
「わりと簡単だった」「わりと好き」「わりと安い」。日本語の「わりと」は、予想より程度が高いことや、何かと比べた評価を少し控えめに伝える言葉です。英語では場面により pretty、fairly、relatively、more … than expected などを使い分けます。
日常会話なら pretty が最も使いやすく、控えめなら fairly、比較対象があるなら relatively、予想との差をはっきり言うなら more … than I expected が自然です。
Contents
「わりと」は英語で?使い分け一覧
| ニュアンス | 英語 | 例文 |
|---|---|---|
| 会話で「かなり」 | pretty | It’s pretty easy. |
| 控えめな「かなり」 | fairly | It’s fairly common. |
| 比較すると | relatively | It’s relatively cheap. |
| 予想より | more … than expected | It was easier than I expected. |
| 少し・まあまあ | kind of / quite | I kind of like it. |

Pretty:日常会話の「わりと・かなり」
形容詞の前の pretty は「かわいい」ではなく、「かなり・わりと」という強調です。カジュアルな会話で非常によく使われます。
The test was pretty easy.
テストはわりと簡単でした。
I’m pretty tired today.
今日はわりと疲れています。
That restaurant is pretty good.
あのレストラン、わりといいですよ。
prettyは日本語の「わりと」より強く、「かなり」に近く聞こえることもあります。pretty expensive は「わりと高い」から「かなり高い」まで、声の調子で幅があります。
Fairly:控えめで落ち着いた「わりと」
fairly も「かなり・わりと」ですが、prettyより控えめで客観的です。会話にも文章にも使えます。
The instructions are fairly clear.
説明はわりと分かりやすいです。
This problem is fairly common.
この問題はわりとよくあります。
She speaks English fairly well.
彼女は英語をわりと上手に話します。
fairly good は褒め言葉ですが、pretty goodより少し冷静です。評価を控えめに言いたい仕事の場面にも合います。
Relatively:ほかと比べて「わりと」
relatively は「相対的に・比較的」という意味です。価格、距離、難易度など、暗黙または明示された基準と比べるときに使います。
This area is relatively quiet.
この地域はわりと静かです。
The hotel is relatively inexpensive.
そのホテルはわりと安いです。
Compared with the other options, this one is relatively simple.
ほかの選択肢と比べると、これはわりと簡単です。
日常の短い感想に毎回relativelyを使うと少し硬くなります。雑談ならpretty、比較を説明する文章ならrelativelyと考えると分かりやすいです。
More … than expected:思ったより「わりと」
「わりと」の裏に予想していたよりという驚きがある場合は、英語では比較をそのまま言うと自然です。
It was easier than I expected.
思っていたより簡単でした。/わりと簡単でした。
The movie was better than I expected.
その映画はわりとよかったです。
It took less time than I thought.
思ったほど時間がかかりませんでした。/わりと早く終わりました。
これはprettyより具体的で、「期待していなかったが、実際はよかった」という日本語のニュアンスを正確に伝えられます。
Kind of:「わりと好き」のような柔らかい表現
kind of は「ちょっと・なんとなく・まあまあ」というぼかしです。程度を強めるprettyとは方向が違いますが、「わりと好き」のような控えめな好意によく合います。
I kind of like this song.
この曲、わりと好きです。
It’s kind of interesting.
それ、わりと面白いですね。
ただし、kind of difficult は「わりと難しい」より「ちょっと難しい」に近い表現です。
Quiteはアメリカ英語とイギリス英語で強さが変わる
quite も「わりと・かなり」ですが、地域や文脈で強さが変わります。アメリカ英語の quite good は「かなり良い」と強めになりやすく、イギリス英語では「まあまあ良い」と控えめに聞こえることがあります。初心者は会話でprettyを使うほうが安全です。
「わりと」を英語にするときの注意点
Relativelyを何にでも使わない
辞書では「わりと=relatively」と出ますが、I relatively like it. のようには普通言いません。「わりと好き」なら I quite like it.、I kind of like it.、I like it more than I expected. が自然です。
Prettyは名詞の前で「かわいい」
a pretty dress は「かわいいドレス」、pretty expensive は「わりと高い」です。prettyが形容詞を修飾しているか、名詞を修飾しているかで意味が変わります。
初心者でも言える簡単な「わりと」の英語
まずは pretty + 形容詞 の一本で十分です。
- It’s pretty good.(わりといいです)
- It’s pretty easy.(わりと簡単です)
- It’s pretty cheap.(わりと安いです)
- I’m pretty busy.(わりと忙しいです)
「思っていたより」の気持ちを出したいときだけ、It was better than I expected. を足せば十分です。難しい副詞を探さなくても、知っている単語で自然に言えます。
よくある質問
「わりと好き」は英語で?
カジュアルなら I kind of like it.、素直な好意なら I quite like it.、予想以上なら I like it more than I expected. が自然です。
「わりと近い」は英語で?
It’s pretty close. が会話的です。ほかの場所と比較するなら It’s relatively close. と言えます。
「割と」と「比較的」は英語で同じ?
意味は重なりますが、日常的な「わりと」にはprettyやfairly、客観的な「比較的」にはrelativelyが合います。
まとめ:「わりと」の比較対象を考える
- 会話で「かなり」:pretty
- 控えめな評価:fairly
- ほかと比較:relatively
- 予想と比較:more … than expected
- 柔らかくぼかす:kind of
日本語の「わりと」を一語で置き換えず、会話の強調なのか、比較なのか、予想との差なのかを選ぶのがポイントです。似た表現は「意外と」は英語で?や「なんとなく」は英語で?、英語のチャンク・文頭表現一覧も参考にしてください。
こうした短いニュアンス表現を会話で使いたい方は、初心者向け英会話学習のご案内もチェックしてみてください。
程度・比較・強調を表す関連表現
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