
「よほど疲れていたんだね」「こちらのほうがよほどいい」「よほどのことがない限り行きます」。日本語の「よほど」は、程度の強さだけでなく、推量・比較・例外条件まで表せる言葉です。
そのため英語では一語にせず、must be / must have been、really、much / far、unless などを使い分けます。
先に結論!
- 様子から「よほど〜なのだろう」 → must be / must have been
- 単純に「かなり・非常に」 → really / very
- 「こちらのほうがよほどいい」 → much / far better
- 「よほど〜したかった」 → must have really wanted to
- 「よほどのことがない限り」 → unless something major happens
この記事は、日本語のニュアンス表現を英語で伝える方法シリーズの一つです。強さや比較を表す言葉は、程度・比較・強調を表す日本語ニュアンス表現でも一覧にしています。
Contents
- 1 「よほど疲れているのだろう」は must be
- 2 過去の「よほど〜だった」は must have been
- 3 単純な強調の「よほど」は really・very
- 4 「よほど〜したかった」は must have really wanted to
- 5 比較の「よほどいい」は much better・far better
- 6 「〜するよりよほどいい」は much rather
- 7 「よほどのことがない限り」は unless
- 8 「よほど注意しないと」は unless you are very careful
- 9 よく検索される「よほど〜」の英語
- 10 「よほど」と「さほど」の違い
- 11 初心者はこの2パターンでOK
- 12 まとめ:「よほど」は強さだけでなく文型を見る
- 13 関連記事
「よほど疲れているのだろう」は must be
目の前の様子や事実から「きっと相当〜なのだろう」と推測する「よほど」には、must be が自然です。ここでの must は義務ではなく、確信度の高い推量です。
You must be really tired.
よほど疲れているんですね。
She must be very busy.
彼女はよほど忙しいのでしょう。
He must be under a lot of pressure.
彼はよほど大きなプレッシャーを感じているのでしょう。
過去の「よほど〜だった」は must have been
過去の状況を見て推測するなら、must have been を使います。
You must have been exhausted.
よほど疲れていたんですね。
She must have been really surprised.
彼女はよほど驚いたのでしょう。
It must have been difficult for him.
彼にとってはよほど大変だったのでしょう。
must be は現在、must have been は過去、と覚えると初心者でも使い分けやすくなります。
単純な強調の「よほど」は really・very
話し手が推測しているのではなく、単に程度の強さを伝える場合は really や very が基本です。
He was really upset.
彼はよほど腹を立てていました。
She was very happy with the result.
彼女は結果がよほどうれしかったようです。
It must be really important to her.
彼女にとって、それはよほど大切なのでしょう。
最後の例のように、推量の must be と強調の really を一緒に使うこともよくあります。
「よほど〜したかった」は must have really wanted to
行動や反応を見て「相当〜したかったのだろう」と推測するなら、must have really wanted to が使えます。
She must have really wanted to see him.
彼女は彼に、よほど会いたかったのでしょう。
He must have really wanted that job.
彼はその仕事に、よほど就きたかったのでしょう。
You must have really wanted to go.
よほど行きたかったんですね。

比較の「よほどいい」は much better・far better
「AよりBのほうがよほどいい」の「よほど」は、比較級を強める much や far で表します。比較級を very better とは言わないので注意しましょう。
This option is much better.
こちらの選択肢のほうがよほどいいです。
The second plan is far more practical.
2つ目の案のほうがよほど現実的です。
I feel much better today.
今日はよほど(ずっと)気分がいいです。
far better は差を強く感じさせ、much better は日常会話でも非常によく使います。
「〜するよりよほどいい」は much rather
二つの行動を比べて「こちらのほうがよほどいい」「むしろこちらを選びたい」と言うなら、would much rather が便利です。
I’d much rather stay home.
私は家にいるほうがよほどいいです。
She’d much rather talk in person.
彼女は直接話すほうがよほどいいと思っています。
I’d much rather take the train than drive.
車を運転するより、電車で行くほうがよほどいいです。
形は would much rather + 動詞の原形 です。
「よほどのことがない限り」は unless
「重大な事情が起きない限り」「特別なことがない限り」という意味なら、unless something major happens や barring unforeseen circumstances が自然です。
I’ll be there unless something major happens.
よほどのことがない限り、行きます。
We won’t change the plan unless something unexpected happens.
よほどのことがない限り、計画は変更しません。
Barring unforeseen circumstances, the event will go ahead as planned.
よほどのことがない限り、イベントは予定どおり実施されます。
barring unforeseen circumstances は少しフォーマルで、案内文やビジネスにも向いています。
「よほど注意しないと」は unless you are very careful
「かなり注意しなければ」という条件なら、unless + 主語 + very … で表せます。
You’ll miss the difference unless you look very carefully.
よほど注意して見ないと、その違いには気づきません。
Unless you’re very careful, it’s easy to make this mistake.
よほど気をつけないと、この間違いをしやすいです。
よく検索される「よほど〜」の英語
| 日本語 | 自然な英語 |
|---|---|
| よほど疲れていた | You must have been exhausted. |
| よほど驚いた | You must have been really surprised. |
| よほど好きなんだね | You must really like it. |
| こちらのほうがよほどいい | This is much better. |
| よほどのことがない限り | Unless something major happens. |
「よほど」と「さほど」の違い
よほど は程度が大きいことを表し、さほど〜ない は「それほど大きくない」と程度を弱めます。
You must be really tired.
よほど疲れているんですね。
You don’t look that tired.
さほど疲れているようには見えません。
反対方向の表現として一緒に覚えると便利です。詳しくは「さほど」を英語で言うと?をご覧ください。
初心者はこの2パターンでOK
You must be really + 形容詞.
よほど〜なんですね。
This is much better.
こちらのほうがよほどいいです。
例:You must be really busy.(よほど忙しいんですね)
This one is much better.(こちらのほうがよほどいいです)
まとめ:「よほど」は強さだけでなく文型を見る
様子からの推量なら must be / must have been、単純な強調なら really、比較なら much / far、例外条件なら unless。「よほど」という一語ではなく、文全体が推量・比較・条件のどれなのかを見ると自然な英語になります。










