
「おおよそ10分」「おおよその金額」「内容はおおよそ理解した」。日本語ではすべて「おおよそ」と言えますが、英語では、数字なのか、大まかな情報なのか、理解度なのかによって表現が変わります。
日常会話の数字なら about や around、大まかな数字・説明なら roughly、資料やビジネスで「約」を示すなら approximately が便利です。「だいたいそんな感じ」なら more or less が自然です。
Contents
「おおよそ」は英語でどう言う?
- about / around:約〜、およそ〜(会話の定番)
- roughly:大まかに、ざっくり
- approximately:約、おおよそ(フォーマル)
- more or less:だいたい、ほぼ
- an estimate / estimated:おおよその見積もり・推定の
- the general idea:おおよその内容・大意

about・around:会話で「おおよそ〜」
about と around は、時間・人数・金額・距離などの数字の前に置く、もっとも使いやすい表現です。日常会話ではほぼ同じように使えます。
It takes about ten minutes.
おおよそ10分かかります。
There were around 50 people.
おおよそ50人いました。
It costs about 3,000 yen.
おおよそ3,000円です。
I’ll be there around six.
6時ごろに着きます。
about と around の違い
数字の「約」では大きな違いはありません。ただし、時刻では around six が「6時ごろ」という柔らかい響きになりやすく、一般的な数字では about が幅広く使えます。初心者はまず about + 数字 を覚えれば十分です。
roughly:ざっくり、大まかに
roughly は、細部を正確に計算せず「ざっくり言うと」という感覚です。数字だけでなく、説明・形・順序などにも使えます。
It will cost roughly $500.
費用はおおよそ500ドルです。
Roughly 60 percent of the participants agreed.
参加者のおおよそ60%が賛成しました。
Can you roughly explain how it works?
どういう仕組みか、大まかに説明してもらえますか?
The two boxes are roughly the same size.
その2つの箱はおおよそ同じ大きさです。
rough には「荒い」という意味がありますが、roughly はここでは「細部をならして大まかに」というイメージです。
approximately:資料や説明で使う「約」
approximately は、数字が正確な値ではなく近似値であることを明示する、ややフォーマルな表現です。報告書、案内、プレゼン、ビジネスメールなどによく合います。
The meeting will last approximately 90 minutes.
会議はおおよそ90分続く予定です。
The building is approximately 100 years old.
その建物は築およそ100年です。
Approximately 200 guests are expected.
おおよそ200名の来客が見込まれています。
approximately を使っても数字自体が about より正確になるわけではありません。「これは近似値です」とフォーマルに示す語だと考えましょう。
approximately の略し方
図表やメモでは approx. と略すことがあります。
Duration: approx. 30 minutes
所要時間:約30分
会話で「アプロックス」のように略して言う必要はありません。話すときは about のほうが簡単で自然です。
more or less:だいたい、ほぼ
more or less は、数字そのものより「ほぼそう」「だいたい合っている」という状態に使います。
That’s more or less correct.
それでおおよそ合っています。
I’ve more or less finished the report.
レポートはおおよそ終わりました。
I more or less understand the situation.
状況はおおよそ理解しています。
「完全ではないが、大部分は」という含みがあります。まだ少し残っている、細部までは分からない、といった余白を伝えられます。
「おおよその金額・時間」は estimate
名詞として「おおよその見積もり」を言いたいときは estimate、形容詞として「推定の」と言いたいときは estimated が便利です。
Can you give me a rough estimate?
おおよその見積もりを教えてもらえますか?
What’s the estimated cost?
おおよその費用はいくらですか?
The estimated delivery time is three days.
おおよその配送期間は3日です。
a rough estimate は「ざっくりした概算」。まだ確定していない予算や期間を聞く定番表現です。
「おおよその内容」は the general idea
文章や話の細部ではなく、大まかな内容を理解したと言うなら、数字の表現ではなく the general idea や the gist を使います。
I understand the general idea.
おおよその内容は理解しました。
I got the gist of what she said.
彼女が言ったことのおおよそは分かりました。
Can you give me a general idea of the plan?
計画のおおよその内容を教えてもらえますか?
gist は「要点・大意」。初心者はまず I understand the general idea. を覚えると使いやすいでしょう。
「おおよそ見当がつく」は have a rough idea
正確には分からないものの、だいたい予想できるときは have a rough idea が自然です。
I have a rough idea of how much it will cost.
いくらかかるか、おおよそ見当がつきます。
Do you have a rough idea of when you’ll finish?
いつ終わるか、おおよその見当はつきますか?
rough idea は「大まかな考え・概算」。仕事でも日常でもよく使われます。
about と approximately を重ねない
about と approximately はどちらも「約」なので、通常は重ねません。
- about 100 people:自然
- approximately 100 people:自然
- about approximately 100 people:意味が重複するため不自然
会話なら about、フォーマルな文章なら approximately のどちらか一つを選びましょう。
初心者はこの3文から覚えよう
- It takes about ten minutes.
おおよそ10分かかります。 - Can you give me a rough estimate?
おおよその見積もりを教えてもらえますか? - I understand the general idea.
おおよその内容は理解しました。
数字なら about、概算なら a rough estimate、内容なら the general idea。この3方向で覚えると、「おおよそ」を一語で無理に訳さずに済みます。
会話例で確認
A: How long will the repair take?
B: Roughly two hours, but I’ll give you a more accurate estimate later.
A: Okay, thank you.
A:修理にはどれくらいかかりますか?
B:おおよそ2時間ですが、あとでより正確な見積もりをお伝えします。
A:分かりました。ありがとうございます。
A: Did you understand the presentation?
B:More or less. I got the general idea.
A:プレゼンの内容は分かった?
B:おおよそは。大まかな内容は理解できたよ。
よくある質問
「おおよそ何人ですか?」は英語で?
About how many people? または Approximately how many people? と言えます。会話では前者、正式な確認では後者が合います。
「おおよその価格」は?
an approximate price、an estimated price、a rough estimate of the price が使えます。実務で概算を尋ねるなら Could you give me a rough estimate? が自然です。
「おおよそ合っている」は?
It’s roughly correct. や It’s more or less correct. と言えます。細部に違いはあるが大筋で合っているなら more or less correct がぴったりです。
まとめ
- 会話で数字の「約」:about / around
- ざっくり・大まかに:roughly
- 資料や案内でフォーマルに「約」:approximately
- だいたい・ほぼ:more or less
- おおよその見積もり:a rough estimate
- おおよその内容:the general idea / the gist
最初は about + 数字 だけでも十分です。慣れてきたら、「数字」「概算」「内容」のどれを表したいのか考え、rough estimate や general idea へ広げていきましょう。
程度や数量のニュアンスをもっと整理したい方は、親記事の程度・比較・強調を表す日本語の英語表現一覧と、総合ガイドの日本語のニュアンス表現を英語で伝える方法もご覧ください。
程度を弱める表現は「さほど」は英語で?、最低ラインすれすれなら「かろうじて」は英語で?もあわせてどうぞ。










