
「牛肉」は英語で beef です。一方、生きている「牛」は cow や cattle といいます。
海外のスーパーやレストランでは、単に beef だけでなく、sirloin、tenderloin、rib、brisket など、部位名で表示されることが少なくありません。ただし、国によって牛肉の分け方や名称が異なり、日本の部位名と完全に一対一で対応しない場合があります。
この記事では、牛肉の基本的な英語、牛を表す単語との違い、主要部位、赤身・霜降り・ひき肉、ステーキの焼き加減、スーパーとレストランの会話、そして単語を忘れたときの簡単な言い換えまで紹介します。
Contents
牛肉は英語で beef
食材としての牛肉は beef です。一般的な意味では数えられない名詞として扱われるため、「牛肉を少し」は some beef、「牛肉500グラム」は 500 grams of beef と表します。
例文:
We had beef for dinner.
夕食に牛肉を食べました。
例文:
I’d like 500 grams of beef, please.
牛肉を500グラムお願いします。
例文:
Is this dish made with beef?
この料理は牛肉で作られていますか?
しゅみすけ(大山俊輔)
cow・cattle・bull・calf・beefの違い
- beef:食材としての牛肉
- cow:一般には牛、厳密には成体の雌牛
- cattle:家畜としての牛の集合的な呼び名
- bull:成体の雄牛
- calf:子牛
- veal:子牛肉
cattle は集合的に使うため、通常 a cattle とは言いません。1頭を表したい場合は a cow、a bull、または文脈に応じて an animal などを使います。
例文:
The farmer raises cattle.
その農家は牛を飼育しています。
例文:
Veal is meat from a young calf.
vealは若い子牛の肉です。
牛肉の主要部位を英語で

まず、海外のスーパーやレストランで見かけやすい名称を覚えましょう。
- sirloin:サーロイン
- tenderloin:ヒレ、フィレ
- rib:リブ、あばら周辺
- ribeye:リブアイ
- brisket:胸肉
- chuck:肩周辺
- round:もも周辺
- flank:脇腹周辺
- shank:すね肉
- ground beef:牛ひき肉
sirloin:サーロイン
sirloin は腰に近い部位で、ステーキとしてよく使われます。適度な脂とうま味があり、海外のステーキ店でも見かけやすい名称です。
I’ll have the sirloin steak.
サーロインステーキをお願いします。
tenderloin:ヒレ・フィレ
tenderloin は、名前のとおりやわらかさが特徴です。メニューでは filet mignon と書かれることもあります。
Which is more tender, the sirloin or the tenderloin?
サーロインとヒレでは、どちらがよりやわらかいですか?
rib・ribeye:リブ周辺
rib はあばら周辺を表し、ribeye はこの周辺から取れる、脂が入りやすいステーキ用の部位です。骨付きなら bone-in ribeye、骨なしなら boneless ribeye と表示されることがあります。
brisket:胸肉
brisket は胸周辺の肉です。時間をかけて煮込んだり、低温でじっくり調理したりする料理に向いています。アメリカのバーベキュー料理でも有名です。
round:もも周辺
round は後ろ脚・もも周辺の比較的赤身が多い部位です。ローストビーフなどに使われます。
なお、日本とアメリカ、イギリス、オーストラリアなどでは、牛肉を切り分ける範囲や名称が異なります。「サーロイン=どの国でもまったく同じ範囲」とは限らないため、正確さが必要な買い物では肉の用途も一緒に伝えましょう。
赤身・脂身・霜降り牛肉を英語で
- lean beef:脂肪の少ない牛肉、赤身中心の牛肉
- fatty beef:脂の多い牛肉
- marbled beef:霜降り牛肉
- well-marbled beef:霜降りがよく入った牛肉
- beef fat:牛脂
- trimmed beef:余分な脂などを取り除いた牛肉
例文:
I’m looking for lean beef.
脂肪の少ない牛肉を探しています。
例文:
This beef is well-marbled and very tender.
