
I’d say … は、会話で自分の意見や見立てを「私なら〜と言います」「〜だと思いますね」と少し控えめに伝える表現です。
say が入っているため「〜と言うでしょう」と直訳できますが、実際には発言内容を予告するというより、断定しすぎずに自分なりの判断を示すときによく使われます。
この記事では、I’d sayの意味、wouldが作るニュアンス、自然な語順と例文、I think・I guess・I supposeとの違い、日本人が間違えやすいポイントを解説します。
Contents
I’d sayの基本的な意味
I’d say は I would say の短縮形です。代表的な日本語訳は次のとおりです。
- 〜だと思いますね
- 私なら〜と言います
- 私の見立てでは〜です
- まあ〜でしょうね
I’d say this is the best option.
これが最善の選択肢だと思いますね。
I’d say she’s ready for the job.
彼女はその仕事を任せられる状態だと思います。
I’d say it’ll take about an hour.
1時間くらいかかると思います。
話し手は意見を持っていますが、「絶対にそうだ」と言い切るのではなく、あくまで自分の判断として提示する響きがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwouldを使うの?
I say … は「私は〜と言います」という直接的な形です。一方、I would say … は、wouldによって発言を仮定的な位置へ少し遠ざけます。
「私に判断を求めるなら、私は〜と言うでしょう」という距離感が生まれるため、断定がやわらぎます。
It is too expensive.
それは高すぎます。
I’d say it’s too expensive.
私としては、高すぎると思いますね。
後者は意見の責任を自分に引き寄せながら、相手が別の見方を持つ余地も残しています。wouldの距離感については、be:RIZEのwouldとcouldの違いでもコアイメージから解説しています。
I’d sayのよくある使い方
自分の意見・評価を伝える
I’d say the meeting went well.
会議はうまくいったと思います。
I’d say this restaurant is worth a visit.
このレストランは行ってみる価値があると思いますね。
I’d say he handled the situation professionally.
彼はその状況にプロらしく対応したと思います。
数字や時間をざっくり推定する
正確な数値ではなく、経験や見た感じから「だいたい〜」と見積もる場面でも自然です。
I’d say there were about fifty people.
50人くらいいたと思います。
I’d say the bag weighs around ten kilos.
そのバッグは10キロくらいあると思います。
How old is the building?
その建物は築何年くらいですか。
I’d say it’s at least a hundred years old.
少なくとも築100年だと思いますね。
控えめに助言する
「私ならこうする」「〜したほうがいいと思う」と、命令せずに意見を伝えられます。
I’d say wait until tomorrow.
私なら明日まで待ちますね。
I’d say go for it.
私なら、やってみるべきだと言いますね。
I’d say talk to her first.
まず彼女と話したほうがいいと思います。
この形では、I’d say+動詞の原形 が続きます。that you should が省略されたように理解すると使いやすいでしょう。
質問への返答として使う
Was the event successful?
イベントは成功でしたか。
I’d say so.
そうだったと思います。
Is this enough for four people?
これは4人分として十分ですか。
I’d say so.
十分だと思いますよ。
否定なら I’d say not. で「そうではないと思います」と言えます。ただし日常会話では I don’t think so. のほうが分かりやすく自然なことも多いです。
I would sayとI’d sayの違い
意味は基本的に同じです。会話では短縮形の I’d say が自然で、全文の I would say は少し意識的・改まった響きになります。
I’d say we need more time.
もう少し時間が必要だと思います。
I would say that the results are encouraging.
結果は有望だと言えるでしょう。
プレゼン、会議、インタビューなどで慎重に評価を述べる場合は、短縮しない形もよく合います。
I’d sayの語順
基本の語順は次のとおりです。
I’d say+主語+動詞 …
I’d say she knows what she’s doing.
彼女は自分が何をしているか分かっていると思います。
that を入れて I’d say that … としても正しいですが、会話では省略されることが多いです。
I’d say+数字・名詞・形容詞 のような短い返答もできます。
How long will it take?
どのくらいかかりますか。
I’d say two hours.
2時間くらいでしょうね。

I’d say・I think・I guessの違い
I think:考えをそのまま伝える
I think は「私は〜と思う」を表す最も基本的で幅広い表現です。意見にも予想にも使えます。
I think this plan will work.
この計画はうまくいくと思います。
I guess:確信がやや弱い・会話的
I guess は、十分な根拠がない推測や「たぶんね」という軽い返答に向きます。
I guess he’s busy.
たぶん彼は忙しいんだと思います。
I guessの基本的な使い方は、I guessの意味とI thinkとの違いで詳しく解説しています。
I’d say:自分の見立てとして評価する
I’d say は、判断を求められた話し手が、経験・観察・感覚をもとに評価を示すときに特に自然です。
I’d say this is our best chance.
私の見立てでは、これが一番のチャンスです。
必ずしもI thinkより自信が弱いわけではありません。むしろ「私が評価するならこう言う」という、ある程度まとまった判断を感じさせることがあります。
I supposeとの違い
I suppose は「まあ〜でしょう」「そう考えるしかなさそう」という控えめな納得や、少し気乗りしない同意にも使われます。
I suppose we can try again.
まあ、もう一度やってみてもいいでしょう。
I’d say we should try again.
もう一度やってみるべきだと思います。
I’d sayのほうが、自分の評価や提案を一歩前へ出す響きがあります。詳しい比較はI suppose・I think・I guessの違いも参考にしてください。
I have to say・I’d have to sayとの違い
I have to say …
「言わざるを得ない」「正直に言うと」という、比較的はっきりした前置きです。
I have to say, I’m disappointed.
正直に言うと、がっかりしています。
I’d have to say …
「あえて答えるなら〜ですね」「結局のところ〜と言わざるを得ません」と、検討した末の判断を表します。
I’d have to say this one is my favorite.
どれか選ぶなら、これが一番好きですね。
単純な I’d say よりも、「選ぶよう求められた結果」「いろいろ考えた結果」というニュアンスが強くなります。
日本人が間違えやすいポイント
I’dはI hadの場合もある
I’d は I would と I had の両方の短縮形です。ただし、後ろが動詞の原形 say なら I would say です。
I’d say … = I would say …
I’d said … = I had said …
「私は言いました」ではない
I’d say は過去の発言を表しません。「私は〜と言いました」なら I said … です。
○ I said it was too expensive.
私はそれが高すぎると言いました。
○ I’d say it’s too expensive.
私としては、それは高すぎると思います。
What do you say?とは役割が違う
What do you say? は提案への反応を求める「どう?」です。I’d say … は自分の見立てを示します。
提案表現の使い方は、What do you say?の意味と返し方で確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐに出てこないときの簡単な言い換え
I’d sayがすぐに出てこなければ、基本表現の I think で十分に通じます。
- I think this is the best one.
これが一番いいと思います。 - Maybe about twenty minutes.
たぶん20分くらいです。 - In my opinion, we should wait.
私の意見では、待つべきです。
まずI thinkで意見を言えるようにし、「私の見立てでは」と少し余白を残したい場面でI’d sayへ着せ替えると実践的です。
まとめ
- I’d say は I would say の短縮形
- 意味は「〜だと思いますね」「私の見立てでは〜です」
- 断定をやわらげながら、自分なりの評価や判断を示す
- 意見・評価、数字や時間の推定、控えめな助言に使える
- I thinkは基本的な意見、I guessは確信の弱い推測、I’d sayは自分の見立て
- I’d say soは「そうだと思います」、I’d say notは「そうではないと思います」
英熟語・定型表現をまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。









