、for+動名詞 で続けるのが最も一般的です。
- I’m kicking myself for not buying the tickets earlier.
もっと早くチケットを買わなかったことを悔やんでいます。 - He’s kicking himself for saying no to the offer.
彼はその申し出を断ったことをひどく後悔しています。 - We kicked ourselves for leaving the camera at the hotel.
私たちはカメラをホテルに置いてきたことを悔やみました。
for not doing なら「しなかったことを悔やむ」、for doing なら「してしまったことを悔やむ」です。
kick oneself about・over something
名詞を続けるときは about や over も使えます。
- Don’t kick yourself over one small mistake.
一つの小さなミスで自分を責めないでください。 - She’s still kicking herself about the missed deadline.
彼女は締め切りに間に合わなかったことを今も悔やんでいます。
ただし、具体的な行動を伝えるなら for doing が分かりやすく自然です。
日常会話で使える例文
- I’m kicking myself for not checking the weather.
天気を確認しなかったことを悔やんでいます。 - I could have bought it for half the price. I’m kicking myself.
半額で買えたのに。悔しくて仕方ありません。 - She’ll kick herself when she realizes what she missed.
何を逃したか気づいたら、彼女は後悔するでしょう。 - I’ve been kicking myself all day for losing my keys.
鍵をなくしたことで、一日中自分に腹を立てています。 - Don’t kick yourself. Anyone could have made that mistake.
そんなに自分を責めないで。誰にでもあり得るミスです。
仕事・勉強で使える例文
- I’m kicking myself for sending the email without the attachment.
添付なしでメールを送ってしまったことを悔やんでいます。 - He kicked himself for not preparing a backup copy.
彼は予備のコピーを用意しなかったことを悔やみました。 - We’re kicking ourselves for overlooking that detail.
その細部を見落としたことを、私たちはひどく悔やんでいます。 - You’ll kick yourself if you wait until the night before the exam.
試験前夜まで待ったら、きっと後悔しますよ。 - I should have asked one more question. I’m kicking myself now.
もう一つ質問しておくべきでした。今になって悔やんでいます。
軽い失敗から、逃した仕事上の機会まで幅広く使えます。ただし、非常に深刻な喪失や悲劇に対しては軽く響く可能性があるため、regret などの直接的な表現が適切な場合があります。

regret・beat yourself upとの違い
| 表現 | 中心的な意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| kick oneself | 自分のミスや逃した機会を悔しく思う | 口語的・もどかしい |
| regret | 行動や決断を後悔する | 一般的・軽い後悔から深い後悔まで |
| beat yourself up | 自分を強く責め続ける | 精神的に自分を痛めつける感覚 |
| wish I had | 過去にそうすればよかったと思う | 実現しなかった選択への思い |
regretとの違い
regret は「後悔する」を広く表す一般語で、口語にもフォーマルな文章にも使えます。kick oneself は、自分のミスが悔しく、思わず自分へ腹を立てるような会話的表現です。
- I regret selling the house.
その家を売ったことを後悔しています。 - I’m kicking myself for selling it just before prices went up.
値上がり直前に売ってしまったことが悔しくて仕方ありません。
regret doing と regret to do の違いは、regretの語順・使い方の記事で詳しく解説しています。
beat yourself upとの違い
beat yourself up は、一つの失敗について何度も自分を責め、精神的に苦しめる感覚です。kick oneself にも自責はありますが、「しまった、もったいない」という悔しさに使いやすい表現です。
- I’m kicking myself for missing the sale.
セールを逃して悔しく思っています。 - Don’t beat yourself up over the mistake.
そのミスでいつまでも自分を責めないでください。
関連する使い方は、beat yourself upの意味を扱う記事も参考にしてください。
You’ll kick yourselfは忠告にも使える
You’ll kick yourself if … は、「もし〜しなかったら後悔するよ」「今やっておいたほうがいいよ」という忠告です。
- You’ll kick yourself if you don’t take this chance.
この機会をつかまなかったら後悔しますよ。 - Back up those photos, or you’ll kick yourself later.
写真をバックアップしておきなさい。さもないと後で後悔しますよ。
相手の選択へ強く口を出す響きもあるため、丁寧に言うなら You might regret it later.「後で後悔するかもしれません」と和らげられます。
日本人が間違えやすいポイント
再帰代名詞を省かない
「誰が自分自身を悔やむのか」を表すため、myself や yourself が必要です。
- 自然:I’m kicking myself.
- 不自然:I’m kicking.
I’m kicking. だけでは、文字どおり「私は蹴っている」など別の意味になります。
実際の暴力を表すわけではない
このイディオムでの kick は、後悔の強さを表す比喩です。自傷行為について述べる表現ではありません。
フォーマルな謝罪ではregretが無難
ビジネス文書で正式な遺憾や謝罪を述べるなら、We regret the error. のような regret が適しています。We’re kicking ourselves. は同僚との会話など、くだけた場面向きです。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現が出てこなかったら?簡単な言い換え
- I’m sorry I did that.
それをしたことを後悔しています。 - I wish I had bought it earlier.
もっと早く買っておけばよかったです。 - I made a mistake, and I feel bad about it.
ミスをして、そのことを悪く思っています。 - I should have checked first.
先に確認するべきでした。 - I’m angry with myself for forgetting.
忘れた自分に腹が立っています。
「何をした・しなかった」「今どう感じている」を二つに分ければ、イディオムなしでも後悔を伝えられます。
関連表現
- 「後悔する」は英語で?regret・wish I had・should haveの違い
- regret doingとregret to doの違い
- beat yourself upの「自分を責める」という使い方
- cry over spilled milkの意味と使い方
- 英熟語・定型表現のまとめ
まとめ
kick oneself は、自分のミスや逃した機会を「悔しくて仕方がない」と感じる口語表現です。会話では I’m kicking myself for doing「〜したことを悔やんでいる」が特によく使われます。
regret は後悔全般に使える一般語、beat yourself up は自分を強く責め続ける表現です。逃したチャンスや、うっかりしたミスへの悔しさを生き生きと伝えたいときに kick oneself を使ってみましょう。









