「迫害する」は英語で?persecute・oppress・discriminate against・harassの違い

「迫害する」は英語で?persecute・oppress・discriminate against・harassの違い

「迫害する」を英語にするとき、まず思い浮かぶのは persecute です。ただし、権力で人々を抑えつけるなら oppress、不平等に扱うなら discriminate against、繰り返し嫌がらせをするなら harass が自然です。

この記事では、4つの表現を場面別に分かりやすく整理します。難しい単語が出てこないときに、基本的な英語で伝える方法も紹介します。

「迫害する」の英語表現早見表

英語表現 中心となる意味 よく使う場面
persecute 信念や属性を理由に迫害する 宗教・民族・政治的信条など
oppress 権力で長く抑圧する 政府・支配層・社会制度など
discriminate against 不平等に扱う、差別する 採用・教育・サービスなど
harass 繰り返し嫌がらせをする 職場・学校・オンラインなど

persecute:信念や属性を理由に「迫害する」

persecute は、宗教、民族、出身、政治的信条などを理由に、個人や集団を継続的に苦しめることを表します。「迫害する」の最も直接的な英訳です。

  • The minority was persecuted for its religious beliefs.
    その少数派は宗教的信念を理由に迫害されました。
  • They fled the country because they were being persecuted.
    彼らは迫害を受けていたため、その国から逃れました。
  • No one should be persecuted for their identity.
    何者であるかを理由に迫害されるべき人は誰もいません。

oppress:権力で長く「抑圧する」

oppress は、力のある政府や集団が人々の自由や権利を長期的に奪い、押さえつけることです。迫害の理由よりも、力関係と抑圧的な状態に焦点があります。

  • The regime oppressed its own people.
    その政権は自国民を抑圧しました。
  • The workers had been oppressed for decades.
    労働者たちは何十年も抑圧されていました。
  • Laws should protect people, not oppress them.
    法律は人々を抑圧するのではなく、守るべきです。

discriminate against:不平等に扱う、差別する

discriminate against は、ある属性を理由に不利な扱いをすることです。迫害ほど広範・深刻な行為を必ずしも表さず、採用、昇進、住宅、教育などの具体的な不平等にも使えます。

  • It is illegal to discriminate against applicants because of their age.
    年齢を理由に応募者を差別することは違法です。
  • She was discriminated against at work.
    彼女は職場で差別を受けました。
  • The policy discriminates against people with disabilities.
    その方針は障害のある人々を不利に扱っています。

harass:繰り返し嫌がらせをする

harass は、言葉や行動で相手を繰り返し困らせたり、怖がらせたりすることです。嫌がらせが属性を理由に組織的・継続的に行われる場合は、persecution(迫害)の一部になることもあります。

  • He was harassed by strangers online.
    彼はオンラインで見知らぬ人たちから嫌がらせを受けました。
  • The company must protect employees from being harassed.
    会社は従業員を嫌がらせから守らなければなりません。
  • They kept harassing the family.
    彼らはその家族への嫌がらせを続けました。

4つの表現をイラストで比較

persecute・oppress・discriminate against・harassの使い分け比較

こんな場面なら 自然な表現
宗教や信念を理由に迫害する persecute
権力によって自由や権利を奪う oppress
採用やサービスで不平等に扱う discriminate against
繰り返し嫌がらせをする harass

難しい単語が出ないときの簡単な英語

persecute や oppress がすぐに出てこなくても、知っている単語を組み合わせれば意味は伝えられます。

  • They treated her badly because of her beliefs.
    彼らは彼女の信念を理由にひどい扱いをしました。
  • The group was not treated fairly.
    その集団は公平に扱われませんでした。
  • They had fewer rights.
    彼らには十分な権利がありませんでした。
  • People kept bothering her.
    人々は彼女への嫌がらせを続けました。
  • They had to leave because they were not safe.
    安全ではなかったため、彼らは立ち去らなければなりませんでした。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい単語を思い出そうとして会話が止まりそうなときは、「誰が」「なぜ」「どんなひどい扱いをしたか」を基本語で説明しましょう。treated them badly because of … だけでも、大切な意味を十分に伝えられます。

よくある間違い

persecute to … とは言わない

迫害の理由は通常 persecute someone for … で表します。

○ They were persecuted for their beliefs.
× They were persecuted to their beliefs.

discriminate の後ろに against を忘れない

人や集団を差別する場合は、通常 discriminate against + 人 とします。

○ The rule discriminates against older workers.
× The rule discriminates older workers.

harass と persecute を同じ意味にしない

harass は個別の嫌がらせにも使えます。一方、persecute は信念や属性を理由とした、より継続的で深刻な迫害を表します。

oppress は「理由」より「力関係」に注目する

oppress は権力や制度によって自由・権利を押さえつける語です。宗教や民族など、迫害の理由を前面に出すなら persecute が適しています。

短い会話例

A: Why did the family leave the country?
なぜその家族は国を出たのですか?

B: They were persecuted for their religious beliefs.
宗教的信念を理由に迫害されていたからです。

A: Were they also discriminated against at work?
職場でも差別を受けていたのですか?

B: Yes. They were not treated fairly there.
はい。そこで公平に扱われていませんでした。

「迫害する」と近い日本語の違い

迫害する vs 弾圧する

「迫害する」は宗教・民族・信条などを理由に、人や集団を継続的に苦しめることです。「弾圧する」は権力側が反対運動や言論などを力で押さえ込むことに重点があります。詳しくは「弾圧する」の英語表現も参考にしてください。

迫害する vs 威圧する

「威圧する」は態度や言葉で相手を怖がらせ、従わせようとすることです。長期的・集団的な迫害とは範囲が異なります。対人場面での表現は「威圧する」の英語表現で整理しています。

関連するまとめ記事

「迫害する」と近い、権利や自由、尊厳に関わる表現は、権利侵害・威圧・弾圧の英語表現まとめで横断比較できます。ほかの分野を含む48語の全体像は、力関係・介入・抑制・社会制度の英語表現まとめをご覧ください。

まとめ

「迫害する」の最も直接的な英語は persecute です。ただし、権力による長期的な抑圧は oppress、不平等な扱いは discriminate against、繰り返す嫌がらせは harass と使い分けます。

迷ったら、次の軸で選びましょう。

  • 信念や属性を理由に迫害する:persecute
  • 権力で自由や権利を押さえつける:oppress
  • 不平等に扱う:discriminate against
  • 繰り返し嫌がらせをする:harass

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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