
if S is to do は、目標を実現するために必要な条件を述べる構文です。たとえば If we are to succeed, we must work together. は「私たちが成功するためには、協力しなければならない」という意味になります。
日本語訳だけを見ると in order to do と似ていますが、語順も考え方も異なります。if S is to do は目標を条件として提示し、その実現に必要なことを主節で述べる表現です。この記事では、be toのニュアンス、よく使う主節、if S wants to doとの違いまで例文で解説します。
Contents
if S is to doの意味は「Sが~するためには」
基本の形は次のとおりです。
If + 主語 + be動詞 + to + 動詞の原形, 主語 + must/need to/have to …
- If we are to win, we must practice every day.
私たちが勝つためには、毎日練習しなければなりません。 - If you are to improve, you need to use English regularly.
上達するためには、定期的に英語を使う必要があります。 - If the plan is to work, everyone has to cooperate.
その計画を成功させるには、全員が協力しなければなりません。
if節が「実現したい目標」、主節が「そのための必要条件」という関係です。主節には must、need to、have to、should などがよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
be toは「実現すべき目標」を示す
be to do には、予定・義務・意図・運命など複数の用法があります。共通する感覚は、単なる気持ちではなく、これから実現することとして設定されている点です。
この形がif節に入ると、「その目標が実現することになるなら」「本当に実現させるつもりなら」という条件を表せます。
- We are to meet at ten.
私たちは10時に会うことになっています。 - If we are to meet the deadline, we must start now.
締め切りに間に合わせるためには、今始めなければなりません。
2つ目の文では、meet the deadline(締め切りに間に合わせること)を達成すべき目標として置き、そのための条件を主節で示しています。
なぜ「~するためには」と訳せるの?
次の文を直訳に近い順序で見ると仕組みが分かります。
If the company is to survive, it must change.
- if:もし~という条件なら
- the company is to survive:会社が存続することになっている/存続を実現するなら
- it must change:会社は変わらなければならない
自然な日本語にすると「会社が存続するためには、変わらなければならない」となります。「ために」という意味がtoだけに入っているのではなく、目標と必要条件の関係を日本語で自然に表した結果です。
よく使われる主節の形
must:絶対に必要な条件
- If we are to finish today, we must stay focused.
今日中に終えるためには、集中を切らしてはいけません。 - If peace is to last, both sides must compromise.
平和を長続きさせるには、双方が譲歩しなければなりません。
need to・have to:現実的に必要な行動
- If you are to catch the first train, you need to leave by five.
始発に乗るためには、5時までに出発する必要があります。 - If this relationship is to work, we have to be honest.
この関係をうまくいかせるには、私たちは正直でいなければなりません。
should・will:望ましい条件や結果
- If the project is to succeed, we should define our roles clearly.
プロジェクトを成功させるには、役割を明確にしたほうがよいでしょう。 - If the business is to grow, it will need more staff.
事業が成長するためには、さらに人員が必要になるでしょう。
場面別の自然な例文
仕事
- If we are to meet the client’s expectations, we need more data.
顧客の期待に応えるためには、さらにデータが必要です。 - If the launch is to go smoothly, every team must be ready.
発売を順調に進めるには、すべてのチームが準備を整えなければなりません。
学習
- If you are to speak more naturally, you need to learn phrases, not just words.
より自然に話すためには、単語だけでなくフレーズを学ぶ必要があります。 - If I am to pass the exam, I have to study on weekends too.
試験に合格するためには、週末も勉強しなければなりません。
家庭・人間関係
- If this arrangement is to work, we need clear rules.
この取り決めをうまく機能させるには、明確なルールが必要です。 - If we are to rebuild trust, we must talk openly.
信頼を取り戻すためには、率直に話さなければなりません。
社会・ニュース
- If the city is to reduce traffic, public transportation must improve.
市が交通量を減らすためには、公共交通機関を改善しなければなりません。 - If the species is to survive, its habitat must be protected.
その種が生き残るためには、生息地を守らなければなりません。
if S is to do・if S wants to do・in order to doの違い

if S is to do:目標と必要条件
If we are to win, we must practice.
勝つためには、練習しなければなりません。
「勝つ」という目標の実現に、練習が必要だと論理的に述べています。客観的・やや改まった響きがあり、ビジネス、スピーチ、報道、文章でもよく使われます。
if S wants to do:本人の希望
If you want to win, practice.
勝ちたいなら、練習してください。
want toは本人の希望や願望に焦点を当てます。相手への直接的な助言として、日常会話ではこちらのほうが簡単で自然なことも多いです。
in order to do:行動の目的
We practice in order to win.
勝つために、私たちは練習します。
in order to は、主節の行動を行う目的を示します。if S is to doのように、目標を条件として提示する構文ではありません。
- In order to win, we must practice.
勝つために、練習しなければなりません。 - If we are to win, we must practice.
勝つためには、練習しなければなりません。
日本語では似ていますが、前者は「練習する目的」、後者は「勝利を実現するための必要条件」を強く表します。
普通のif節との違い
通常のif節は、ある出来事が起きた場合の結果を述べます。
- If we win, we’ll celebrate.
もし勝ったら、お祝いします。 - If we are to win, we must practice.
勝つためには、練習しなければなりません。
If we win は勝った後の話です。If we are to win は勝利をこれから実現するための条件を考えています。
予定を表す場合もある
文脈によっては、if S is to doが「もし~する予定なら」「~することになっているなら」という予定・取り決めを表すこともあります。
If the meeting is to start at nine, we should leave now.
会議が9時に始まる予定なら、もう出発したほうがよいでしょう。
この文は「会議を9時に始めるためには」と訳すことも可能ですが、文脈によっては既に決まった予定の確認です。後ろの主節や会話の状況を見て判断します。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
be動詞を落とさない
主語に合わせて am・is・are を置きます。
- If I am to succeed, …
- If she is to succeed, …
- If we are to succeed, …
If we to succeed のようにbe動詞を省略することはできません。
toの後ろは動詞の原形
is to succeed、are to finish のように、toの後ろには動詞の原形を置きます。is to succeeding とはしません。
日常会話で無理に使いすぎない
if S is to doは論理的で改まった響きがあります。友人への簡単な助言なら、if you want toやneed toのほうが自然な場合があります。
- If you want to get better, practice every day.
上手になりたいなら、毎日練習して。 - You need to practice every day to get better.
上手になるには、毎日練習する必要があります。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
この構文が出てこなくても、want to・need to・to doを組み合わせれば十分伝わります。
- We need to work together to succeed.
成功するには、協力する必要があります。 - If you want to catch the train, leave now.
その電車に乗りたいなら、今出発してください。 - To make this work, we need a clear plan.
これをうまくいかせるには、明確な計画が必要です。
まとめ
- if S is to do は「Sが~するためには」
- if節で実現すべき目標、主節で必要条件を述べる
- 主節には must・need to・have to・should がよく使われる
- if S wants to doは本人の希望、in order to doは行動の目的に焦点を置く
- 文脈によっては「~する予定なら」という意味にもなる
- 簡単に言うなら need to … to do や if S wants to do で言い換えられる
まずは If we are to succeed, we must work together. をひとかたまりで覚え、仕事や学習の目標と必要条件を話すときに使ってみましょう。
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