
「値切る」は英語で、動作そのものを表すなら haggle や bargain を使います。
I haggled with the seller over the price.
売り手と値段について交渉しました。
ただし、実際にお店や市場で値下げをお願いするとき、わざわざ「私は値切ります」と言うことはありません。次のような依頼が自然です。
Could you give me a better price?
もう少し安くしていただけますか?
Can you do 20 dollars?
20ドルではどうですか?
この記事では「値切る」の自然な英語表現を紹介します。ただ、本当の目的は haggle という単語を覚えることだけではありません。難しい表現が出てこなくても、数字と基本語だけで値段交渉を続ける方法まで一緒に考えてみましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
「値切る」は英語でhaggle
haggle は、値段や条件について相手とやり取りしながら交渉することです。特に市場、フリーマーケット、アンティーク店など、価格交渉が行われる場面で使われます。
We haggled over the price for a few minutes.
私たちは数分間、値段について交渉しました。
She haggled with the vendor and got a lower price.
彼女は店主と値段交渉をして、安くしてもらいました。
I’m not very good at haggling.
私は値切るのがあまり得意ではありません。
haggle over+交渉対象、haggle with+相手という組み合わせを覚えると使いやすくなります。
- haggle over the price:値段について交渉する
- haggle with the seller:売り手と交渉する
haggleの発音
haggle の発音は /ˈhæɡəl/。最初の ha は「ハ」よりも、口を横に開いた cat の母音に近い音です。後半は「グル」と強く読まず、弱く短く添えます。
アクセントは最初にあり、HAG-gle のリズムです。過去形・過去分詞は haggled、動名詞は haggling になります。
実際に「安くしてください」と頼む自然な英語
haggle は「値切るという行為」を説明する語です。店員に直接お願いするときは、価格を下げられるか尋ねる文を使います。
Could you give me a better price?
Could you give me a better price?
もう少しよい値段にしていただけますか?
a better price は、買い手にとって「もっとよい価格」、つまり「もう少し安い価格」です。直接的すぎず、丁寧に交渉を始められます。
Can you do 20 dollars?
Can you do 20 dollars?
20ドルではどうですか?
ここでの do は「その価格で対応する」という会話的な使い方です。希望価格が明確なときに便利ですが、百貨店など固定価格の店ではなく、市場や個人店など交渉が許容される場所で使います。
Is there any discount?
Is there any discount?
何か割引はありますか?
いきなり具体的な金額を提示せず、利用できる割引があるか確認する表現です。
Could you lower the price a little?
Could you lower the price a little?
少し値段を下げていただけますか?
lower は「より低くする」。a little を加えると、要求を少し柔らかくできます。
haggle・bargain・negotiateの違い
| 表現 | 中心的な意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| haggle | 値段をめぐって細かくやり取りする | 市場、露店、フリーマーケット |
| bargain | より有利な条件を求めて交渉する | 値段・条件の交渉 |
| negotiate | 双方が条件を話し合って合意を目指す | 価格、契約、仕事など広い場面 |
We bargained with the seller.
私たちは売り手と値段交渉をしました。
They negotiated a lower price.
彼らは交渉して価格を下げてもらいました。
bargain は名詞では「お買い得品」という意味もあります。
This bag was a bargain.
このバッグはお買い得でした。
negotiate は、買い物だけでなく給料、契約、納期などにも使える、より広く少しフォーマルな語です。市場での気軽な値切りを説明するなら haggle が具体的です。
なぜgive me a better priceで安くしてもらう意味になる?
give は物を手渡すだけでなく、相手に機会・情報・条件などを与えるときにも使います。
- give me a chance:私に機会を与える
- give me an answer:私に答えをくれる
- give me a better price:私にもっとよい価格を提示する
買い手にとってよりよい価格は通常、今より低い価格です。そのため Could you give me a better price? が、丁寧な「もう少し安くなりませんか?」になります。
値切るときにそのまま使える例文
交渉を始める
Is the price negotiable?
この値段は交渉できますか?
Could you give me a small discount?
少し割引していただけますか?
What’s your best price?
一番安い価格はいくらですか?
Can you do any better?
もう少し何とかなりませんか?
希望額を伝える
Would you take 20 dollars?