この牛肉は霜降りがよく入り、とてもやわらかいです。
日本の「赤身」は、単に赤い色を表す red meat よりも、脂肪が少ないという意味の lean beef のほうが買い物では伝わりやすい場合があります。red meat は牛肉や羊肉などを含む「赤肉」という広い分類にも使われます。
牛ひき肉・薄切り・角切りを英語で
- ground beef:牛ひき肉(主にアメリカ英語)
- minced beef / beef mince:牛ひき肉(主にイギリス英語など)
- thinly sliced beef:薄切り牛肉
- diced beef:角切り牛肉
- beef strips:細切り牛肉
- beef cubes:さいの目・角切り牛肉
- beef chunks:大きめに切った牛肉
例文:
Do you have thinly sliced beef for sukiyaki?
すき焼き用の薄切り牛肉はありますか?
例文:
I need some diced beef for a stew.
シチュー用の角切り牛肉が必要です。
beef for stew や beef for stir-frying のように用途を伝える方法も便利です。「炒める」の英語表現は、「stir-fry・sauté・fryの違い」でも詳しく紹介しています。
ステーキの焼き加減を英語で
- rare:レア
- medium rare:ミディアムレア
- medium:ミディアム
- medium well:ミディアムウェル
- well-done:ウェルダン、よく焼いた状態
A: How would you like your steak cooked?
ステーキの焼き加減はいかがしますか?
B: Medium rare, please.
ミディアムレアでお願いします。
よりしっかり焼いてほしいときは、Could you cook it a little more?(もう少し焼いていただけますか?)と頼めます。
牛肉の味・食感を英語で表現する
- tender:やわらかい
- juicy:肉汁が豊かでジューシーな
- lean:脂肪が少ない
- rich:濃厚な
- flavorful:風味豊かな
- tough:硬くて噛みにくい
- chewy:噛みごたえがある
例文:
The steak is tender, juicy, and full of flavor.
そのステーキはやわらかく、ジューシーで風味豊かです。
例文:
This cut is lean but still flavorful.
この部位は脂肪が少ないですが、風味があります。
tender は好意的な「やわらかい」、tough は否定的な「硬くて噛みにくい」です。soft よりも肉のやわらかさには tender が自然です。
スーパー・精肉店で使える会話例
A: Can I help you?
何かお探しですか?
B: Yes. I’m looking for lean beef for a stir-fry.
はい。炒め物用の脂肪が少ない牛肉を探しています。
A: This round steak would work well.
こちらのもも肉がよいと思います。
B: Could you slice it thinly?
薄く切っていただけますか?
A: What cut is this?
これは何という部位ですか?
B: It’s brisket. It’s great for slow cooking.
ブリスケットです。じっくり調理する料理に向いています。
ステーキ店で使える会話例
A: Which cut would you recommend?
どの部位がおすすめですか?
B: The tenderloin is very tender, while the ribeye is richer and more marbled.
ヒレはとてもやわらかく、リブアイはより濃厚で霜降りが多いです。
A: I’ll have the ribeye, medium rare, please.
リブアイをミディアムレアでお願いします。
beefや部位名が出てこないときの言い換え
- meat from a cow:牛から取れる肉
- the soft cut of beef:やわらかい牛肉の部位
- beef with little fat:脂肪が少ない牛肉
- beef with a lot of marbling:霜降りが多い牛肉
- beef for steak:ステーキ用の牛肉
- beef for a stew:煮込み用の牛肉
- beef without bones:骨なしの牛肉
しゅみすけ(大山俊輔)
肉全般の英語も確認しよう
beef は牛肉を具体的に表す言葉です。肉全般の meat、豚肉の pork、鶏肉の chicken との違いは、親記事の「肉は英語で?meat・beef・pork・chickenの違い」でまとめています。
まとめ:牛肉はbeef、牛はcow・cattle
牛肉は英語で beef。生きている牛は、文脈に応じて cow、cattle、bull、calf と呼び分けます。
買い物や注文では、sirloin、tenderloin、ribeye などの部位名に加えて、lean、marbled、thinly sliced、焼き加減などを組み合わせると具体的に伝えられます。
部位名が分からないときは、beef for steak や beef with little fat のように、用途や特徴を簡単な英語で説明してみましょう。










