Let me finish.の意味は?「最後まで言わせて」の使い方と丁寧な言い換え

Let me finish.と会議で最後まで発言させてほしいと伝える場面

Let me finish. は「最後まで言わせてください」「まだ話が終わっていません」という意味です。自分が話している途中で相手が割り込んできたとき、発言権を保ち、自分の話を完結させるために使います。

短くて直接的なため、言い方によっては強く響きます。会議や穏やかな会話では Please let me finish.If I could just finish my point, … のように和らげると自然です。

Let me finish.の意味と会話での役割

let + 人 + 動詞の原形 は「人に〜させる」。したがって、Let me finish. の直訳は「私に終えさせて」です。

ただし、会話での実際の意味は「作業を終わらせて」ではなく、多くの場合次のようになります。

  • 私の話はまだ終わっていません
  • 反論する前に最後まで聞いてください
  • いったん私の発言を完結させてください

つまり、相手を黙らせること自体が目的ではなく、途中で奪われかけた自分の話す番を守る表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

Let me finish. は文法上は「許可」の形ですが、実際には会話の交通整理です。「今は私のターンなので、結論まで話させてください」と境界線を示します。

Let me finish.を使う自然な場面

相手が途中で反論したとき

A: I think we should postpone the launch because—
発売を延期すべきだと思います。なぜなら――

B: But we’ve already announced the date.
でも、もう日程を発表しています。

A: Please let me finish. I’m not suggesting a long delay.
最後まで言わせてください。長期間の延期を提案しているわけではありません。

説明の結論へ行く前に遮られたとき

Let me finish my point, and then I’d be happy to hear your thoughts.
まず私の要点を最後まで話させてください。そのあと、ぜひご意見を聞かせてください。

相手の発言機会も認めることで、対立的な印象を弱められます。

同時に話し始めたとき

Could I finish this sentence first?
まずこの一文だけ最後まで言ってもよいですか。

偶然タイミングが重なっただけなら、短い Let me finish. よりも、このような疑問文のほうが柔らかく聞こえます。

Let me finish・Please let me finish・Hear me outの違い

Let me finish、Please let me finish、Hear me outのニュアンス比較

表現 意味 ニュアンス
Let me finish. 最後まで言わせて 直接的に発言権を守る
Please let me finish. 最後まで言わせてください pleaseで丁寧にする
Hear me out. まず全部聞いて 結論を出す前に言い分全体を聞いてもらう
Don’t interrupt me. 話を遮らないで 相手の行為を直接制止するため強め

Hear me out.の使い方 は、まだ話し始めていない場合にも「判断する前に一通り聞いて」と頼めます。一方、Let me finish. は、すでに進行中の自分の発言が遮られた場面にぴったりです。

強く聞こえる?丁寧さの調整

Let me finish. は命令文なので、強い口調で言うと「黙って、最後まで言わせて」のように聞こえます。場面に応じて少し言葉を加えましょう。

標準的

Please let me finish.
最後まで言わせてください。

仕事でより丁寧

If I could just finish my point, I’ll come back to your question.
まず要点を最後まで説明できれば、そのあとご質問に戻ります。

相手の番も保証する

Let me finish, and then I’ll listen to your side.
まず最後まで言わせてください。そのあと、あなたの言い分を聞きます。

感情が高ぶった場面

I’d like to finish what I was saying.
先ほど話していたことを最後まで言いたいです。

I’d like to … を使うと、自分の希望として表現でき、命令の響きが弱まります。

finishの後ろに置けるもの

finish はこの文では単独でも使えますが、何を終えたいか具体的にすることもできます。

  • Let me finish my sentence.
    この一文を最後まで言わせて。
  • Let me finish my point.
    要点を最後まで説明させて。
  • Let me finish what I was saying.
    先ほど話していたことを最後まで言わせて。
  • Let me finish explaining.
    説明を最後までさせて。

finish to explain ではなく、動作を続けて終えるなら finish explaining と動名詞を使います。

相手が謝ったときの返し方

相手が割り込みに気づき、I didn’t mean to cut you off. と謝ったら、次のように会話を戻せます。

  • No problem. As I was saying, …
    大丈夫です。先ほど言っていたように……。
  • That’s okay. I was almost finished.
    大丈夫です。もう少しで話し終わるところでした。
  • Thanks. My point is that …
    ありがとう。私が言いたいのは……。

よくある間違い

× Let me to finish.

let の後ろは「人+動詞の原形」です。to は入りません。

  • Let me finish.
  • × Let me to finish.

× Let I finish.

let の後ろでは、I ではなく目的格の me を使います。

finish speakingを必要以上に使わない

会話の文脈が明らかなら、Let me finish. だけで「話し終えさせて」が伝わります。

相手を責めたいのか、発言を守りたいのかを分ける

Don’t interrupt me. は相手の行為を責める響きがあります。目的が自分の説明を完結させることなら、Please let me finish. のほうが建設的です。

しゅみすけ(大山俊輔)

会議で大切なのは、強く言うことより「ここまで話したら、次はあなたの番です」と順番を示すことです。and then I’d like to hear your thoughts を添えるだけで、かなり協調的になります。

簡単な英語で言い換えるなら

Let me finish. が出てこなくても、基本語で十分に伝えられます。

  • I’m not finished yet.
    まだ終わっていません。
  • One moment, please.
    少し待ってください。
  • I have one more thing to say.
    もう一つ言いたいことがあります。
  • Please listen a little longer.
    もう少し聞いてください。

難しい表現を探すより、「まだ終わっていない」「もう一つある」と事実を短く伝えるだけでも、会話の順番は取り戻せます。

まとめ

  • Let me finish. は「最後まで言わせてください」
  • 進行中の発言を遮られたとき、自分の話す番を守る
  • 短く直接的なので、Please や前後の一言で柔らかくできる
  • Hear me out. は「判断する前に言い分全体を聞いて」
  • Don’t interrupt me. は相手の行為を直接制止するため、より強い
  • let + 人 + 動詞の原形 なので、to は不要

相手を押し返すためではなく、自分の考えを最後まで届けたうえで次の人へ発言を渡す表現として使うと、会話が整います。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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