
「威圧する」は英語で intimidate が基本です。ただし、要求を通すために圧力をかけるなら pressure、弱い立場の人を繰り返し威圧するなら bully、強い存在感で圧倒するなら overawe が合います。4つの違いを場面別に見ていきましょう。
Contents
「威圧する」の英語表現早見表
| 英語 | 中心的な意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| intimidate | 怖がらせて萎縮させる | 態度・口調・立場による威圧 |
| pressure | 圧力をかけて行動を促す | 仕事・交渉・決断 |
| bully | 弱い立場の人をいじめる | 職場・学校・人間関係 |
| overawe | 権威や存在感で圧倒する | 権力者・大勢・荘厳な雰囲気 |
intimidate:怖がらせて萎縮させる
intimidate は、言葉、態度、体格、役職などによって相手を怖がらせ、自信を失わせることです。「威圧する」の最も幅広い訳として使えます。
- His harsh tone intimidated the new employee.(彼の厳しい口調は新人社員を萎縮させた。)
- They tried to intimidate her into withdrawing the complaint.(彼らは彼女を威圧して苦情を取り下げさせようとした。)
- I will not be intimidated by his position.(私は彼の立場に威圧されません。)
intimidate 人 into doing で「人を威圧して~させる」という形になります。
pressure:圧力をかける
pressure は、相手に決断や行動を求めて心理的・社会的な圧力をかける語です。必ずしも怖がらせるとは限らず、焦らせたり断りにくくしたりする場合にも使えます。
- My boss pressured me to accept the proposal.(上司はその提案を受け入れるよう私に圧力をかけた。)
- Do not pressure her into making a quick decision.(彼女に急いで決めるよう圧力をかけないでください。)
- I felt pressured to agree.(同意するよう圧力を感じました。)
bully:弱い立場の人を威圧する・いじめる
bully は、自分より弱い立場の人を脅したり、威圧したり、繰り返しつらい目に遭わせたりすることです。単発の強い態度より、「力の差を利用したいじめ」のニュアンスがあります。
- He bullies younger employees.(彼は年下の社員を威圧している。)
- She refused to be bullied into silence.(彼女は威圧されて黙ることを拒んだ。)
- No one should be bullied at work.(職場でいじめを受ける人がいてはいけません。)
overawe:権威や存在感で圧倒する
overawe は、権威、威厳、規模、強い存在感などで相手を圧倒し、おとなしくさせる語です。必ずしも悪意があるとは限りません。
- The audience was overawed by her confidence.(聴衆は彼女の自信に満ちた姿に圧倒された。)
- Do not be overawed by his title.(彼の肩書に気後れしないでください。)
- We were overawed by the scale of the building.(私たちはその建物の規模に圧倒された。)
4表現の違いをイラストで比較

場面別:「威圧する」を英語で言うと?
| 場面 | 自然な英語 |
|---|---|
| 強い口調や態度で萎縮させる | intimidate |
| 決断や同意を迫る | pressure |
| 立場の弱い人を繰り返し威圧する | bully |
| 肩書や存在感で圧倒する | overawe |
難しい単語が出ないときの簡単な英語
intimidate が出てこなくても、基本語で十分に状況を伝えられます。
- He tried to scare me.(彼は私を怖がらせようとした。)
- She spoke in a very strong way.(彼女はとても強い話し方をした。)
- They tried to make me say yes.(彼らは私にイエスと言わせようとした。)
- I felt I could not say no.(断れないと感じました。)
- He uses his position to control people.(彼は立場を利用して人を動かします。)
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× intimidate someone to do
「威圧して~させる」は通常、intimidate someone into doing を使います。たとえば They intimidated him into signing.(彼らは彼を威圧して署名させた)です。
pressureとintimidateを同じ意味で使う
pressure は決断を迫ることが中心で、恐怖を与えるとは限りません。相手を怖がらせて萎縮させるなら intimidate が適切です。
強い人をすべてbullyと呼ぶ
bully には、力の差を利用して弱い相手をいじめる意味があります。単に自信がある人や厳しい人には使いません。
短い会話例
A: I feel intimidated by my manager.(上司に威圧されていると感じます。)
B: Does she threaten you?(彼女はあなたを脅しますか。)
A: Not directly, but she pressures me to agree with everything.(直接ではありませんが、何にでも同意するよう圧力をかけてきます。)
B: You can say, “I need time to think.”(「考える時間が必要です」と言ってもいいですよ。)
「威圧する」「脅迫する」「圧迫する」の違い
- 威圧する:態度や立場で相手を怖がらせ、萎縮させる。
- 脅迫する:危害や不利益を予告して脅す。詳しくは「脅迫する」は英語で?をご覧ください。
- 圧迫する:心理・生活・経営などに負担や圧力を与える。詳しくは「圧迫する」は英語で?で解説しています。
関連するまとめ記事
「威圧する」と近い、権利や自由、尊厳に関わる表現は、権利侵害・威圧・弾圧の英語表現まとめで横断比較できます。ほかの分野を含む48語の全体像は、力関係・介入・抑制・社会制度の英語表現まとめをご覧ください。
まとめ
「威圧する」の基本は intimidate です。決断を迫るなら pressure、弱い人をいじめるなら bully、権威や存在感で圧倒するなら overawe と使い分けます。明確な脅しがあるのか、圧力だけなのか、力の差を利用しているのかを見ると選びやすくなります。










