
「今年の商品はおしなべて評価が高い」「参加者はおしなべて熱心でした」——このおしなべてを英語ではどう言えばよいのでしょうか。
おしなべては、個々の違いを細かく見るのではなく、全体に広く同じ傾向が見られることを表します。英語では across the board、generally、on the whole が中心です。「例外なく」と強く断定する場合だけ without exception を使います。
Contents
「おしなべて」の英語を先に比較
| 英語 | 中心ニュアンス | 向いている場面 |
|---|---|---|
| across the board | 全項目・全範囲にわたって | 価格、成績、部署など複数区分 |
| generally | 全般的に、概して | 広い一般傾向 |
| on the whole | 全体として見れば | 総合的な評価 |
| without exception | 一つの例外もなく | 完全な断定 |
1. across the board:範囲全体に及ぶ「おしなべて」
across the board は、部署、商品、年齢層、評価項目など、複数の区分すべてに同じ変化や傾向が広がっているときに使います。「全面的に」「一律に」にも近い表現です。
Prices have increased across the board.
価格はおしなべて上昇しています。
Test scores improved across the board.
テストの成績はおしなべて向上しました。
The new products received positive reviews across the board.
新商品はおしなべて好意的な評価を受けました。
2. generally:広い一般傾向として言う
generally は「全般的に」「概して」。はっきりした区分を意識せず、全体に共通する大まかな傾向を述べるときに自然です。
The participants were generally enthusiastic.
参加者はおしなべて熱心でした。
The reviews were generally favorable.
レビューはおしなべて好意的でした。

3. on the whole:細部より全体評価を重視する
on the whole は「全体として見れば」。良い点と悪い点、さまざまな例をまとめて、全体的な判断を述べる表現です。
On the whole, the students performed well.
学生たちは、おしなべて良い成績を収めました。
The responses were positive on the whole.
反応はおしなべて好意的でした。
4. without exception:「例外なく」と断定する場合
without exception は「一つの例外もなく」です。日本語のおしなべては、通常は多少の例外を許す大づかみな表現なので、常にこの英語になるわけではありません。
Without exception, every applicant submitted the required documents.
応募者は例外なく、全員が必要書類を提出しました。
事実として全員・全項目に当てはまることを強調したい場合に限って使いましょう。
おしなべて・概して・総じての違い
| 日本語 | 焦点 | 英語の軸 |
|---|---|---|
| おしなべて | 全範囲に広く共通する傾向 | across the board / generally |
| 概して | 全体を見渡した一般傾向 | generally / generally speaking |
| 総じて | 複数の要素を総合した判断 | overall / taken as a whole |
「価格がおしなべて上がった」なら、複数の商品や区分に変化が広がったので across the board が自然です。「人は概して変化を恐れる」なら一般論。「今年の結果は総じて良かった」なら、複数の結果をまとめた総合評価です。
初心者向け:まずは generally でOK
日常会話で迷ったら、まず generally を使えば自然です。
People were generally happy.
人々はおしなべて満足していました。
The results were generally good.
結果はおしなべて良好でした。
商品、部署、科目など複数の範囲すべてに同じ傾向があるなら、across the board に替えましょう。
よくある間違い
必ず without exception にする
おしなべてには例外があり得ます。without exception は「本当に一つも例外がない」ときだけ使います。
across the board を一つの対象に使う
across the board は複数の項目や範囲にまたがる表現です。一人の感想や一つの商品だけなら generally や overall を検討しましょう。
on the whole を「全部」と考える
on the whole は「全体としては」で、すべての部分が同じという意味ではありません。
まとめ
- 複数区分に同じ傾向が及ぶ:across the board
- 広い一般傾向:generally
- 細部をまとめた全体評価:on the whole
- 本当に一つも例外がない:without exception
「おしなべて」は全体に広く共通する傾向を表します。会話では generally、複数の範囲に一律に及ぶなら across the board と使い分けましょう。
似た日本語の訳し分けは、判断・推量・印象のニュアンス表現まとめと、「日本語のニュアンス表現を英語で」総まとめから探せます。