20ドルではどうですか?
I can pay 20.
20なら払えます。
How about 20?
20ではどうですか?
If you can do 20, I’ll buy it now.
20にしていただけるなら、今買います。
まとめ買いを条件にする
Could you give me a discount if I buy two?
2つ買ったら割引していただけますか?
How much for three?
3つならいくらですか?
If I buy all of these, can you lower the price?
これを全部買ったら安くできますか?
交渉を終える
That’s still a little too expensive for me.
それでも私には少し高いです。
I’ll think about it. Thank you.
少し考えます。ありがとうございます。
Okay, that’s fair.
分かりました。それなら妥当です。
Deal!
それで決まりです!
実際の会話例
Customer: How much is this bag?
このバッグはいくらですか?
Vendor: It’s 25 dollars.
25ドルです。
Customer: Could you give me a better price?
もう少し安くしていただけますか?
Vendor: I can do 22.
22ドルならできます。
Customer: How about 20? I’ll buy it now.
20ではどうですか?今買います。
Vendor: Okay, 20.
分かりました。20でいいですよ。
英語日記・独り言英会話で使うなら
I went to a local market today.
今日は地元の市場へ行きました。
I found a bag I liked, but it was a little expensive.
気に入ったバッグを見つけましたが、少し高かったです。
I haggled with the vendor and got five dollars off.
店主と値段交渉をして、5ドル安くしてもらいました。
I was nervous, but the vendor was friendly.
緊張しましたが、店主は親切でした。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

haggle、negotiate、discount が出てこなくても大丈夫です。「値切る」を英語一語へ変換せず、目の前の状況を3つに分けます。
今の値段は?
25ドル。
自分はいくらなら払える?
20ドル。
何を尋ねたい?
20ドルでよいか。
この情報を、知っている基本語と数字だけで言います。
This is 25. I have 20. Is 20 OK?
これは25です。私は20持っています。20で大丈夫ですか?
自然さを少し上げるなら、次のように言えます。
It’s 25, right? I can pay 20. Is that OK?
25ですよね?20なら払えます。それで大丈夫ですか?
I like this, but I don’t have 25. Can I pay 20?
これが気に入りましたが、25は持っていません。20で払ってもいいですか?
これらは Could you give me a better price? ほど洗練された定番表現ではありません。しかし、店員には「20で買いたい」という意図が十分伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
値切ってよい店・避けたほうがよい店
英語が正しくても、どこででも値切ってよいわけではありません。一般に、市場、露店、フリーマーケット、アンティーク店など、価格交渉が慣習としてある場所では交渉しやすい傾向があります。
一方、スーパーマーケット、コンビニ、百貨店、チェーン店など、値札が固定されている店では通常値切りません。分からない場合は、最初に柔らかく尋ねます。
Is the price negotiable?
価格交渉はできますか?
相手が断ったら、笑顔で No problem. Thank you. と引き下がるのが自然です。
日本人が間違えやすいポイント
cheapにしてくださいとは言わない
Make it cheap. は命令的で不自然に響きやすい表現です。Could you lower the price? や Could you give me a better price? を使いましょう。
discountは名詞と動詞で使える
Can I get a discount? では discount は名詞です。
Could you discount this item? では動詞ですが、買い物客が口頭で頼むなら give me a discount のほうが分かりやすいでしょう。
強く繰り返しすぎない
haggle には価格をめぐって何度かやり取りするニュアンスがありますが、相手が明確に断った後も繰り返すと失礼になりかねません。交渉そのものを楽しむ場面でも、相手への敬意は必要です。
関連する買い物英語
まとめ
「値切る」という行為は、英語で haggle と表せます。ただ、実際の値段交渉では次のフレーズが役立ちます。
- Could you give me a better price?:もう少し安くしていただけますか?
- Could you lower the price a little?:少し値段を下げていただけますか?
- Can you do 20 dollars?:20ドルではどうですか?
- How about 20?:20ではどうですか?
そして難しい表現を忘れたら、I can pay 20. Is that OK? のように数字と基本語だけで伝えれば大丈夫です。自然な表現を覚えながら、忘れても英語を止めない力も一緒に育てていきましょう。









